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東芝、RD-X8など“VARDIA"3機種を発売 - XDE搭載・ハイビジョン7倍録画対応

公開日 2008/09/18 21:40
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(株)東芝は本日、“VARDIA"の新製品として、HDD+DVDレコーダー3機種を発表した。また、エントリークラスの製品として、HDD単体レコーダーも同時に発表した。

各製品の型番と価格、HDD容量などの主な機能は以下の通り。


RD-X8

RD-S503

RD-S303
型番 HDD MPEG4 AVC記録 HD Rec W録 価格 発売日
RD-X8 1TB デジ×デジ
デジ×アナ
¥OPEN(予想実売価格14万円前後) 11月中旬
RD-S503 500GB デジ×デジ
デジ×アナ
¥OPEN(予想実売価格10万円前後) 11月中旬
RD-S303 320GB デジ×デジ
デジ×アナ
¥OPEN(予想実売価格8万円前後) 11月中旬
D-H320 320GB - - - ¥OPEN(予想実売価格4万円前後) 11月中旬



RD-X8の背面端子部

RD-S503の背面端子部

RD-S303の背面端子部
3機種ともDVDマルチドライブを搭載。DVD-RAM 3倍速、RW 6倍速、-R 8倍速、-R DL 8倍速の書き込みが可能。DVDをHDMIから1080/24pで出力できるほか、ネットdeサーバーHD、CATV連動、ぴったりダビング(TSE)、新デジタルWEPG、おまかせ自動録画(+お楽しみ番組自動録画)などの、従来のVARDIAで好評の機能を踏襲。さらに、ネットを利用したコンテンツダウンロードサービス「DVD Burning」にも全機種が対応している。また、RD-X8とS503はRD間i.LinkダビングHDにも対応している。

■高画質処理技術「XDE」を搭載

VARDIAシリーズの新製品3機種「RD-X8/S503/S303」は、高画質処理技術「XDE」を搭載した。XDEは、スケーラーやIP変換、3次元DNR、ディテールエンハンスメントを統合的に処理する技術で、通常のアップスケーリングではぼやけた映像になりがちなところを、エッジ強調によって精細感を向上させる。各処理はそれぞれ最高レベルの性能を持つものを使用しているという。なお、XDEはオン/オフが可能。


XDEはオン/オフが可能

XDEの効果はフロントパネル、またはリモコンのボタンでコントロールできる
たとえば480iの映像の場合、ip変換を行った後に3次元DNRでノイズ除去を行い、さらに周辺画素演算型ノンリニアスケーリング技術とワイドレンジスケーリングフィルターにより1080pにスケーリングする。その上で、ハイパスフィルターでノイズとエッジ成分を抽出し、3次元DNRでノイズを削除。エッジ強度に応じ、最適なエンハンスゲインを調整し、1080pに変換した映像にエンハンス成分を加算し、最終的な画像が完成する。なお、3機種はすべてDVDの24p出力が可能だが、この場合は当然ながらip変換は介さず、ダイレクトに途中段階の1080pへとスケーリングされる。

同時に発表されたXDE対応DVDプレーヤー「SD-XDE1」は、上記の処理に相当する「シャープ」モードのほか、エンハンスをかけながら映像中の青色と緑色を検知して色調補正する「カラー」モード、同じくエンハンスしながら黒レベルを上げて見やすい映像にする「コントラスト」モードの計3モードを備えるが、VARDIAシリーズではカラーモードとコントラストモードは利用できない。


RD-S503のフロントパネル。XDEオン時はイルミネーションが点灯する
XDEの特徴として同社は、適用型エッジエンハンスやディテールエンハンスが主体のため映像の破綻が少ないこと、また静止画フレームに有効なため、アップスケールが必須でなく、SD、HDどの解像度でも効果が出ることを挙げている。なおXDEの効果は、コンテンツが高解像度、高S/N、高画質であると効果が大きく、低解像度、低S/N、低画質だと効果が小さいのだという。

本日同時に発表されたREGZA上位機種には超解像技術が採用されているが、XDEと超解像は同時に適用されないよう、HDMI-CECで情報を参照して制御しているのだという。具体的には、超解像は1,440×1,080までしか適用されないため、XDEを使って1,920×1,080で出力した場合は、超解像はオフになる。XDEで1,440×1,080以下の映像を出力した場合は、XDEのエンハンス処理だけがオフになる。

