<会田肇のCES2008レポート>松下はSDカードムービーを日本と同時発表 - 普及機も充実
なお、北米ではSDカードがすべて別売となっているため、SD9で$799、HS9で$1099と、日本よりもかなり安めにの価格設定となる。日本ではカムコーダーのHD比率が6割を超えたとされるが、北米ではTVやプレーヤーでのHD化は進む一方でカムコーダのHD比率は1割強にとどまる。価格が$1000を超えると販売が難しくなると言われる北米市場。その辺を考慮した価格設定と言えるだろう。
MPEG2記録を行うコンパクトなSDカムコーダーの新ラインナップも公開した。ラインナップは全3機種。最上位機種となる「SW20」は水深1.5mでの撮影にも耐えられる防水仕様を持つ。ファインダーはなく、モニターを開いて撮影するタイプだが、マリンパックなしでアクティブな撮影が可能となる。また、約1.2mからの落下にも耐えられるという。ボディカラーはシルバーと赤の2色。価格は$399。次はS7で、丸みがあるカムコーダーらしいデザインが特徴。ボディカラーはシルバーと黒の2色。価格は$299。
もっとも下位のモデルとなるのが飛沫レベルに耐えられる生活防水仕様を備えつつ、本体を可能な限り薄くした「S10P1」。ボディカラーは黒のみ。価格は$249。3モデルの共通スペックとしてあるのが、光学10倍ズーム付きレンズの採用と、2.7インチのモニター。撮像素子は1/6インチ68万ピクセルのノンメガCCDを採用する。低価格モデルながら便利な心遣いと感じたのが、本体右前方に用意されたサブRECボタンで、これはローアングル撮影時にかなり役立つことだろう。
その他、「SW20」と「S7」には0.6秒のクィックスタートモードや、3秒前からのプリREC機能が搭載されている。3機種と録画時間は16GB・SDカードを使用した場合、13時間20分の記録が可能。ただし、SDカードは3機種とも別売となる。なお、日本市場向けにはこの中でS7が予定されているという。
(会田肇)