ロジクール、バイアンプ方式採用のiPod用スピーカーなど3機種を発売 ― オーディオ業界に本格参戦

（株）ロジクールよりiPod用スピーカー1種、パソコン用スピーカー2種が発表された。ラインナップは以下のとおり。

■iPod用スピーカー「AS-100」 ￥OPEN（直販サイト価格34,800円）10月20日発売予定

■PCスピーカー「Z-10」　￥OPEN（直販サイト価格16,800円）10月6日発売

■インタラクティブ2.0chPCスピーカー「X-140」　￥OPEN（直販サイト価格3,980円）10月6日発売

AS-100はDockコネクタ装備のiPodに対応。本体前面にバックライト付き液晶モニターと、タッチセンサーによる操作パネルを備えている。周波数特性は36Hz〜23KHz。2.5cmソフトドームトゥイーターと10.2cmのロングスローウーファーを搭載し、バイアンプ方式を採用することで、コンパクトな筐体ながら迫力ある音響を実現しているという。出力は80W。

その他、AM/FMラジオチューナーやビデオ出力も備えており、iPodに保存した写真などをテレビに出力し観ることができる。また、3.5mmステレオミニジャックを装備しており、MP3プレーヤーやPCなどのスピーカーとしても使用することもできる。

また、付属のリモコンでは基本操作の他、実際の左右のスピーカーの距離以上の音場効果を生み出す3DサウンドモードのON/OFF、スリープタイマーなどの操作が可能だ。

Z-10は2.54cmトゥイーターと7.62cmハイエクスカージョンウーファーを搭載し、バイアンプ方式を採用。タッチセンサーによる操作パネルとバックライト付き液晶モニターを搭載しているのが特徴で、ネットサーフィンをしながらでもスピーカー上だけでボリュームや再生、一時停止などといった操作を行うことができる。操作パネルには再生、一時停止のような基本操作ボタンのほか、4つのプリセットボタンを装備しており、お気に入りのインターネットラジオ局やプレイリストを登録してボタンひとつで再生することができる。出力は15W＋15W。防磁設計が施されている。また、フラットな応答曲線を実現しており、スタジオと同等のクオリティを提供できるという。

また、スピーカーとしては初の試みである「ロジクール LCDマネージャー・ソフトウェア」を組み込んでおり、液晶モニターにiTunesやWMA、Winampなどのプレーヤーからの音楽情報を表示することができる。

X-140は音量、トーンコントロール、ヘッドホンジャックを本体前面に装備。7cmハイエクスカージョンドライバート7.6cmプレシャードライバーを搭載し、ダイナミック・リアルタイム・イコライゼーション技術により、歪みを抑えた重低音を実現するという。出力は2.5W＋2.5W。周波数特性は80Hz〜18KHz。

同社は本日、上記製品の発表会を開催した。会の席上で同社のオーディオビジネスについて述べた、Logitech社オーディオ担当プロダクトマーケティング バイスプレジデントのジェフ・ホラヴ氏は以下のように語った。「今まで蓄音機やカセットプレーヤー、CDプレーヤーなどのデバイスやメディアが登場してきたが、その時々にどんなことが可能になり、どのようなことが求められていったのか把握することが重要だった。現在、デジタルミュージックがファッションに大きな影響を与え、ライフスタイルに密着した製品になっている。音楽を携帯するための製品はこれから市場で大きな位置を占めるだろう。人々が使いたくなるような製品を提供していくのが我々の使命だ。具体的にはiPodやMP3に対応したものを強化していきたい」

また、同社リージョナルプロダクトマネージャーの佐藤隆也氏は、「iPod周辺機器は競合他社も多いが、そのぶん市場も大きい。AS-100はひとつひとつ取ってみると特別目新しい機能は無いかも知れないが、総合的にみるとバランスが非常に優れていると考える」と述べ、さらに「音楽をPCにダウンロードしてソフトでまとめ、それを聴くというスタイルは今後ますます定着していくだろう。そうなると、PCに付属するスピーカーも音質にこだわりのあるものが求められると考える。当社にオーディオメーカーのイメージはあまりないかも知れないが、音響開発ラボを設置しエンジニアによって独自の音響技術を開発するほか、マーケティングリサーチを綿密に行い、デザインと音響に優れた製品を世に送り出せるよう本気で取り組んでいる」と語った。

【問い合わせ先】
ロジクール・カスタマー・リレーションセンター
TEL/03-5350-6490

（Phile-web編集部）