■新AVCエンコーダー搭載でフルハイビジョン7倍録画を実現

3機種は、TSEモード(MPEG4 AVC録画)についても、新たなトランスコーダー/エンコーダーの搭載により、低ビットレート時のノイズを大幅に低減。これにより記録時間の拡大が可能になった。記録解像度は入力ソースの解像度に依存するが、フルHD記録に対応するビットレートは2.8Mbps~17Mbpsに拡大した。2.8Mbpsを使用した場合、BSデジタル放送をMPEG2-TSで録画した場合に比べて約7倍の長時間録画が可能となる。SD画質のAVC録画についても、2.6~1.0Mbpsのビットレートを新たに設定した。なお、MPEG4 AVCのプロファイルはBaselineプロファイルとなる。

DVDにフルハイビジョン映像を記録できるHD Recも搭載。DVDをHDVRフォーマットで初期化することで、MPEG-2 TSやMPEG4 AVCで録画したHD番組をDVDに記録できる。対応DVDメディアはDVD-R/R DL/RW/RAM。なお、TSタイトルをTSEタイトルに変換ダビングする際、チャプターを継承することもできる。

TSEモードのビットレートが拡大したことで、片面1層のDVDディスクに、最大約2時間48分のハイビジョン録画が可能になった。

■スカパー! HDとの連動機能や「レグザリンク・ダビング」を搭載

また3機種は、10月1日に放送開始予定の「スカパー!HD」放送の録画連動に対応。対応したスカパー!HDチューナーとVARDIAをLANケーブルで直接つないだり、両機をLANに接続することで、お互いの機器を自動認識。スカパー!HDチューナー側の録画予約のみで、VARDIAの録画設定が行われる。本機能はバージョンアップでの対応を予定している。


「DVD Burning」にも全機種が対応

「スカパー!HD」放送の録画連動が可能
また、新機能として「レグザリンク・ダビング」も搭載された。REGZAの内蔵/USB/LANハードディスクに録画した番組を、LAN経由で接続した新機種のHDDに無劣化ダビングすることが可能。これもスカパー!HD 連動録画と同様に、LANケーブルで両機を直結してダビングすることもできる。

■最上位機「RD-X8」はこだわりのスペックを満載

最上位機のRD-X8は、画質・音質にこだわった仕様を満載している。画質面ではDeepColor出力に対応したほか、アナログ映像出力には297MHz/12ビットのビデオDACを搭載。また超高速オペアンプによるLC型の広帯域LPF回路も備えている。さらに録画用出力も装備し、同回路専用に297MHz/10ビットの映像DACを装備している。

音質対策では、X8専用の高音質HDMI回路を搭載。専用ローカルレギュレーターに加え、低インピーダンスコンデンサーなどを投入し、HDMI出力回路の電源環境を整備した。またコモンモードフィルターにより波形応答を良好に保ち、各種ノイズ輻射を低減している。同軸デジタル出力回路についてはX7と同様で、パルストランスをバランス駆動している。

そのほか、Xシリーズでおなじみのアナログデバイセズ社の最高級DAC「AD1955」を搭載したほか、リアパネルも従来通りステンレス製を採用。リアパネルのビスは非磁性のステンレスビスで、RCAジャックなどは金メッキが施されている。

なお、内部の冷却ファンはこれまでの2基から1基に変更。これによりX7に比べ騒音レベルを1dB改善した。さらにパワーマネージメントの処理を変更したり、低消費電力HDDを採用するなどの工夫により、消費電力も大幅に削減できた。

RD-X8のリモコン

リモコン前面のパネルを開けたところ

■HDDのみのエントリーモデル「D-H320」


D-H320

D-H320のリモコン
縦型コンパクトスタイルのHDD単体レコーダー「D-H320」も発売される。チューナーは地デジ1基のみで、320GB HDDへ約40時間の録画が可能。EPGも備える。また、録画したい番組のチャンネルや曜日、開始時刻を選択すると、その時間の番組名を表示し、確認して録画予約ができる「かんたん予約」機能を搭載。さらに、地上デジタルを視聴しながらかんたんに選局できる「見ながら選択」も備え、全画面表示のEPGを利用せずに裏番組をチェックできる。また、REGZAのリモコンで本機を操作できるHDMI-CEC機能「レグザリンク」にも対応している。

【問い合わせ先】
東芝DVDインフォメーションセンター
TEL/0120-96-3755

(Phile-web編集部)

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