<CES2008:シャープ>「厚さ20mm液晶テレビ」は52V型から65V型へ大型化 ー 北米向け新製品も発表
シャープのプレスカンファレンスの目玉は大きく分けて2つ。1つは昨年発表された厚さ20mmの液晶テレビ(関連ニュース)を更に大型化した試作機、もう1つは北米における新製品群と、テレビを使用した新しいネットワークサービスのリリースだ。
■「厚さ20mm」の液晶テレビは52V型から65V型へサイズアップ
同社が謳う“未来の液晶テレビ”は、20mmという厚さやコントラスト比、色再現性能などのスペックはそのままに、さらなる大型化を図った。同社説明員によると、これは同社技術の先進性をアピールするものであり、製品化については現在のところ未定であるという。
同社の調べによれば、大型液晶テレビの需要は全世界的に年々増加しており、2008年度には40V型以上の製品ニーズが32%にまで増える見込み。登壇したシャープ(株) 取締役の藤本俊彦氏は、大阪府堺市に建設中の第10世代液晶パネル工場(関連ニュース)について改めて触れ、この大型化需要をフォローすることをアピールした。
今回の試作機の大型化も、液晶テレビの更なる大型化を世に問うとともに、大画面化技術の先達をとっていく構えを打ち出す戦略の一環、ということであろうと考えられる。
■北米向け液晶テレビ/BDプレーヤーの新モデルがお披露目 ー 新サービス「AQUOS Net」も発表
既に日本で発表済の製品を北米向けにアレンジしたという、液晶テレビの新機種4シリーズや、新BDプレーヤー「BD-HP50U」などもお披露目された。
フラグシップモデルである「SE94」シリーズはスリムな新デザインを採用している。解像度は1,920×1,080で、コントラスト比は27,000対1。120Hz駆動に対応し、ver.1.3のHDMI端子を3系統備えた「映像再生能力が極めて高い」“Special Edition”となる。
また本製品はテレビを使用した新ネットワークサービス「AQUOS Net」に対応している。同サービスは、気象や株価、テレビ経由のカスタマーサービス「Aquos Advantage Live」などの情報をテレビ上で閲覧可能にする、いわばテレビ上で動作するウィジェットのようなもの。リモコンに備えられた「Net」ボタンを押すだけで気軽に利用することができる。北米にて2月よりサービスが開始され、当初は静止画コンテンツのみの対応となるとのこと。今春からはNBCのコンテンツ配信も予定されており、米シャープ エレクトロニクスマーケティングのBob Scaglione氏は「今後ますます多くのバリューコンテンツを獲得していきたい」と意欲をみせた。
またカンファレンスでは、北米における同社有機ELテレビ事業についても言及。同社プレジデントのMichael Troetti氏は「可能性はある」としながらも、その寿命や大画面製品の量産化技術などの問題点を挙げ「有機ELは次世代液晶パネルと同等に戦える実力を有しておらず、まだ期は熟していない」とコメント。「液晶のシャープ」という態度を守った。
(Phile-web編集部・小澤)
■「厚さ20mm」の液晶テレビは52V型から65V型へサイズアップ
同社が謳う“未来の液晶テレビ”は、20mmという厚さやコントラスト比、色再現性能などのスペックはそのままに、さらなる大型化を図った。同社説明員によると、これは同社技術の先進性をアピールするものであり、製品化については現在のところ未定であるという。
同社の調べによれば、大型液晶テレビの需要は全世界的に年々増加しており、2008年度には40V型以上の製品ニーズが32%にまで増える見込み。登壇したシャープ(株) 取締役の藤本俊彦氏は、大阪府堺市に建設中の第10世代液晶パネル工場(関連ニュース)について改めて触れ、この大型化需要をフォローすることをアピールした。
今回の試作機の大型化も、液晶テレビの更なる大型化を世に問うとともに、大画面化技術の先達をとっていく構えを打ち出す戦略の一環、ということであろうと考えられる。
■北米向け液晶テレビ/BDプレーヤーの新モデルがお披露目 ー 新サービス「AQUOS Net」も発表
既に日本で発表済の製品を北米向けにアレンジしたという、液晶テレビの新機種4シリーズや、新BDプレーヤー「BD-HP50U」などもお披露目された。
フラグシップモデルである「SE94」シリーズはスリムな新デザインを採用している。解像度は1,920×1,080で、コントラスト比は27,000対1。120Hz駆動に対応し、ver.1.3のHDMI端子を3系統備えた「映像再生能力が極めて高い」“Special Edition”となる。
また本製品はテレビを使用した新ネットワークサービス「AQUOS Net」に対応している。同サービスは、気象や株価、テレビ経由のカスタマーサービス「Aquos Advantage Live」などの情報をテレビ上で閲覧可能にする、いわばテレビ上で動作するウィジェットのようなもの。リモコンに備えられた「Net」ボタンを押すだけで気軽に利用することができる。北米にて2月よりサービスが開始され、当初は静止画コンテンツのみの対応となるとのこと。今春からはNBCのコンテンツ配信も予定されており、米シャープ エレクトロニクスマーケティングのBob Scaglione氏は「今後ますます多くのバリューコンテンツを獲得していきたい」と意欲をみせた。
またカンファレンスでは、北米における同社有機ELテレビ事業についても言及。同社プレジデントのMichael Troetti氏は「可能性はある」としながらも、その寿命や大画面製品の量産化技術などの問題点を挙げ「有機ELは次世代液晶パネルと同等に戦える実力を有しておらず、まだ期は熟していない」とコメント。「液晶のシャープ」という態度を守った。
(Phile-web編集部・小澤)