ビクター、コントラスト比30,000対1のHD1上位機「DLA-HD100」を正式発表
日本ビクター(株)は、D-ILAプロジェクター「DLA-HD1」の上位モデルとなる「DLA-HD100」を11月中旬より発売する。価格は840,000円(税込)。
本機は、本年2月に発売されたDLA-HD1(製品DB)の上位機で、同機をベースにさらなる高画質化を図ったフルHD対応のD-ILAプロジェクター。8月31日よりドイツで開催されたIFA2007で初公開された(関連記事)。
■コントラストの向上
デバイスコントラスト40,000対1を実現した新開発の「0.7インチフルハイビジョンD-ILAデバイス」を搭載。Wire Grid光学エンジンと組み合わせることで、30,000対1のネイティブコントラストを実現したのが最大の特徴だ。ネイティブコントラスト15,000対1のHD1に比べ、暗部の再現性を大幅に向上しているという。
またHD1と同様、アイリス機構は非搭載。ランプは200Wの超高圧水銀ランプを継承するが、輝度を700lmから600lmに変更することで黒浮きを抑えた映像再現を実現している。
■色再現性の向上
純度の高い、赤、青、緑を抽出するために新設計の色フィルターを採用。色純度を低下させる余分な波長帯域を抑えることで、「赤」の再現領域を拡張している。色再現領域はSMPTE HDTV規格の約170%を実現。「バラや夕日など、“植物や自然のもつ微妙な赤の違い”を再現するとともに、“より多くの色を本物に近い色”で表現」することが可能だという。また、「人の肌の色の再現にこだわった画づくりを行った」(同社開発者)という。
■カスタムガンマ調整機能
HD1ではプリセットからの選択のみだったガンマ調整は新たに、ガンマカーブグラフを見ながら詳細な調整を行うことが可能となった。調整は、任意の映像を表示しながら行うことができる。
なお、各種調整を含むGUIはすべて日本語表記となり、使いやすさを向上している。
■その他の特徴
レンズは、100インチの画面を約3.1m〜約6.2mの間で投写可能なフジノン製「2倍電動ズーム&フォーカスレンズ」を搭載。大口径13群16枚のオールガラスレンズを採用し、色収差を大幅に低減。画面周辺部にいたるまでフォーカスの合った高解像度映像を実現しているという。
なお、HD1で手動だったズーム操作は、新たに電動に変更。高性能なモーターを採用することで、微妙なズーム/フォーカスの調整を細かなステップで行うことができる。また剛性を高めるため、レンズの周辺にはアルミ素材を採用している。レンズシフト機能に関してはHD1の設計を継承。上下80%、左右34%の調整を手動で行うことができる。
また、映像表示モードには新たに「V-ストレッチモード」を追加。市販のアナモフィックレンズと組み合わせることにより、上下に黒帯の出ない映像を投写することが可能だ。
HDMI入力は新たにver.1.3aとなり、Deep Color(12bit)に対応した。2系統用意したHDMI端子は端子間の距離を広げ、横幅24mm前後の太いケーブルも2本同時に接続することが可能になった。また、本体カラーはブラックのみを用意している。
<DLA-HD100とDLA-HD1のスペック比較>
【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなど)
(Phile-web編集部)
本機は、本年2月に発売されたDLA-HD1(製品DB)の上位機で、同機をベースにさらなる高画質化を図ったフルHD対応のD-ILAプロジェクター。8月31日よりドイツで開催されたIFA2007で初公開された(関連記事)。
■コントラストの向上
デバイスコントラスト40,000対1を実現した新開発の「0.7インチフルハイビジョンD-ILAデバイス」を搭載。Wire Grid光学エンジンと組み合わせることで、30,000対1のネイティブコントラストを実現したのが最大の特徴だ。ネイティブコントラスト15,000対1のHD1に比べ、暗部の再現性を大幅に向上しているという。
またHD1と同様、アイリス機構は非搭載。ランプは200Wの超高圧水銀ランプを継承するが、輝度を700lmから600lmに変更することで黒浮きを抑えた映像再現を実現している。
■色再現性の向上
純度の高い、赤、青、緑を抽出するために新設計の色フィルターを採用。色純度を低下させる余分な波長帯域を抑えることで、「赤」の再現領域を拡張している。色再現領域はSMPTE HDTV規格の約170%を実現。「バラや夕日など、“植物や自然のもつ微妙な赤の違い”を再現するとともに、“より多くの色を本物に近い色”で表現」することが可能だという。また、「人の肌の色の再現にこだわった画づくりを行った」(同社開発者)という。
