マクセル、PC用ヘッドホン“VRAISON”4機種を発売 - 独自の高音質化技術「Bit-Revolution」採用
日立マクセル(株)は、音源の高域を補間する独自開発技術「Bit-Revolution」技術を搭載したPC用ヘッドホン4機種を11月25日に発売する。価格はすべてオープン。
同社では、8月31日に、VRAISONシリーズで音響機器市場に参入する事を発表(関連ニュース)。発表会の席上で、第一弾製品としてPC用ヘッドホンを投入することを明らかにしていた。
今回発売する製品は、PC用のドライバソフトと、コントローラー、ヘッドホンのセット。後述するように、Bit-Revolutionは周波数帯域とビットレートを拡張する技術だが、周波数帯域を最大48kHzまで持ち上げる製品を「ハイエンド」、24kHzまで対応した製品を「スタンダード」と位置づける。
ハイエンドモデルのコントローラーは「VC-48」。付属ヘッドホンはオーバーヘッドタイプの「VH-OH48」とインナーイヤータイプの「VH-IE48」の2種類を用意する。オーバーヘッドタイプのセット型番は「HP-U48.OH」で、価格は30,000円前後と見込まれる。インナーイヤータイプのセット型番は「HP-U48.IE」で、こちらも30,000円前後での販売が予想される。
スタンダードモデルのコントローラーは「VC-24」。ヘッドホンは、オーバーヘッドタイプの「VH-OH24」とカナル型の「VH-CN24」から選択でき、オーバーヘッドタイプはホワイト/ブラック/シルバーの3色を用意する。型番と価格は、オーバーヘッドタイプが「HP-U24.OH」で20,000円前後、カナル型は「HP-U24.CN」で10,000円前後と予想される。
全体のシステムの構成は、PCで高音質化した音声をデジタルでUSBから出力し、それをコントローラー側でD/A変換、ヘッドホン端子またはライン出力端子(いずれもステレオミニ端子)から出力するという流れになる。
付属コントローラーはUSBバスパワーで駆動するため、別途電源は不要。高音質化のON/OFF、サラウンドモードやイコライジングモードの切り替えが行えるほか、ヘッドホン端子とラインアウト端子を備える。なお、下位機種の「VC-24」では、サラウンドモード切替スイッチやラインアウト端子などが省略されている。
高音質化技術「Bit-Revolution」は、同社が国立学校法人九州工業大学の佐藤寧教授と共同開発したもの。佐藤教授はソニーやケンウッドなどでMDやカーナビの開発に携わった経歴を持ち、高音質化技術の分野では、ケンウッドの「Supreme(サプリーム)」や東芝の「H2C Technology」などを開発した。
Bit-Revolutionのコアは、音声の高域補間技術とビット拡張技術。高域補間技術では、MP3など圧縮音声では16kHz、CDなどでは22kHz程度以上の音声がカットされるものを、それぞれ44kHzまで補間することができる。補間のアルゴリズムには楽器の高調波発生メカニズムを応用し、基本波を復調して高域を作り出す仕組み。
前述したとおり、今回の新製品では、周波数帯域を最大48kHzまで拡張する「ハイエンド」と、24kHzまで対応する「スタンダード」の2種類のラインナップがある。
ビット拡張技術は、16ビットの音声を、量子化予測補間処理を行うことにより24ビットに拡張するもの。ビット数をDVD並みに引き上げることで、より滑らかで自然な音声を再生することが可能になる。このビット拡張は、ハイエンド、スタンダードとも24ビットまでの拡張に対応している。
また、Bit-Revolutionのもう一つの特徴が、ユーザーの聴覚感度を測定・分析する「ユーザー適応」機能。あらかじめソフトで自分の聴覚感度を測定しておくと、それに合わせてイコライジングを行ってくれる。たとえば15kHz以上の音を聴くことができない場合は、その付近の帯域を持ち上げるなどの処理を行う。もちろん、機能のON/OFFを切り替えることもできる。
これらのBit-Revolution技術は、PCかコントローラーでON/OFFを切り替えることが可能。また、ON時は、「リッチ」「ナチュラル」「16kHz補間」の3モードから効果を選択することができる。
今回の新製品では、「Bit-Revolution」の高域補間とビット拡張処理を、PCを使って行う。このため、同梱されるドライバーをPCに組み込む必要がある。ドライバーの対応OSはWindows XP(SP2)日本語版のみで、CPUはPentiumIV 2.4GHz以上、メモリーは512MB以上を推奨している。
