「日本の家屋に”壁貼りテレビ”を!」Wooo新モデル発表会詳報
別項でお伝えしたとおり、本日(株)日立製作所はプラズマ/液晶テレビ“Wooo”新モデルを発表した。本項では発表会の模様についてお伝えする。
発表会にはまず同社代表執行役 執行役副社長 コンシューマ事業グループ長&CEO 大沼邦彦氏が登壇。大沼氏は「AV製品は日立ブランドの顔であり、中でも薄型テレビはその中核を担う重要不可欠な事業だ。今回発表した9製品12モデルは、日立の先端技術をアピールするUTシリーズ”をはじめ、ネットワーク対応やiVDRによる録画機能、高コントラストパネルの搭載など、高付加価値な製品群となっている。今後もユーザーに満足を提供することを使命とし、製品をリリースしていきたい。その技術的なシーズは十分にあると自負している」と述べた。
続いて同社コンシューマ事業グループ マーケティング事業部 商品企画本部 本部長の吉野正則氏が、“Wooo”新モデルの製品コンセプトと商品販売戦略について説明を行った。
吉野氏は今回発表した9製品12モデルの訴求ポイントを「内蔵HDD/iVDR-Sによる録画機能の搭載」「アクトビラやDoTV、Wooonetなどのネットワーク対応」「黒の表現を高める新パネルを搭載したプラズマテレビ」と説明。新モデル全機にiVポケットを搭載し、テレビのリモコンボタンひとつで簡単にHD映像を録画できること、「ビデオdeメール」などにより新しいコミュニケーションが可能になること(新UTシリーズのみ対応)、新開発の「ボックス・リブ構造」を採用したプラズマパネルにより、深い黒の表現を実現した点を特長として説明した。
新モデルの中でも特に“UTシリーズ”の新モデルは、「もはや、壁に貼るテレビ」をキャッチコピーに設定。その薄さをアピールするとともに、“壁掛け”や“フロアスタンド設置”などテレビの新しい設置スタイルを「壁貼りスタイル」と称し、普及を狙う。また、カラーバリエーションは42V/37V/32V型全てブラックとホワイトモデルを用意。「前モデルのUTで、32V型のみに用意したホワイトモデルの売れ行きがブラックモデルに迫るほど好調だった」(吉野氏)ことから、今回全てのサイズにホワイトモデルを追加したのだという。
同社の調査によれば、UTシリーズ購入をきっかけに壁掛けスタイルを採用するユーザーは増加。同社01シリーズ購入者のうち、壁掛けスタイルを採用したユーザーはわずか0.7%だったが、UT購入者では15.2%が壁掛け設置を、19.4%がフロアスタンド設置を行っているという。吉野氏は「UTを購入した約35%のユーザーが新しい使い方をはじめている。狭い日本の家屋では、省スペースのUTシリーズを“壁貼りスタイル”で使用することは大きな利点となる」と説明した。
さらに、これまで壁掛けスタイルが普及してこなかった理由について、「工事の煩雑さ」「壁補強が必要」「設置すると移動できない」ことなどが原因だと分析。「調査の結果、日本家屋は約80%が石膏ボードの壁ということが分かった。そこで、石膏ボードに補強なしで壁貼りスタイルを採用できる専用取り付け金具を用意した。また、賃貸住宅など壁に穴を空ける工事ができないユーザーに対しては、壁寄せ設置が可能なフロアスタンドを用意している。日本の全ての壁にテレビを貼り付けたい」と製品拡売の抱負を述べた。
発表会では「壁貼り設置」の実際の事例を数点列挙。独身女性の6畳間や壮年夫婦のリビングなどにUTを設置することで、利便性やインテリア性が向上し、生活空間が快適なものになったことをアピールしていた。
なお同社では、新モデル購入者先着10万名を対象に、120GBのiVDR-Sをプレゼントする“WoooでREC(録画)”キャンペーンを実施。iVDRによる録画機能を訴求する考えだ。
以下、発表会で執り行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q.UT新モデルの発売により、「壁貼りスタイル」を何割くらいまで普及させたいと考えているか。
A.UT購入者の約15%程度を目標にしている。昨今はスペースが限られるマンション暮らしの人も増えており、壁貼りスタイルはニーズにマッチするのではないかと考えている。
