今年11月から本格稼働
キュー・テックが3D映像編集スタジオを導入
リアルD社・グリア氏来日「リアルD方式を世界標準に」
リアルD社 プレジデントのジョシュア・グリア氏が来日。日米における3D映像事情の説明を行った。
現在、3D映画上映が可能な映画館は27カ国・7,900以上にものぼるという。そのうちリアルD方式を採用している映画館は1,500で、今後2年間で更に5,000スクリーンの設置が予定されている。
グリア氏は、「ディズニーやピクサーなど著名な映画スタジオが3D映画の制作・上映を行うことを表明しており、現在40本以上の3D映画が制作中。3D映像の映写に必要なプロジェクターが小型化し設置も簡単になったため、多くの映画館に置けるようになった」と説明。3D映像普及のための環境が整ってきたことをアピールした。
また同氏は「3D映画は、観客に斬新な映像体験を提供できるのはもちろん、氾濫する海賊版への大きな対抗力になるし、映像制作者に新たな表現手段を提供することができる。また映画館のアドバンテージにもなり、大きなバリューチェーンを生むだろう」と語る。
リアルD社は、同社の前身であるStereoGraphics社の時代から医療や軍事などの科学産業で30年以上の実績があるという。「今後、映画やアニメ・ゲームなどさまざまなコンテンツはもちろん、パッケージソフトから放送波まであらゆるメディアをカバーしたい。そのために我々は円滑なライセンス事業を行うことが必要だろう。究極はメガネなしでの立体視映像を実現すること。リアルD方式を実質的な世界標準にしたい」と抱負を述べた。