日立、厚さ3.5cmの液晶テレビ“Wooo”UTシリーズを発売 − HDMIワイヤレスユニットも用意
(株)日立製作所 コンシューマ事業グループは、モニター部の最薄部が3.5cmと、世界最薄を実現した液晶テレビ“Wooo”UTシリーズ3機種を12月中旬から順次発売する。
チューナーや入出力端子などは、モニターとセパレートされ、「Woooステーション」として別筐体で用意する。WoooステーションとモニターはHDMI端子で接続する。さらに、このモニターとWoooステーションの間をワイヤレスで接続するユニット「TP-WL700H」もオプションで用意される。価格はオープンだが9万円前後での販売が予想される。
UTシリーズは、モニターの大幅な薄型化を実現したことに加え、モニターとWoooステーションを分離したことにより、モニターを好きな場所に設置できる「レイアウトフリー」を実現している。各モデルのサイズと価格、発売時期等は以下の通り。
32V/37V型のモニター部のパネルはIPS方式を採用。42V型のパネルはIPS方式ではなく、外部から調達するという。解像度は上記の表の通り、32V型はスタンダードHD、37V/42V型はフルHDとなる。また、37V/42V型は120Hz表示や、24Hzのフィルムソースの映像入力時に120Hzに変換する「なめらかシネマ」機能も備える。また、各色10ビット/12ビットのDeep Color信号の入力にも対応している。
また、モニター部下部に設けられたスピーカーは、薄型ながらボックス形状のスピーカーを採用。6W+6Wのデジタルアンプで駆動する。また、音声成分を分析して人の声をクリアにする“クリアボイス”機能も新たに搭載した。
32V型のモニター部は、ブラック/ホワイト/レッド/ブルーの4色のカラーバリエーションを用意。また発表会場には、木目、ラベンダー、カモミール、マハラジャという4つのパターンが印刷されたモデルが参考出品されており、将来的に商品化を検討しているという。
前述の通り、モニター部は最薄部3.5cm、最厚部3.9cmという薄型筐体を実現。この薄さを実現するために4つの技術が用いられたという。1つは、開口率が高いIPSαパネルの採用により、省電力で輝度をキープできたこと。パネルモジュールの薄さは約20mmで、従来比約1/2に抑えた。バックライトの蛍光管とパネルの距離が短くなるため、従来の反射板では輝度ムラが起きるが、今回、拡散板を新開発することで克服したという。
熱解析技術により、狭スペースファンレス構造を実現したことも薄型化とスタイリッシュな背面デザインに貢献した。背面の上部と下部に小さな穴が開けられており、下から空気を取り込み、上部から熱を排出する構造。これには、同社が大型サーバーなどで培った放熱技術や、高度な空気流解析技術などが用いられている。
さらに、電源モジュールを1/3程度に薄型化。基板の高集積化により、筐体全体を薄型化することができた。
また、筐体を薄型化すると一般的にねじれに弱くなるため、強度の解析を行い、軽さと剛性の両立を実現したという。
なお、スタンドを除いた本体のみの質量は、32V型が10.9kg、37V型が14.6kg、42V型が18.0kgとなる。
薄型・軽量化を活かすため、同社では壁掛け設置を強く訴求。オプションで固定/可変の2種類の壁掛けユニットを用意する。固定型の「TB-LKF0081」は9,800円、可変型の「TB-LKA0081」は17,500円で販売する。
固定型の場合、壁からモニター背面部までが2cm、モニター画面から壁までが約6cmで設置できる。同社従来品はモニター画面から壁までが約17cmだったので、11cmほど壁に近づくことになる。また、可変型はモニター上部が0度から20度の範囲で、5段階で動く。可変型の壁からモニターまでの距離は約7cmとなる。
さらに、フロアスタンド「TB-LSZ0081」も19,800円で販売する。底部が円形になっており、そこから斜めに伸びた支柱がモニターを支える構造となっている。壁に寄せて設置するだけでなく、リビングの真ん中にテレビを置いて、背面までデザインされたUTシリーズの魅力を見せることができるよう工夫されている。
なお、上記の壁掛けユニットとフロアスタンドは、32V/37V型専用で、42V型には非対応。42V型用の製品は発売時に別途用意されるという。
Woooステーションには、地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを各1基装備。モニター部は、Woooステーション接続用のHDMI入力1系統のほか、PC用のD-Sub15ピン端子入力端子も1系統装備する。
Woooステーションは縦置き、横置きに両対応。サイズはA4大。入力端子には、1080p入力対応のHDMI端子入力3系統、D4/コンポーネント入力1系統、ビデオ入力1系統、音声入力2系統、光デジタル音声出力1系統などを備える。またモニター接続用のHDMI出力も装備する。さらにSD/MMCメモリーカードスロットも用意されている。
