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“大型化の流れは液晶が牽引”− シャープ“AQUOS Gシリーズ”発表会レポート

公開日 2007/07/02 17:04
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寺川雅嗣取締役
別項でお伝えしているとおり、シャープ(株)は液晶AQUOS“Gシリーズ”の新機種16モデルを発表した。本項では、本日行われた新製品発表会の模様をお伝えする。

薄型テレビ市場の動向や新製品のポイントなどを説明したのは、取締役 AV・大型液晶事業統括 兼 AVシステム事業本部長の寺川氏だ。


薄型テレビ市場は買い換え需要が増加

まず初めに同氏は、リビングテレビが大型化の傾向にあることを説明した。液晶とPDPをあわせた薄型テレビ全体については、06年度の世帯保有率が35%を超えており、本年度は50%を超えると予想。そのうち37型以上は約14%になる予測であるという。またその37型以上における07年下期の需要(台数ベース)については、液晶がPDPの約2.4倍となるとし、「大型化の流れは液晶テレビが引っ張っていくことになる」とした。


薄型テレビ全体の市場拡大とともに大型化も加速

買い換え需要は約160万台にもなるという
同社の生産体制についてはまず、亀山工場の供給体制について説明。第8世代パネルを生産する第2工場においては、本年7月よりマザーガラスの生産能力を月産60,000枚にまで増強するという。また、海外の工場についても供給体制の強化を実施。ポーランド工場で一貫生産をスタートするほか、すでに一貫生産を実施しているメキシコ工場では第2工場の稼働をスタートし、42V〜65V型の生産を開始するという。

2007年度の国内での販売目標は前年度22%増の326万台。同氏は「1997年〜2002年に薄型テレビを購入したユーザーの買い換え、買い増しが進んでおり、最大160万台の買い換え需要が加わってくる」と説明する。


低消費電力化と小型化が新機種のポイント

同氏は、大画面化における今後の課題として「消費電力の増加への対応」と「設置スペース拡大への対応」の2点を挙げる。

消費電力については、環境への取り組みという観点からも、省消費電力化が必要であると説明。今回の新製品(37V型)では、5年前のモデルに比べ消費電力の約30%減を実現しているとアピールした。

設置スペースについてはまず、大幅な薄型化を実現したことを説明。52V型では、LC-52GX1Wで12.4cmだった奥行きを、新モデルLC52GX35では8.1cmにまで小さくしており、体積比は40%もダウンしているという。また縦横のサイズも、画面サイズはそのままに小型化することに成功している。

薄型化を実現し壁掛け提案も進める

全サイズで省エネ法の基準を達成

製品の大きさはそのままにサイズアップを実現


発表会 質疑応答

発表会で行われた質疑応答の主な内容は以下の通り。

Q.軽量・薄型化を図っているが、今後の目標値などはあるか?
A.今回の製品で満足しているというわけではない。さらに追求していきたいと思っている。テレビの壁掛けについて建築の観点から考えると、特別な補強をしていない壁の場合20kgが限度と言われているので、その20kgが一つの目標だ。

Q.買い換えが進んでいるというが、リサイクルについてはどう考えているか?
A.メーカーに義務づけられている部分などもあるので、その役割を果たしていきたい。

Q.新製品は映画コンテンツなどの24p映像の入力に対応しているか?
A.今回は対応していない。

Q.Blu-ray製品のロードマップを教えて欲しい。
A.詳細は言えないが、年末に向けて開発中だ。


(Phile-web編集部)

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