■カスタムガンマ調整機能
HD1ではプリセットからの選択のみだったガンマ調整は新たに、ガンマカーブグラフを見ながら詳細な調整を行うことが可能となった。調整は、任意の映像を表示しながら行うことができる。
なお、各種調整を含むGUIはすべて日本語表記となり、使いやすさを向上している。
■その他の特徴
レンズは、100インチの画面を約3.1m〜約6.2mの間で投写可能なフジノン製「2倍電動ズーム&フォーカスレンズ」を搭載。大口径13群16枚のオールガラスレンズを採用し、色収差を大幅に低減。画面周辺部にいたるまでフォーカスの合った高解像度映像を実現しているという。
なお、HD1で手動だったズーム操作は、新たに電動に変更。高性能なモーターを採用することで、微妙なズーム/フォーカスの調整を細かなステップで行うことができる。また剛性を高めるため、レンズの周辺にはアルミ素材を採用している。レンズシフト機能に関してはHD1の設計を継承。上下80%、左右34%の調整を手動で行うことができる。
また、映像表示モードには新たに「V-ストレッチモード」を追加。市販のアナモフィックレンズと組み合わせることにより、上下に黒帯の出ない映像を投写することが可能だ。
HDMI入力は新たにver.1.3aとなり、Deep Color(12bit)に対応した。2系統用意したHDMI端子は端子間の距離を広げ、横幅24mm前後の太いケーブルも2本同時に接続することが可能になった。また、本体カラーはブラックのみを用意している。
<DLA-HD100とDLA-HD1のスペック比較>
項目 | DLA-HD100 | DLA-HD1 |
表示デバイス | 0.7 インチフルハイビジョンD-ILA デバイス× 3(新開発) | 0.7 インチフルハイビジョンD-ILA デバイス× 3 |
パネル解像度 | 1920 × 1080 画素 | 1920 × 1080 画素 |
コントラスト | 30000:1 | 15000:1 |
輝度 | 600 lm | 700 lm |
ランプ | 200 W 超高圧水銀ランプ | 200 W 超高圧水銀ランプ |
レンズ | 2 倍電動ズーム・フォーカスレンズ f= 21.3 〜 42.6 mm F= 3.2 〜 4.3 | 2 倍マニュアルズーム・フォーカスレンズ f= 21.3 〜 42.6 mm F= 3.2 〜 4.3 |
レンズシフト | 上下80 %、左右34 % | 上下80 %、左右34 % |
投影サイズ | 60 インチ〜 200 インチ | 60 インチ〜 200 インチ |
HDMI入力 | 2系統(Ver1.3) | 2 系統 |
RCAコンポーネント入力 | 1系統 | 1系統 |
Sビデオ入力 | 1系統 | 1系統 |
ビデオ入力 | 1系統 | 1系統 |
DeepColor映像入力 | ○ | - |
新設計「色フィルター」 | ○ | - |
カスタムガンマ調整 | ○ | - |
騒音レベル | 24 dB(ノーマルモード時) | 25 dB(ノーマルモード時) |
消費電力 | 280 W (スタンバイ時2.7W) | 280 W (スタンバイ時2.7W) |
本体寸法 | 455W×172.5H×418.5Dmm | 455W×172.5H×418.5Dmm |
本体質量 | 11.6 kg | 11.6 kg |
【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなど)
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドVICTOR
- 型番DLA-HD100
- 発売日2007年11月中旬
- 価格¥840,000(税込)
【SPEC】●表示デバイス:フルハイビジョン対応D-ILA デバイス ●パネルサイズ:0.7インチ×3(16:9) ●解像度:1920×1080 ●レンズ:2倍電動ズーム・フォーカスレンズ f= 21.3 〜 42.6 mm F= 3.2 〜 4.3 ●レンズシフト:上下80 %、左右34 % ●投影サイズ:60インチ〜200インチ ●光源ランプ:200W超高圧水銀ランプ ●輝度:600lm ●コントラスト:30000対1 ●ビデオ入力端子:HDMI2、コンポーネント1、S映像1、コンポジット1 ●コントロール端子:RS-232C(D-Sub9 ピン) ●騒音レベル:24dB(ノーマルモード時) ●消費電力:280W(スタンバイ時2.7W) ●外形寸法:455W×172.5H×418.5Dmm ●質量:11.6kg