<HTP編集長・川嶋のCEDIAレポート>TIが「Dark chip4」発表 - マランツ「VP-11S2」に搭載
CEDIA会場のTIのブースでは、このDarkchip 4を採用したプロジェクターやリアプロのデモが行われていた。三菱の73インチのリアプロや、100,000対1(!)という超ハイコントラストのLEDを使ったリアプロの展示も人気を集めていたが、本誌読者的がもっとも気になるのはフロントプロジェクターだと思う。では、Darkchip 4を採用したフルHDプロジェクターのトップバッターは果たして何か?
マランツではなくTIのブースでのみ実演が行われていたが、その深々とした暗部の表現は来場者の注目を集めていた。なお、価格は未定。北米では11月には発売されるとのこと。
この他、TIのブースでは前述した驚異的なコントラストを誇るLED光源のリアプロなども人気を集めていたが、小生が単純におもしろかったのは3D体験である。今回、同社が提案しているのは、コンテンツと眼鏡を同期させて立体映像をつくりだすという試み。テレビ側から送られる信号に同期して眼鏡側の液晶シャッターが120Hzで動き、その効果で映像が浮かびあがって見えるのだが、これまでのちゃちな3Dとは一線を画す本格的な仕上がりとなっており、思わず「こいつは使える!」と誰かさんのようにつぶやいてしまった。
ただし、製品化はまだ先とのこと。「コンテンツサイドとの連携を深めて、今後は実写などでも実現させたい」と同社DLP事業部技術統括部兼プロダクトマーケティング部の大原一浩部長。早く実現してほしい…。ブースで体験した人すべてが胸のうちに抱いた想いだろう。
(ホームシアターファイル編集部・川嶋)
[CEDIA2007REPORT]