<大橋伸太郎のCEDIAレポート>ソニー、VW200やESシリーズのBDプレーヤーなど発表
ソニーはコンベンションセンターでの公開に先立つ5日、ハイアットリージェンシーホテルで、全米のディーラーを対象に発表会を行い、「HDNA」(ハイビジョンのDNAの意味)をスローガンに、映像とサウンドの両面でハイビジョン時代のリーディングメーカーとしての自社の存在感を強くアピールした。
EXPOにおけるソニー商品の中心はやはり、SXRDプロジェクターのVPL-VW200とVPL-VW60である。前者はQUALIA004のイメージを投影したVW100の後継機種で、400Wキセノンランプ、カールツァイスバリオテサーレンズを使用、モーションフローやハイフレームレートテクノロジーを採用したフラグシップだ。北米での価格は$15,000。オプションでモーターライズド・アナモフィックレンズが用意され、2.35:1のシネスコ画面にジャストフィットできる。
後者のVPL-VW60はダイナミックアイリス使用時のコントラスト35000:1を達成した中間価格帯の製品。光源はUHPだが、24pに対応、レンズシフト、BRAVIA SYNCを装備、こちらの価格は$5,000とハイCP機である。
プロデューサー/ディレクターのバリー・ゾネンフィルド氏が中ほどで登壇し、コロラドの山荘に作ったホームシアターにスピルバーグ夫妻を招いたエピソード、長年ソニーファンでありCRT3管式のサミットモデル、VPH-G90のユーザーであった氏がQUALIA004のシャープで瑞々しいハイビジョン映像に受けたショック、自身のホームシアター作りの失敗談をユーモラスに語り、会場に詰め掛けた全米のカスタムインストーラー、ソニーディーラーから喝采を浴びた。
なお、ブルーレイ陣営のリーディングメーカーとして、HD DVDに対して大きなアヘッドを築いたことを、ソニー・アメリカの当該部門担当者がスピーチ、有力スタジオの80%がブルーレイを支持に回っていること、デノン、シャープ、ハーマンからブルーレイ新製品が発売されるニュース、PS3の出荷が1,800万ユニットに達したことをアナウンスした後に、新製品のBDP-S500($699)とBDP-S2000ES($1209)が北米市場に新に導入されることを発表した。
両機共にドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラス、DTS-HDハイレゾのビットストリーム出力に対応、ブルーレイの24pトゥルーシネマ出力、AVCHD をx.v.Color(xvYCC)の広域色空間にて再生する。HDMIを通じてのBRAVIA TheatreSyncにも対応した。
ESシリーズに位置づけられるBDP-S2000ESは、二重シールドのディスクドライブ、オーディオ/ビデオ独立ボードを搭載した高級機である。
サウンド分野の注目は3機種のAVアンプ。STR-DA5300ES($1,699)、STR-DA4300ES($1,499)、STR-DA3300ES($999)で、外装はいずれも黒色。写真はSTR-DA5300ESだが、日本向けとの相違点はファロージャのビデオプロセッサーを搭載したこと、プラグ&プレイ、RS-232C対応などカスタムインスタレーション向きに仕立てられていることだ。
同時にブルーレイディスクチェンジャーも発表された。200枚のブルーレイディスク、DVDを収納できる上、500GBのHDDを持ち、20,000枚の静止画、40,000トラックの音楽をアーカイブできる。マルチルーム、ワイヤレスオーディオ対応のホームサーバーでもあり、価格は$3,499である。
(大橋伸太郎)
筆者プロフィール
1956年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループにて美術書、児童書を企画編集後、 (株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年にはホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。2006年に評論家に転身。西洋美術、クラシックからロック、ジャズにいたる音楽、近・現代文学、高校時代からの趣味であるオーディオといった多分野にわたる知識を生かした評論活動を行っている。
[CEDIA2007REPORT]
EXPOにおけるソニー商品の中心はやはり、SXRDプロジェクターのVPL-VW200とVPL-VW60である。前者はQUALIA004のイメージを投影したVW100の後継機種で、400Wキセノンランプ、カールツァイスバリオテサーレンズを使用、モーションフローやハイフレームレートテクノロジーを採用したフラグシップだ。北米での価格は$15,000。オプションでモーターライズド・アナモフィックレンズが用意され、2.35:1のシネスコ画面にジャストフィットできる。
後者のVPL-VW60はダイナミックアイリス使用時のコントラスト35000:1を達成した中間価格帯の製品。光源はUHPだが、24pに対応、レンズシフト、BRAVIA SYNCを装備、こちらの価格は$5,000とハイCP機である。
プロデューサー/ディレクターのバリー・ゾネンフィルド氏が中ほどで登壇し、コロラドの山荘に作ったホームシアターにスピルバーグ夫妻を招いたエピソード、長年ソニーファンでありCRT3管式のサミットモデル、VPH-G90のユーザーであった氏がQUALIA004のシャープで瑞々しいハイビジョン映像に受けたショック、自身のホームシアター作りの失敗談をユーモラスに語り、会場に詰め掛けた全米のカスタムインストーラー、ソニーディーラーから喝采を浴びた。
なお、ブルーレイ陣営のリーディングメーカーとして、HD DVDに対して大きなアヘッドを築いたことを、ソニー・アメリカの当該部門担当者がスピーチ、有力スタジオの80%がブルーレイを支持に回っていること、デノン、シャープ、ハーマンからブルーレイ新製品が発売されるニュース、PS3の出荷が1,800万ユニットに達したことをアナウンスした後に、新製品のBDP-S500($699)とBDP-S2000ES($1209)が北米市場に新に導入されることを発表した。
両機共にドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラス、DTS-HDハイレゾのビットストリーム出力に対応、ブルーレイの24pトゥルーシネマ出力、AVCHD をx.v.Color(xvYCC)の広域色空間にて再生する。HDMIを通じてのBRAVIA TheatreSyncにも対応した。
ESシリーズに位置づけられるBDP-S2000ESは、二重シールドのディスクドライブ、オーディオ/ビデオ独立ボードを搭載した高級機である。
サウンド分野の注目は3機種のAVアンプ。STR-DA5300ES($1,699)、STR-DA4300ES($1,499)、STR-DA3300ES($999)で、外装はいずれも黒色。写真はSTR-DA5300ESだが、日本向けとの相違点はファロージャのビデオプロセッサーを搭載したこと、プラグ&プレイ、RS-232C対応などカスタムインスタレーション向きに仕立てられていることだ。
同時にブルーレイディスクチェンジャーも発表された。200枚のブルーレイディスク、DVDを収納できる上、500GBのHDDを持ち、20,000枚の静止画、40,000トラックの音楽をアーカイブできる。マルチルーム、ワイヤレスオーディオ対応のホームサーバーでもあり、価格は$3,499である。
(大橋伸太郎)
筆者プロフィール
1956年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループにて美術書、児童書を企画編集後、 (株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年にはホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。2006年に評論家に転身。西洋美術、クラシックからロック、ジャズにいたる音楽、近・現代文学、高校時代からの趣味であるオーディオといった多分野にわたる知識を生かした評論活動を行っている。
[CEDIA2007REPORT]