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ソニー、動画や静止画などを一元管理・共有できるウェブサービス「Life-X」を発表

公開日 2008/09/10 21:02
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ソニーマーケティング(株)は、「ソニー ディーラーコンベンション2008」の席上において、動画やソーシャルブックマークなどの共有サービス「Life-X」を発表した。9月25日よりクローズドベータテストを開始し、10月中旬から無料で一般公開する。

会場での展示の様子

ログイン後のトップ画面

本サービスは、写真、動画、ブログ、メモ、ソーシャルブックマークという5つのコンテンツをオンライン上で一元管理し、家族や友人と共有することが可能なツール。

YouTube、flicker、Twitterなど様々なサイトに対応しており、これら外部サイトのデータを一元的に管理できるのが特徴。なお、「Life-X」のサーバーに各種データをアップロードすることも可能だ。

画像を閲覧しているところ。友人が投稿した画像にコメントを付けることも可能だ

YouTubeの動画の閲覧をしているところ。バックに見えるメモ帳のようなものはTwitterなどの文字データ

アップロードした各種コンテンツは、家族や友人と共有することもできる。またパソコンや携帯電話だけでなく、PS3とPSP、そしてアプリキャスト対応のBRAVIAでもコンテンツの閲覧が可能となっている。このため、例えば自分がパソコンからアップロードしたコンテンツを、故郷の親がブラビアで確認するなどといった使い方もできる。

PSPでの閲覧の様子

ブラビア上での閲覧の様子。画面右側に最新の情報がリアルタイムで反映される

コンテンツに位置情報をつけて地図上に表示する「マップビュー」機能を搭載。自分のコンテンツだけでなく、友人などのコンテンツも同じ地図上に表示できるため、同じ時間帯にお互いがいた位置や移動経路などを見比べて楽しむことができる。

「マップビュー」の様子

ユーザーごとにコマの色が異なる。また、時系列によってポイントが線で結ばれ移動経路が示される

発表会には、同社ビジネスディベロップメント総括の杉山博高氏と、インテグレーテッドビジネス推進部ビジネスプランニングマネージャーの湯原真司氏が出席し、本サービスについてそれぞれ説明した。

最初に登壇した杉山氏は、本サービスについて「日常の思い出や人とのつながりといった、ライフスタイルそのものをもっと豊かにしようと思い開発されたものだ」とコメント。日常の記録を“ライフログ”と呼び、そのコンテンツを家族や友人と共有する「ライフログ・シェアリングサービス」がコンセプトになっていると説明した。

ソニーマーケティング(株)ビジネスディベロップメント総括 杉山博高氏

ライフ・シェアリングについての説明

人と人とのつながりをコンセプトにしている

続いて本サービスのプロジェクトリーダーを勤める湯原氏が登壇。概要説明とデモンストレーションを行った。

ソニーマーケティング(株)インテグレーテッドビジネス推進部ビジネスプランニングマネージャー 湯原真司氏

システムについての概念図

湯原氏は本サービスの特徴を「一元管理」「マルチデバイス閲覧」「共有」の3点であると説明。実際にその場で同僚のスタッフを携帯電話で撮影しアップロードするデモンストレーションも行った。

湯原氏が述べた「Life-X」の3つの特徴

その場で同僚の写真をアップロードするデモンストレーションを実施

滞りなく同僚の写真がアップロードされた

【Life-X連携サイト】
■画像共有サービス
・flicker
・Picasaウェブアルバム
・フォト蔵
■動画共有サービス
・eyeVio
・YouTube
■ブログ/メモサービス
・Twitter
・各ブログサービス
■ソーシャルブックマーク
・はてなブックマーク
・Yahoo!ブックマーク

なお、現在公式サイト上ではクローズドベータテストの参加応募を受け付けている。また、提携サイトは今後も随時追加していく予定だという。

以下、本日発表会に行われた質疑応答を掲載する。

Q.データは全部オンラインに置かれるということで良いのか。また、他社のネットワーク対応デバイスへの対応はどうなっているのか教えて欲しい。
A.データはすべてオンラインに置く。他社デバイスに関しては、現時点ではテレビなどはまだ自社製品のみだが、パソコンや携帯電話では汎用的に使えるようになっている。今後はユーザーのニーズを見ながらバランスを取りつつ展開していきたい。
Q.ビジネスプランはどうなっているのかを教えて欲しい。ソニー製品の囲い込みなのか、それとも広告収入を狙うのか。
A.当面は無料でやっていく。まずはソニーの製品群の付加価値を最大化することが目標だ。ビジネスというよりは、ハードをエンハンスする形のサービスだと捉えてほしい。
Q.ユーザーの使える容量はどのくらいになるのか教えて欲しい。
A.ひとり500MBを用意している。将来的にもっと大きなストレージが欲しいというユーザーが出てくるようであれば、そこからビジネスが発生することも考えられるかもしれない。

(Phile-web編集部)

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