ソニー、無線LANやSkype内蔵の携帯端末“mylo”を発売 − 端末間で音楽共有も可能
ソニーは、無線LANやフルキーボードを内蔵し、ウェブ閲覧や、Skypeによるインターネット電話などが可能な携帯端末“mylo”「COM-1」を12月中旬より販売開始する。
商品の販売は、同社直販サイトのソニースタイルと、その提携店のみで行う。販売をソニースタイルに限定したのは、「提案型の商品なので、店頭で説明しづらい。また、日本ではまだ無線LANの環境が整備されていないので、利用できる場所が限定的になってしまう」(ソニースタイルの説明員)ことが理由という。
商品の到着は2007年2月上旬頃になる見込み。価格は、税込で45,000円程度になる見込みだが、変更される可能性もある。
“mylo”は、「My Life Online」の頭文字を取った造語。「そのときの気分に合わせたコミュニケーション手段で、知人・友人とつながることができる新ライフスタイル」を提案する、という同社の意気込みが込められている。具体的には、本機を使ってSNSに書き込みをしたり、チャットやインターネット電話を私用したり、といった利用方法を想定している。
なお、本機は既に、アメリカで9月中旬に発売されている。無線LANスポットが日本より整備されていることから、日本とは異なり量販店でも販売しているという。販売は好調に推移しているとのこと。
通信機能は、内蔵のIEEE 802.11b準拠のワイヤレスLANを使用する。ウェブブラウザーはOperaで、デモ機ではかなり高速に動作していて、スクロールなどもサクサクこなせる。ただしFLASHやJAVAには非対応。
また、Skypeのソフトウェアや、メッセンジャーソフト「Google Talk」がプリインストールされており、インターネット電話やチャットなどを行うことができる。
さらに、(株)レーベルゲートが運営するミュージック・コミュニティーサービス「PLAYLOG」とも連携。自分が再生した音楽の履歴をダイレクトにアップですることができるほか、コメントなどを書き込むことも可能。自分の「PLAYLOG」サイトに友人からコメントが入ると光を表示して知らせる機能も持つ。
操作は、320×240ドットの2.4型液晶ディスプレイに表示されたGUIで行う。MusicやVideoなどのメニューを、画面右のカーソルと決定ボタンで選び、階層を辿る構造。操作はキビキビとしている。
本体には1GBのフラッシュメモリーを内蔵するほか、メモリースティックスロットも用意。これらに記録した音楽や映像、静止画などを再生することもできる。
音楽再生では、MP3/ATRAC/WMA(Windows Media DRM含む)形式の再生が可能。AACの再生には対応しない。なお、スピーカーは本体背面に備えるが、出力は200mwと小さく、本格的に楽しむには別売りのヘッドホンを用意する必要がある。
特筆すべきは、mylo機器間を無線LANのアドホックモードで接続し、音楽ファイルを共有、ストリーミング再生することができる機能。プレイリストを共有することもできる。
動画再生は、メモリースティックビデオフォーマットに準拠したMPEG4ファイルの再生が可能。ASP(Advanced Simple Profile)のみに対応しており、ソニーのDVDレコーダー“スゴ録”で記録したMPEG4 AVC形式のファイルは再生できない。また、ロケーションフリーの映像を本機で視聴することもできない。
静止画表示は、JPEG/BMP/PNGファイルに対応。付属のユーティリティーソフト「mylo Utility」を使えば、TIFFファイルなども変換して本機に転送できる。
キーボードは、QWERTY配列のフルキーボードを搭載。本体をスライドさせると現れる。日本語入力には予測変換機能が利用できる。
本体サイズは123W×23.9H×63Dmm、質量は約150g。バッテリーはリチウムイオン充電池で、音楽再生時は約45時間、Skype/Google Talk待ち受け時は10時間、動画再生時は約8時間、ウェブ閲覧時は約7時間の連続駆動が可能。
なお、11月上旬より、東京・大阪にてmyloのタッチ・アンド・トライ形式のイベント開催が予定されている。詳細はmyloのブログで発表される。
<編集部の視点>
無線LANを使ってコミュニケーションを行うという新しい製品ジャンルを開拓する製品だ。日常的に無線LANスポットやSNSを利用しているユーザーには魅力的な製品だろう。一方で、コミュニケーションツールとしての製品コンセプトを強調するためか、PDA機能やPCファイルビューワー機能は省略されており、ビジネスシーンでの利用は全くと言っていいほど考慮されていない。積極的な割り切りと捉えるべきだろうが、機能が比較的似ているW-ZERO3より価格が高いこともあり、消費者がどのような反応をするか興味深い。AV製品としてみると、スゴ録やロケーションフリーとの連携が行えないのは残念。特に、無線LAN機能や液晶ディスプレイを備えていることから考えると、ロケフリとの連携は早期実現を期待したい。
【問い合わせ先】
ソニースタイルカスタマーセンター
TEL/0466-38-1414
(Phile-web編集部)
