<CES2008:ソニー プレスイベント>ストリンガーCEO「気持ちはBlue、だけど良い気分」
ソニーのプレスカンファレンスは、例年通り、ラスベガスコンベンションセンターの同社ブースで行われた。他社のカンファレンスはほぼすべて、会場が離れたThe Venetianで行われており、プレス関係者はコンベンションセンターに移動する必要があるのだが、会場にはオープンの1時間前から列が並び、距離を感じさせない賑わいを見せていた。
カンファレンスには、ソニー・ピクチャーズやソニー・コンピュータエンタテインメント、ソニー・エリクソンなどの幹部がずらりと出席。さらに、本社代表執行役 副社長 コンスーマープロダクツグループ担当の井原勝美氏や、グループCEOのハワード・ストリンガー氏なども会場に現れた。
話が前後するが、カンファレンス終盤には、ワーナーがBDへの独占供給を決めたことについての言及があったので、先に紹介しよう。同社北米法人幹部のRandy Waynick氏は、「2007年はBDとHD DVDの売上比率が2対1程度だったが、今年、その差はさらに大きく広がるだろう」と自信を見せた。また、プレゼンテーションの最後に壇上に上がったストリンガーCEOは、「いまの気分はBlue。だけど良い気分だ」と、冗談めかして喜びを表現した。
カンファレンスでは、同社が北米市場で今後注力する機器を一気に紹介。まず日本でもおなじみの「Rolly」のビデオが流され、「ピースをエンタテインメントに与える機器」などと紹介された。北米でも今年発表されるとのことで、現地のユーザーがどのような反応を示すのか興味深い。また、WalkmanやPSP、パーソナルコミュニケーション機器「mylo」の新モデルなども発表された。
詳細はブースレポートで紹介するが、丸形VAIO TPシリーズの新モデルもカンファレンスで発表された。BDドライブを備えているほか、テレビの録画機能も備え、HDTVの2番組同時録画も行える。
さらに、ノイズを99%削減するというNCヘッドホンや電子ブックリーダー、ポータブルナビ「nav-U」の新モデル、ソニー・エリクソンのウォークマン携帯「W760」「W350」などが次々に紹介され、同社製品群の幅広さをあらためて実感させるプレゼンテーションが続いた。
BRAVIAについては、17の新モデルを一挙に発表。今回の製品群は“Value UP”がキーワードとのことで、昨年製品化されたVOD機能「BRAVIA Internet Video Link」のほか、新たに3つのリンク機能を提案。同社ではこれらのリンク機能に「DMex」という総称を付け、訴求する考えだ。これについても詳細はブースレポートでご紹介する。
ハンディカムについては、実に16モデルもの新ラインナップを発表。詳細については会田肇氏が別項でレポートするが、ビデオカメラとして初めて顔認識機能を備え、10メガピクセルの静止画撮影機能を持つ製品もラインナップされている。
そのほか新技術として、同社独自の近接無線技術「Transfer Jet」やPC用BDドライブなどが紹介されたほか、環境対策として「Take Back Recycling Program」という活動を行うことも発表された。
一番最後に発表されたのは、11型有機ELテレビ「XEL-1」を、北米で1月に発売するという話題。実は、カンファレンスの冒頭、「一番最後に重大な発表があるので楽しみにして欲しい」というアナウンスがあり、いったいどんなことが発表されるのかと身構えていたのだが、蓋を開けてみれば、すでに12月に店頭発売が行われた日本のユーザーにとってはほとんど意味のない内容で、やや気が抜けてしまった。ただし当然のことながら、北米市場で有機ELテレビが発売されるのは本機が初めてであり、現地のユーザーにとっては朗報と言えるだろう。
ブース展示の内容、製品の詳細については別項でお伝えする。
(Phile-web編集部・風間)
カンファレンスには、ソニー・ピクチャーズやソニー・コンピュータエンタテインメント、ソニー・エリクソンなどの幹部がずらりと出席。さらに、本社代表執行役 副社長 コンスーマープロダクツグループ担当の井原勝美氏や、グループCEOのハワード・ストリンガー氏なども会場に現れた。
話が前後するが、カンファレンス終盤には、ワーナーがBDへの独占供給を決めたことについての言及があったので、先に紹介しよう。同社北米法人幹部のRandy Waynick氏は、「2007年はBDとHD DVDの売上比率が2対1程度だったが、今年、その差はさらに大きく広がるだろう」と自信を見せた。また、プレゼンテーションの最後に壇上に上がったストリンガーCEOは、「いまの気分はBlue。だけど良い気分だ」と、冗談めかして喜びを表現した。
カンファレンスでは、同社が北米市場で今後注力する機器を一気に紹介。まず日本でもおなじみの「Rolly」のビデオが流され、「ピースをエンタテインメントに与える機器」などと紹介された。北米でも今年発表されるとのことで、現地のユーザーがどのような反応を示すのか興味深い。また、WalkmanやPSP、パーソナルコミュニケーション機器「mylo」の新モデルなども発表された。
詳細はブースレポートで紹介するが、丸形VAIO TPシリーズの新モデルもカンファレンスで発表された。BDドライブを備えているほか、テレビの録画機能も備え、HDTVの2番組同時録画も行える。
さらに、ノイズを99%削減するというNCヘッドホンや電子ブックリーダー、ポータブルナビ「nav-U」の新モデル、ソニー・エリクソンのウォークマン携帯「W760」「W350」などが次々に紹介され、同社製品群の幅広さをあらためて実感させるプレゼンテーションが続いた。
BRAVIAについては、17の新モデルを一挙に発表。今回の製品群は“Value UP”がキーワードとのことで、昨年製品化されたVOD機能「BRAVIA Internet Video Link」のほか、新たに3つのリンク機能を提案。同社ではこれらのリンク機能に「DMex」という総称を付け、訴求する考えだ。これについても詳細はブースレポートでご紹介する。
ハンディカムについては、実に16モデルもの新ラインナップを発表。詳細については会田肇氏が別項でレポートするが、ビデオカメラとして初めて顔認識機能を備え、10メガピクセルの静止画撮影機能を持つ製品もラインナップされている。
そのほか新技術として、同社独自の近接無線技術「Transfer Jet」やPC用BDドライブなどが紹介されたほか、環境対策として「Take Back Recycling Program」という活動を行うことも発表された。
一番最後に発表されたのは、11型有機ELテレビ「XEL-1」を、北米で1月に発売するという話題。実は、カンファレンスの冒頭、「一番最後に重大な発表があるので楽しみにして欲しい」というアナウンスがあり、いったいどんなことが発表されるのかと身構えていたのだが、蓋を開けてみれば、すでに12月に店頭発売が行われた日本のユーザーにとってはほとんど意味のない内容で、やや気が抜けてしまった。ただし当然のことながら、北米市場で有機ELテレビが発売されるのは本機が初めてであり、現地のユーザーにとっては朗報と言えるだろう。
ブース展示の内容、製品の詳細については別項でお伝えする。
(Phile-web編集部・風間)