Q.2007年度の薄型テレビ事業収益は奮わないものであったが、新モデルの投入が与える2008年度の同事業への影響はどの程度と想定しているか。また、業績の見通しはどのようになると考えているか。
A.コンシューマ事業グループ全体で2008年度中に黒字化する計画でおり、今回の新モデルはその黒字化に大きく貢献すると考えている。
(Phile-web編集部)
続いて同社コンシューマ事業グループ マーケティング事業部 商品企画本部 本部長の吉野正則氏が、“Wooo”新モデルの製品コンセプトと商品販売戦略について説明を行った。
吉野氏は今回発表した9製品12モデルの訴求ポイントを「内蔵HDD/iVDR-Sによる録画機能の搭載」「アクトビラやDoTV、Wooonetなどのネットワーク対応」「黒の表現を高める新パネルを搭載したプラズマテレビ」と説明。新モデル全機にiVポケットを搭載し、テレビのリモコンボタンひとつで簡単にHD映像を録画できること、「ビデオdeメール」などにより新しいコミュニケーションが可能になること(新UTシリーズのみ対応)、新開発の「ボックス・リブ構造」を採用したプラズマパネルにより、深い黒の表現を実現した点を特長として説明した。
新モデルの中でも特に“UTシリーズ”の新モデルは、「もはや、壁に貼るテレビ」をキャッチコピーに設定。その薄さをアピールするとともに、“壁掛け”や“フロアスタンド設置”などテレビの新しい設置スタイルを「壁貼りスタイル」と称し、普及を狙う。また、カラーバリエーションは42V/37V/32V型全てブラックとホワイトモデルを用意。「前モデルのUTで、32V型のみに用意したホワイトモデルの売れ行きがブラックモデルに迫るほど好調だった」(吉野氏)ことから、今回全てのサイズにホワイトモデルを追加したのだという。
同社の調査によれば、UTシリーズ購入をきっかけに壁掛けスタイルを採用するユーザーは増加。同社01シリーズ購入者のうち、壁掛けスタイルを採用したユーザーはわずか0.7%だったが、UT購入者では15.2%が壁掛け設置を、19.4%がフロアスタンド設置を行っているという。吉野氏は「UTを購入した約35%のユーザーが新しい使い方をはじめている。狭い日本の家屋では、省スペースのUTシリーズを“壁貼りスタイル”で使用することは大きな利点となる」と説明した。
さらに、これまで壁掛けスタイルが普及してこなかった理由について、「工事の煩雑さ」「壁補強が必要」「設置すると移動できない」ことなどが原因だと分析。「調査の結果、日本家屋は約80%が石膏ボードの壁ということが分かった。そこで、石膏ボードに補強なしで壁貼りスタイルを採用できる専用取り付け金具を用意した。また、賃貸住宅など壁に穴を空ける工事ができないユーザーに対しては、壁寄せ設置が可能なフロアスタンドを用意している。日本の全ての壁にテレビを貼り付けたい」と製品拡売の抱負を述べた。
発表会では「壁貼り設置」の実際の事例を数点列挙。独身女性の6畳間や壮年夫婦のリビングなどにUTを設置することで、利便性やインテリア性が向上し、生活空間が快適なものになったことをアピールしていた。
なお同社では、新モデル購入者先着10万名を対象に、120GBのiVDR-Sをプレゼントする“WoooでREC(録画)”キャンペーンを実施。iVDRによる録画機能を訴求する考えだ。
以下、発表会で執り行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q.UT新モデルの発売により、「壁貼りスタイル」を何割くらいまで普及させたいと考えているか。
A.UT購入者の約15%程度を目標にしている。昨今はスペースが限られるマンション暮らしの人も増えており、壁貼りスタイルはニーズにマッチするのではないかと考えている。
Q.2007年度の薄型テレビ事業収益は奮わないものであったが、新モデルの投入が与える2008年度の同事業への影響はどの程度と想定しているか。また、業績の見通しはどのようになると考えているか。
A.コンシューマ事業グループ全体で2008年度中に黒字化する計画でおり、今回の新モデルはその黒字化に大きく貢献すると考えている。
(Phile-web編集部)