<Display 2007 基調講演>松下電器・森田氏 − 人に見やすいテレビをVIERAで訴求する
東京ビッグサイトで開催中のイベント「第17回 FINETECH JAPAN」では、12日の特別招待講演に松下電器産業(株)役員 パナソニックAVCネットワークス社 上席副社長の森田研氏が登壇し、薄型テレビ“VIERA”の次世代戦略を語った。
■薄型テレビのグローバル成長に期待 − 2010年には40インチ台が需要の中心に
はじめに森田氏は同社の調査データを示しながら、薄型テレビのグローバル需要動向を紹介した。森田氏は「2006年は薄型テレビが急成長し、世界需要の約30%を達成した。2010年には約65%へと、その比率がより大きく拡大するだろう」と期待を示した。中でも37インチ以上のモデルについて成長が著しかったと振り返った森田氏は「2010年には大型モデルのうち、約30%が37インチ以上になり、その中でも40インチ台の比率が大きく増えるだろう」とした。
続いてエリア別で薄型大画面テレビの成長動向を紹介した森田氏は「日本では06年に80%弱の出荷が薄型テレビとなった。今年は90%を期待している。欧州も07年には80%近くへの成長が見込めるだろう」とし、ブラウン管から薄型への移行が世界規模で急速に進みつつあることを指摘した。
これほどまでの大型化が進みつつある背景について森田氏は「30インチ台をご使用されているユーザーの間に、より大きいものに買い換えたいという意欲が感じられる。また画面が大きくなるほどにユーザーの満足度が高くなっていることも調査データから読みとれる」と考察した。
■これからの“VIERA”は人に見やすいテレビがテーマ
森田氏は続いて同社の薄型テレビ“VIERA”シリーズに関する事業戦略を説明した。今月開催された新製品発表会(関連ニュース)でも紹介された、新しい商品コンセプトとなる“ヒューマンビエラ”には「今後のテレビづくりの方向性として、“高品位”で“かんたん”に様々なコンテンツが楽しめるものをつくって行きたいという強い思いがある」と森田氏は語る。
同社は今後、薄型テレビVIERAをリビングの中心に位置づけながら「VIERA Link」による簡単操作の魅力と、SDメモリーカードによるネットワークや“アクトビラ”によるインターネット連携の魅力を積極的に打ち出していく考えだ。さらに人にやさしいテレビを実現するために「環境を考え、鉛を使わないパネル開発を実現し、現行PDPの全機種に採用している。また長寿命で低消費電力のパネル開発も実現している」ことを紹介した。
またプラズマテレビにおける動画解像度の高さについても、森田氏は改めて強調した。森田氏は「次世代PDP開発センターの測定方式により、動いている映像の解像度を視聴者の視覚に近い尺度で測定・評価できる体制を整えている」とし、同社製のPDPと液晶テレビによる調査データを示しながらフルHDパネル搭載のPDPでは「動画でも細部に渡ってハイビジョン画質が楽しめる」ことをアピールした。また本件については同社製液晶テレビについても、「中小型のモデルでもさらなる動画解像度の向上を目指していく」と宣言した。
講演の最後には、先に発表された42V型のフルHDプラズマテレビ「TH-42PZ700SK」の特徴も紹介された。森田氏は「今後も“人に見やすいテレビ”を徹底しながら、フルHDのラインナップを強化するとともに高画質・省エネを促進して行きたい」と抱負を語った。
(Phile-web編集部)
■薄型テレビのグローバル成長に期待 − 2010年には40インチ台が需要の中心に
はじめに森田氏は同社の調査データを示しながら、薄型テレビのグローバル需要動向を紹介した。森田氏は「2006年は薄型テレビが急成長し、世界需要の約30%を達成した。2010年には約65%へと、その比率がより大きく拡大するだろう」と期待を示した。中でも37インチ以上のモデルについて成長が著しかったと振り返った森田氏は「2010年には大型モデルのうち、約30%が37インチ以上になり、その中でも40インチ台の比率が大きく増えるだろう」とした。
続いてエリア別で薄型大画面テレビの成長動向を紹介した森田氏は「日本では06年に80%弱の出荷が薄型テレビとなった。今年は90%を期待している。欧州も07年には80%近くへの成長が見込めるだろう」とし、ブラウン管から薄型への移行が世界規模で急速に進みつつあることを指摘した。
これほどまでの大型化が進みつつある背景について森田氏は「30インチ台をご使用されているユーザーの間に、より大きいものに買い換えたいという意欲が感じられる。また画面が大きくなるほどにユーザーの満足度が高くなっていることも調査データから読みとれる」と考察した。
■これからの“VIERA”は人に見やすいテレビがテーマ
森田氏は続いて同社の薄型テレビ“VIERA”シリーズに関する事業戦略を説明した。今月開催された新製品発表会(関連ニュース)でも紹介された、新しい商品コンセプトとなる“ヒューマンビエラ”には「今後のテレビづくりの方向性として、“高品位”で“かんたん”に様々なコンテンツが楽しめるものをつくって行きたいという強い思いがある」と森田氏は語る。
同社は今後、薄型テレビVIERAをリビングの中心に位置づけながら「VIERA Link」による簡単操作の魅力と、SDメモリーカードによるネットワークや“アクトビラ”によるインターネット連携の魅力を積極的に打ち出していく考えだ。さらに人にやさしいテレビを実現するために「環境を考え、鉛を使わないパネル開発を実現し、現行PDPの全機種に採用している。また長寿命で低消費電力のパネル開発も実現している」ことを紹介した。
またプラズマテレビにおける動画解像度の高さについても、森田氏は改めて強調した。森田氏は「次世代PDP開発センターの測定方式により、動いている映像の解像度を視聴者の視覚に近い尺度で測定・評価できる体制を整えている」とし、同社製のPDPと液晶テレビによる調査データを示しながらフルHDパネル搭載のPDPでは「動画でも細部に渡ってハイビジョン画質が楽しめる」ことをアピールした。また本件については同社製液晶テレビについても、「中小型のモデルでもさらなる動画解像度の向上を目指していく」と宣言した。
講演の最後には、先に発表された42V型のフルHDプラズマテレビ「TH-42PZ700SK」の特徴も紹介された。森田氏は「今後も“人に見やすいテレビ”を徹底しながら、フルHDのラインナップを強化するとともに高画質・省エネを促進して行きたい」と抱負を語った。
(Phile-web編集部)