商品の販売は、同社直販サイトのソニースタイルと、その提携店のみで行う。販売をソニースタイルに限定したのは、「提案型の商品なので、店頭で説明しづらい。また、日本ではまだ無線LANの環境が整備されていないので、利用できる場所が限定的になってしまう」(ソニースタイルの説明員)ことが理由という。
商品の到着は2007年2月上旬頃になる見込み。価格は、税込で45,000円程度になる見込みだが、変更される可能性もある。
“mylo”は、「My Life Online」の頭文字を取った造語。「そのときの気分に合わせたコミュニケーション手段で、知人・友人とつながることができる新ライフスタイル」を提案する、という同社の意気込みが込められている。具体的には、本機を使ってSNSに書き込みをしたり、チャットやインターネット電話を私用したり、といった利用方法を想定している。
なお、本機は既に、アメリカで9月中旬に発売されている。無線LANスポットが日本より整備されていることから、日本とは異なり量販店でも販売しているという。販売は好調に推移しているとのこと。
通信機能は、内蔵のIEEE 802.11b準拠のワイヤレスLANを使用する。ウェブブラウザーはOperaで、デモ機ではかなり高速に動作していて、スクロールなどもサクサクこなせる。ただしFLASHやJAVAには非対応。
また、Skypeのソフトウェアや、メッセンジャーソフト「Google Talk」がプリインストールされており、インターネット電話やチャットなどを行うことができる。
さらに、(株)レーベルゲートが運営するミュージック・コミュニティーサービス「PLAYLOG」とも連携。自分が再生した音楽の履歴をダイレクトにアップですることができるほか、コメントなどを書き込むことも可能。自分の「PLAYLOG」サイトに友人からコメントが入ると光を表示して知らせる機能も持つ。
操作は、320×240ドットの2.4型液晶ディスプレイに表示されたGUIで行う。MusicやVideoなどのメニューを、画面右のカーソルと決定ボタンで選び、階層を辿る構造。操作はキビキビとしている。
本体には1GBのフラッシュメモリーを内蔵するほか、メモリースティックスロットも用意。これらに記録した音楽や映像、静止画などを再生することもできる。
音楽再生では、MP3/ATRAC/WMA(Windows Media DRM含む)形式の再生が可能。AACの再生には対応しない。なお、スピーカーは本体背面に備えるが、出力は200mwと小さく、本格的に楽しむには別売りのヘッドホンを用意する必要がある。
特筆すべきは、mylo機器間を無線LANのアドホックモードで接続し、音楽ファイルを共有、ストリーミング再生することができる機能。プレイリストを共有することもできる。
動画再生は、メモリースティックビデオフォーマットに準拠したMPEG4ファイルの再生が可能。ASP(Advanced Simple Profile)のみに対応しており、ソニーのDVDレコーダー“スゴ録”で記録したMPEG4 AVC形式のファイルは再生できない。また、ロケーションフリーの映像を本機で視聴することもできない。
静止画表示は、JPEG/BMP/PNGファイルに対応。付属のユーティリティーソフト「mylo Utility」を使えば、TIFFファイルなども変換して本機に転送できる。
キーボードは、QWERTY配列のフルキーボードを搭載。本体をスライドさせると現れる。日本語入力には予測変換機能が利用できる。
本体サイズは123W×23.9H×63Dmm、質量は約150g。バッテリーはリチウムイオン充電池で、音楽再生時は約45時間、Skype/Google Talk待ち受け時は10時間、動画再生時は約8時間、ウェブ閲覧時は約7時間の連続駆動が可能。
なお、11月上旬より、東京・大阪にてmyloのタッチ・アンド・トライ形式のイベント開催が予定されている。詳細はmyloのブログで発表される。
<編集部の視点>
無線LANを使ってコミュニケーションを行うという新しい製品ジャンルを開拓する製品だ。日常的に無線LANスポットやSNSを利用しているユーザーには魅力的な製品だろう。一方で、コミュニケーションツールとしての製品コンセプトを強調するためか、PDA機能やPCファイルビューワー機能は省略されており、ビジネスシーンでの利用は全くと言っていいほど考慮されていない。積極的な割り切りと捉えるべきだろうが、機能が比較的似ているW-ZERO3より価格が高いこともあり、消費者がどのような反応をするか興味深い。AV製品としてみると、スゴ録やロケーションフリーとの連携が行えないのは残念。特に、無線LAN機能や液晶ディスプレイを備えていることから考えると、ロケフリとの連携は早期実現を期待したい。
【問い合わせ先】
ソニースタイルカスタマーセンター
TEL/0466-38-1414
(Phile-web編集部)
トピック
- ブランドSONY
- 型番COM-1
- 発売日2006年12月中旬
- 価格¥45,000前後
【SPEC】●ディスプレイ:2.4型 TFT液晶 320×240ドット ●メモリー:内蔵1GB、メモリースティックスロット ●電源:リチウムイオン充電池、ACアダプター ●外形寸法:123W×23.9H×63Dmm ●質量:約150g