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<大橋伸太郎が見たCEDIA>一転してソリューション提案型の訴求を行ったエプソン

公開日 2007/09/20 15:47
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一昨年のインディアナポリスでCEDIA EXPOへの本格デビューを果たしたエプソンは、昨年のデンバーでもプロジェクターという製品主体の展示だった。今回はそれが一転、プロジェクター新製品を含むシステムソリューションの提案を行い、来場者を驚かせていた。

「モノ」としてのプロジェクターは、PowerLite PRO CINEMA 1080、PowerLite PRO CINEMA 810、PowerLite PRO CINEMA1080UB(Ultra Blackの略)、PowerLite Home cinema1080、PowerLite Home cinema 720、PowerLite Home cinema1080UBの2ライン6機種と昨年から格段に充実した印象だ。PowerLite系列が外装ブラック、Home cinema系列が外装白である。

PowerLite系列3機種は外装ブラック

Home cinema系列は外装ホワイト。2ライン6機種と昨年から格段に充実した

加えて、日本でもおなじみのDVD一体型オールインワンシアター“Moviemate”は72と50(720と480のこと)の2種類が用意される。

日本でもおなじみのDVD一体型オールインワンシアター“Moviemate”は72と50(720と480のこと)の2種類を用意

しかし、今までのエプソンと違ったのは、プロジェクターだけでなく“Cinema at Home”、“The System of your Dreams”をテーマに、エプソンブランドのLCRスピーカー内蔵型100インチ電動スクリーン、サラウンドスピーカー内蔵型プロジェクターシェルフ、DVD内蔵型AVコントローラー、10インチサブウーファー、LCD付きインテリジェントリモコンをズラリと揃えてきたことだ。


4発の同軸スピーカーユニットを内蔵するプロジェクター・シェルフに納まったPowerLite Home cinema1080UB。エプソンでは“Surround Speaker in Integrated Speaker Cradle”と呼ぶ


電動アナモフィックレンズと一体化した斜め投射用ユニット

写真で見えにくいが、100インチスクリーンのハウジングの中に、L.C.Rそれぞれ4.5インチのミッドレンジと1インチチタニウムホーントゥイーターの組み合わせが収納されている。

ブース2階では“Introducing the Epson Ensemble HD”をテーマに、ホームシアターが設えられそれらをシステムアップ、“Unobtrucsive,Hide-Away Design”をコンセプトに、完成されたホームシアターを提案してみせた。これらをエプソンは“EPSON Ensemble HD-720”“EPSON Ensemble HD-1080”と2種類のパッケージングで販売、価格はPowerLite Home cinema 720が中心の前者のパッケージが$4,999、PowerLite Home cinema1080UB中心の後者のパッケージが$6,999である。

(大橋伸太郎)

筆者プロフィール
1956年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループにて美術書、児童書を企画編集後、 (株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年にはホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。2006年に評論家に転身。西洋美術、クラシックからロック、ジャズにいたる音楽、近・現代文学、高校時代からの趣味であるオーディオといった多分野にわたる知識を生かした評論活動を行っている。

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