【問い合わせ先】
日立マクセル
お客様ご相談センター
TEL/03-5213-3525
(Phile-web編集部)
同社では、8月31日に、VRAISONシリーズで音響機器市場に参入する事を発表(関連ニュース)。発表会の席上で、第一弾製品としてPC用ヘッドホンを投入することを明らかにしていた。
今回発売する製品は、PC用のドライバソフトと、コントローラー、ヘッドホンのセット。後述するように、Bit-Revolutionは周波数帯域とビットレートを拡張する技術だが、周波数帯域を最大48kHzまで持ち上げる製品を「ハイエンド」、24kHzまで対応した製品を「スタンダード」と位置づける。
ハイエンドモデルのコントローラーは「VC-48」。付属ヘッドホンはオーバーヘッドタイプの「VH-OH48」とインナーイヤータイプの「VH-IE48」の2種類を用意する。オーバーヘッドタイプのセット型番は「HP-U48.OH」で、価格は30,000円前後と見込まれる。インナーイヤータイプのセット型番は「HP-U48.IE」で、こちらも30,000円前後での販売が予想される。
スタンダードモデルのコントローラーは「VC-24」。ヘッドホンは、オーバーヘッドタイプの「VH-OH24」とカナル型の「VH-CN24」から選択でき、オーバーヘッドタイプはホワイト/ブラック/シルバーの3色を用意する。型番と価格は、オーバーヘッドタイプが「HP-U24.OH」で20,000円前後、カナル型は「HP-U24.CN」で10,000円前後と予想される。
全体のシステムの構成は、PCで高音質化した音声をデジタルでUSBから出力し、それをコントローラー側でD/A変換、ヘッドホン端子またはライン出力端子(いずれもステレオミニ端子)から出力するという流れになる。
付属コントローラーはUSBバスパワーで駆動するため、別途電源は不要。高音質化のON/OFF、サラウンドモードやイコライジングモードの切り替えが行えるほか、ヘッドホン端子とラインアウト端子を備える。なお、下位機種の「VC-24」では、サラウンドモード切替スイッチやラインアウト端子などが省略されている。
高音質化技術「Bit-Revolution」は、同社が国立学校法人九州工業大学の佐藤寧教授と共同開発したもの。佐藤教授はソニーやケンウッドなどでMDやカーナビの開発に携わった経歴を持ち、高音質化技術の分野では、ケンウッドの「Supreme(サプリーム)」や東芝の「H2C Technology」などを開発した。
Bit-Revolutionのコアは、音声の高域補間技術とビット拡張技術。高域補間技術では、MP3など圧縮音声では16kHz、CDなどでは22kHz程度以上の音声がカットされるものを、それぞれ44kHzまで補間することができる。補間のアルゴリズムには楽器の高調波発生メカニズムを応用し、基本波を復調して高域を作り出す仕組み。
前述したとおり、今回の新製品では、周波数帯域を最大48kHzまで拡張する「ハイエンド」と、24kHzまで対応する「スタンダード」の2種類のラインナップがある。
ビット拡張技術は、16ビットの音声を、量子化予測補間処理を行うことにより24ビットに拡張するもの。ビット数をDVD並みに引き上げることで、より滑らかで自然な音声を再生することが可能になる。このビット拡張は、ハイエンド、スタンダードとも24ビットまでの拡張に対応している。
また、Bit-Revolutionのもう一つの特徴が、ユーザーの聴覚感度を測定・分析する「ユーザー適応」機能。あらかじめソフトで自分の聴覚感度を測定しておくと、それに合わせてイコライジングを行ってくれる。たとえば15kHz以上の音を聴くことができない場合は、その付近の帯域を持ち上げるなどの処理を行う。もちろん、機能のON/OFFを切り替えることもできる。
これらのBit-Revolution技術は、PCかコントローラーでON/OFFを切り替えることが可能。また、ON時は、「リッチ」「ナチュラル」「16kHz補間」の3モードから効果を選択することができる。
今回の新製品では、「Bit-Revolution」の高域補間とビット拡張処理を、PCを使って行う。このため、同梱されるドライバーをPCに組み込む必要がある。ドライバーの対応OSはWindows XP(SP2)日本語版のみで、CPUはPentiumIV 2.4GHz以上、メモリーは512MB以上を推奨している。
【問い合わせ先】
日立マクセル
お客様ご相談センター
TEL/03-5213-3525
(Phile-web編集部)