そのほかWoooステーションにはフロントローディング方式の「iVポケット」も装備し、着脱式HDD「iVDR-S」にデジタル放送の録画が可能。録画時には、自動でチャプターを設定し、再生時に快適な試聴が行える「いいとこジャンプ」機能も備える。
WoooステーションはHDMI-CECにも対応。モニターに向けてリモコンを使っても、HDMI経由で信号がWoooステーションに届き、操作が行えるほか、Woooステーションに接続したHDMI-CEC対応機器とも連動でき、電源や音量操作の連動などが行える。
前述の通り、モニター部とWoooステーションの間は、HDMIケーブルで接続するほか、オプションで用意されたワイヤレスユニットをそれぞれのHDMI端子に接続することで、無線接続することも可能。無線方式には4.2〜4.8GHz帯のUWBを用い、最大約9mまで離して設置することができる。ビットレートは約160Mbpsで、映像はJPEG2000で圧縮する。同社説明員によると、Woooステーションに複数のワイヤレスユニットを接続することは可能だが、実際に送信するのはそのうち1つに限られるという。
ワイヤレスユニットは受信部・送信部のセットで、サイズは受信部が17W×4H×12.1Dcm、送信部は17W×4H×16Dcm。
使い勝手の面では、新デザインのリモコンを採用。薄くて持ちやすく、置いたときに手前に傾斜するよう工夫されている。また、チャンネルボタンを大きくすることで文字の視認性を向上させた。
EPGは6局/8局表示の切り替えが可能。さらに、番組を視聴しながら裏番組の情報を画面下部に表示する「裏番組チェック」機能も備えた。
【問い合わせ先】
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11
(Phile-web編集部)
チューナーや入出力端子などは、モニターとセパレートされ、「Woooステーション」として別筐体で用意する。WoooステーションとモニターはHDMI端子で接続する。さらに、このモニターとWoooステーションの間をワイヤレスで接続するユニット「TP-WL700H」もオプションで用意される。価格はオープンだが9万円前後での販売が予想される。
UTシリーズは、モニターの大幅な薄型化を実現したことに加え、モニターとWoooステーションを分離したことにより、モニターを好きな場所に設置できる「レイアウトフリー」を実現している。各モデルのサイズと価格、発売時期等は以下の通り。
画面サイズ | 画素数 | 型番 | 価格 | 発売時期 |
32V型 | 1,366×768 | UT32-HV700B(ブラック) UT32-HV700W(ホワイト) UT32-HV700R(レッド)※限定生産 UT32-HV700A(ブルー)※限定生産 | ¥OPEN(予想実売価格23万円前後) | 2007年12月中旬 |
37V型 | 1,920×1,080 | UT37-XV700 | ¥OPEN(予想実売価格33万円前後) | 2008年2月上旬 |
42V型 | 1,920×1,080 | UT42-XV700 | ¥OPEN(予想実売価格43万円前後) | 2008年4月上旬 |
32V/37V型のモニター部のパネルはIPS方式を採用。42V型のパネルはIPS方式ではなく、外部から調達するという。解像度は上記の表の通り、32V型はスタンダードHD、37V/42V型はフルHDとなる。また、37V/42V型は120Hz表示や、24Hzのフィルムソースの映像入力時に120Hzに変換する「なめらかシネマ」機能も備える。また、各色10ビット/12ビットのDeep Color信号の入力にも対応している。
また、モニター部下部に設けられたスピーカーは、薄型ながらボックス形状のスピーカーを採用。6W+6Wのデジタルアンプで駆動する。また、音声成分を分析して人の声をクリアにする“クリアボイス”機能も新たに搭載した。
32V型のモニター部は、ブラック/ホワイト/レッド/ブルーの4色のカラーバリエーションを用意。また発表会場には、木目、ラベンダー、カモミール、マハラジャという4つのパターンが印刷されたモデルが参考出品されており、将来的に商品化を検討しているという。
前述の通り、モニター部は最薄部3.5cm、最厚部3.9cmという薄型筐体を実現。この薄さを実現するために4つの技術が用いられたという。1つは、開口率が高いIPSαパネルの採用により、省電力で輝度をキープできたこと。パネルモジュールの薄さは約20mmで、従来比約1/2に抑えた。バックライトの蛍光管とパネルの距離が短くなるため、従来の反射板では輝度ムラが起きるが、今回、拡散板を新開発することで克服したという。
