08年度の業績予想を下方修正
過去最大3,450億円規模の構造改革実施へ −パナソニックが3Q連結業績を発表
パナソニック(株)は、2008年度第3四半期の連結決算を発表。本日、東京・大阪の2会場で記者会見を開催した。
決算内容の報告は、同社取締役 経理・財務担当の上野山 実氏より行われた。
連結売上高は9%/純利益は70%の減益を計上
はじめに第3四半期までの今期9ヶ月間(2008年4月〜12月)累計の連結決算概要が伝えられた。売上高は6兆2,237億円と、前年同期の6兆8,699億円に比べマイナス9%の減益となった。これにJVCの前年4〜7月分と為替の影響を除いた場合、数値は実質ベースで前年比マイナス2%となる。営業利益は金額が前年比マイナス34%の2,545億円、率では前年比マイナス1.5%の4.1%とを記録した。また当期純利益率については1.1%の構成比となる654億円となり、前年の2,203億円から約70%の減益を計上した。
第3四半期単体での連結決算概要に関しては、売上高が1兆8,799億円と、前年同期の2兆3,446億円に比べてマイナス20%となった。これに為替の影響を除いた数値は、実質ベースで前年比マイナス12%となる。営業利益は金額で264億円(1.4%)と黒字を確保したが、当期純利益率は631億円の赤字となった。
商品別の売上高では、カーエレクトロニクスや一般電子部品、FA事業など企業向け商品が前年を下回ったが、薄型テレビなどコンシューマ向け製品が売上を牽引するかたちとなった。
また地域別の売上高では、日本が前年比マイナス4%の31,341億円にとどまったが、海外は中国と欧州が伸長し、海外合計での前年比が1%の増益となった。
今期の営業利益について、前年比での増減要因の分析について触れた上野山氏は「材料費を中心に徹底した合理化を行い、固定費用の削減に取り組んだが、価格低下や円高に加え、国内外の消費低迷による販売減の影響、減価償却費の増加なども影響した結果、1,309億円の減益となった」ことを明らかにした。
セグメント別の売上高・営業利益の構成比については、デジタルAVCネットワークの利益ウェイトが若干減少した一方で、アプライアンスの利益は増加した。
デジタルAVCネットワークでは薄型テレビやDVDレコーダーが好調に推移したが、デジタルカメラやカーエレクトロニクスの販売が減少し、売上高は前年からマイナス7%の3兆402億円、営業利益は金額で979億円、率で3.2%という結果を残した。一方でアプライアンスはエアコン、冷蔵庫が好調となったが、為替の影響により売上高は前年比マイナス3%の9,776億円となる。営業利益は金額で651億円。率では前年比0.4%の良化となる6.7%を記録した。
設備投資については、直近3年間の中で薄型テレビを中心に増加しているが、年度の計画である5,300億円より削減し、年間4,700億円になる見通しであるという。
四半期別の業績推移については、第3四半期は全セグメントで売上高が減収となったが、アプライアンスは営業利益率が高まった。第4四半期の見通しについて上野山氏は「引き続き売上の落ち込みが予測され、全セグメントで厳しい状況が続くだろう」と見通しを示した。
連結売上高は9%/純利益は70%の減益を計上
はじめに第3四半期までの今期9ヶ月間(2008年4月〜12月)累計の連結決算概要が伝えられた。売上高は6兆2,237億円と、前年同期の6兆8,699億円に比べマイナス9%の減益となった。これにJVCの前年4〜7月分と為替の影響を除いた場合、数値は実質ベースで前年比マイナス2%となる。営業利益は金額が前年比マイナス34%の2,545億円、率では前年比マイナス1.5%の4.1%とを記録した。また当期純利益率については1.1%の構成比となる654億円となり、前年の2,203億円から約70%の減益を計上した。
第3四半期単体での連結決算概要に関しては、売上高が1兆8,799億円と、前年同期の2兆3,446億円に比べてマイナス20%となった。これに為替の影響を除いた数値は、実質ベースで前年比マイナス12%となる。営業利益は金額で264億円(1.4%)と黒字を確保したが、当期純利益率は631億円の赤字となった。
商品別の売上高では、カーエレクトロニクスや一般電子部品、FA事業など企業向け商品が前年を下回ったが、薄型テレビなどコンシューマ向け製品が売上を牽引するかたちとなった。
また地域別の売上高では、日本が前年比マイナス4%の31,341億円にとどまったが、海外は中国と欧州が伸長し、海外合計での前年比が1%の増益となった。
今期の営業利益について、前年比での増減要因の分析について触れた上野山氏は「材料費を中心に徹底した合理化を行い、固定費用の削減に取り組んだが、価格低下や円高に加え、国内外の消費低迷による販売減の影響、減価償却費の増加なども影響した結果、1,309億円の減益となった」ことを明らかにした。
セグメント別の売上高・営業利益の構成比については、デジタルAVCネットワークの利益ウェイトが若干減少した一方で、アプライアンスの利益は増加した。
デジタルAVCネットワークでは薄型テレビやDVDレコーダーが好調に推移したが、デジタルカメラやカーエレクトロニクスの販売が減少し、売上高は前年からマイナス7%の3兆402億円、営業利益は金額で979億円、率で3.2%という結果を残した。一方でアプライアンスはエアコン、冷蔵庫が好調となったが、為替の影響により売上高は前年比マイナス3%の9,776億円となる。営業利益は金額で651億円。率では前年比0.4%の良化となる6.7%を記録した。
設備投資については、直近3年間の中で薄型テレビを中心に増加しているが、年度の計画である5,300億円より削減し、年間4,700億円になる見通しであるという。
四半期別の業績推移については、第3四半期は全セグメントで売上高が減収となったが、アプライアンスは営業利益率が高まった。第4四半期の見通しについて上野山氏は「引き続き売上の落ち込みが予測され、全セグメントで厳しい状況が続くだろう」と見通しを示した。