熱解析技術により、狭スペースファンレス構造を実現したことも薄型化とスタイリッシュな背面デザインに貢献した。背面の上部と下部に小さな穴が開けられており、下から空気を取り込み、上部から熱を排出する構造。これには、同社が大型サーバーなどで培った放熱技術や、高度な空気流解析技術などが用いられている。
さらに、電源モジュールを1/3程度に薄型化。基板の高集積化により、筐体全体を薄型化することができた。
また、筐体を薄型化すると一般的にねじれに弱くなるため、強度の解析を行い、軽さと剛性の両立を実現したという。
なお、スタンドを除いた本体のみの質量は、32V型が10.9kg、37V型が14.6kg、42V型が18.0kgとなる。
薄型・軽量化を活かすため、同社では壁掛け設置を強く訴求。オプションで固定/可変の2種類の壁掛けユニットを用意する。固定型の「TB-LKF0081」は9,800円、可変型の「TB-LKA0081」は17,500円で販売する。
固定型の場合、壁からモニター背面部までが2cm、モニター画面から壁までが約6cmで設置できる。同社従来品はモニター画面から壁までが約17cmだったので、11cmほど壁に近づくことになる。また、可変型はモニター上部が0度から20度の範囲で、5段階で動く。可変型の壁からモニターまでの距離は約7cmとなる。
さらに、フロアスタンド「TB-LSZ0081」も19,800円で販売する。底部が円形になっており、そこから斜めに伸びた支柱がモニターを支える構造となっている。壁に寄せて設置するだけでなく、リビングの真ん中にテレビを置いて、背面までデザインされたUTシリーズの魅力を見せることができるよう工夫されている。
なお、上記の壁掛けユニットとフロアスタンドは、32V/37V型専用で、42V型には非対応。42V型用の製品は発売時に別途用意されるという。
Woooステーションには、地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを各1基装備。モニター部は、Woooステーション接続用のHDMI入力1系統のほか、PC用のD-Sub15ピン端子入力端子も1系統装備する。
Woooステーションは縦置き、横置きに両対応。サイズはA4大。入力端子には、1080p入力対応のHDMI端子入力3系統、D4/コンポーネント入力1系統、ビデオ入力1系統、音声入力2系統、光デジタル音声出力1系統などを備える。またモニター接続用のHDMI出力も装備する。さらにSD/MMCメモリーカードスロットも用意されている。
そのほかWoooステーションにはフロントローディング方式の「iVポケット」も装備し、着脱式HDD「iVDR-S」にデジタル放送の録画が可能。録画時には、自動でチャプターを設定し、再生時に快適な試聴が行える「いいとこジャンプ」機能も備える。
WoooステーションはHDMI-CECにも対応。モニターに向けてリモコンを使っても、HDMI経由で信号がWoooステーションに届き、操作が行えるほか、Woooステーションに接続したHDMI-CEC対応機器とも連動でき、電源や音量操作の連動などが行える。
前述の通り、モニター部とWoooステーションの間は、HDMIケーブルで接続するほか、オプションで用意されたワイヤレスユニットをそれぞれのHDMI端子に接続することで、無線接続することも可能。無線方式には4.2〜4.8GHz帯のUWBを用い、最大約9mまで離して設置することができる。ビットレートは約160Mbpsで、映像はJPEG2000で圧縮する。同社説明員によると、Woooステーションに複数のワイヤレスユニットを接続することは可能だが、実際に送信するのはそのうち1つに限られるという。
ワイヤレスユニットは受信部・送信部のセットで、サイズは受信部が17W×4H×12.1Dcm、送信部は17W×4H×16Dcm。
使い勝手の面では、新デザインのリモコンを採用。薄くて持ちやすく、置いたときに手前に傾斜するよう工夫されている。また、チャンネルボタンを大きくすることで文字の視認性を向上させた。
EPGは6局/8局表示の切り替えが可能。さらに、番組を視聴しながら裏番組の情報を画面下部に表示する「裏番組チェック」機能も備えた。
【問い合わせ先】
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11
(Phile-web編集部)
- ブランドHITACHI
- 型番UT32-HV700
- 発売日2007年12月中旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格23万円前後)
- ブランドHITACHI
- 型番UT37-XV700
- 発売日2008年2月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格33万円前後)
- ブランドHITACHI
- 型番UT42-XV700
- 発売日2008年4月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格43万円前後)