シリーズ名も一新
ドコモ、タッチパネル対応8機種など新モデル22機種を発表
(株)NTTドコモは、都内で発表会を開きタッチ操作対応8機種を含む新製品22機種を発表した。新機種では、これまでの「90X」「70X」からシリーズ名を一新する。
新たに展開されることとなったのはファッション性を重視した「STYLE」、エンターテインメント機能を充実させた「PRIME」、ビジネスユースを主に想定した「SMART」、最新技術を搭載しデジタルツールの最先端を追求した「PRO」の4シリーズ。詳細は下表の通り。
「PRIME」シリーズで5モデル、「PRO」シリーズで3モデルの計8機種がタッチパネルでの操作に対応する。「HT-02A」以外の7機種は数字キー、もしくはQWERTYキーでの操作も可能で、ディスプレイの表示位置によってタッチ操作と切り替わるような仕様になっている。
タッチパネル対応のほかにも興味深い機能を持っているのが「L-01A」。高速動画撮影とスローモーション再生に対応した5.1メガカメラを搭載しておりQVGA解像度で1秒間に120フレームの高速撮影が可能だ。
また、「N-01A」はスマイルフェイスシャッター機能に対応した5.2メガのカメラを搭載。iPhoneのように指で写真の拡大縮小が可能なクイックアルバム機能も搭載しているほか、SRS TruMediaを搭載したことによりヘッドホンでバーチャル5.1chを楽しめる。
そのほか、「SH-03A」は指をスライドするだけでロック解除が可能な光TOUCH CRUSIERと決定キーの一体型の指紋認証機能を搭載。また、約8.0メガのCCDカメラと画像処理エンジン「ProPix」により最大でISO2,500相当の高感度撮影を実現。「振り向きシャッター」と「笑顔フォーカスシャッター」という2つの顔検出機能も搭載している。
発表会には、プレゼンテーターとして同社代表取締役社長の山田隆持氏、そして同社執行役員プロダクト部長の永田清人氏が登場。山田氏は「自分のライフスタイルに合った自分らしいケータイを、今回発表した機種の中から必ず見つけて頂けると思う」と語り、新製品のラインナップに自信を見せた。
永田氏は「およそ5400万人いる日本のケータイユーザー全てを徹底的に分析したところ、従来のようなシリーズ展開ではニーズに対応しきれていないと感じた」と、シリーズ形態を一新した背景を説明した。
また、山田氏は「これまでのケータイは“〜できる”というものだったが、これからは“〜してくれる”というものになる」とコメント。ウィジェットサービスの「iウィジェット」、情報配信サービスの「iコンシェル」といった新サービスを開始することも明かした。
「iコンシェル」は、ユーザーの生活エリアや趣味思考に合わせた情報を配信するというもの。レンタルしたDVDの返却日や好きなアーティストのライブ情報、通勤通学に利用している鉄道の運行状況などの様々な情報を、キャラクターがコンシェルジュのように待ち受け画面で知らせてくれる。
以下、会見で行われた質疑応答の模様をお届けする。
Q.全ての型番の末尾に「A」が付いているが、この意味を教えて欲しい。
A.「A」は「1年目」という意味。今回は上位機種と普及機で数字の大小を区別したりしない。型番は我々が保守する場合などに使うといった意味合いが強くなった。保守の際に「何年前のモデルなのか」といったことを判別できるように今回の機種には「A」が付いている。
Q.型番からは機種の特徴を想像しにくくなったような気がするが、販売店での売り方に変更があるのか。
A.今後、店頭では従来のように「90X」と「70X」シリーズに分けるのではなく、4つのシリーズごとに展示する。ユーザーが自分のスタイルに合ったものを自己診断できるようなツールも用意したい。
Q.新モデルを開発している間に市場の状況が厳しくなってしまい、意地の悪い言い方をすると“作りすぎてしまった”“気合いを入れすぎてしまった”という側面もあるように思うがどう考えているか。
A.確かに携帯電話市場は厳しくなっている。しかし豊富なラインナップはドコモの売りのひとつ。22機種が多すぎるとは思っていない。
Q.価格のレンジはどうなるのか。シリーズによって価格帯がまとまっているのか、それともシリーズ関係なく各機種で価格がバラバラなのかを教えて欲しい。
A.実売価格は4万円台と5万円台くらいになると予想している。各シリーズの中に4万円台と5万円台のものが入り乱れるようなイメージだ。
Q.今回のラインナップにはソニーエリクソンの端末がない。ソニーエリクソン端末はメーカー買いをするユーザーが多いと思う。そうした点で非常に戦略的に痛いと思うのだがどう考えているのか。
A.ソニーエリクソンの考えについては我々が言うべきではない部分もあるので難しいが、ソニーとは今後もしっかりとお付き合いしていきたい。
Q.新販売方式の導入以後、端末の出荷が低下しそうな状況で供給過剰感が出てきそうな気もするが、その点について心配はしていないのか。
A.販売総数が落ち込んでいる点は認識している。この新商品をニーズ喚起の起爆剤にしたい。新製品によって上期ほどの落ち込みはカバーしたい。
Q.携帯電話市場に限らず景気全体が悪くなっているが、その点についてはどう捉えているか。
A.確かに景気動向は不透明。その中でどうやって携帯端末を購入してもらうかということだが、どれだけ魅力ある端末をユーザーに提供できるかが今後のカギになってくると思う。ユーザーが新しい端末に買い換えたいと思うような製品をどれだけ揃えられるかが大きなポイントだろう。
新たに展開されることとなったのはファッション性を重視した「STYLE」、エンターテインメント機能を充実させた「PRIME」、ビジネスユースを主に想定した「SMART」、最新技術を搭載しデジタルツールの最先端を追求した「PRO」の4シリーズ。詳細は下表の通り。
型番 | 発売時期 | 特徴 | タッチパネル | ワンセグ |
STYLEシリーズ | ||||
F-02A | 2008年12月 | クリスタルカットデザインの防水モデル | × | ○ |
N-02A | 2008年11〜12月 | イルミネーション採用のスリムモデル | ||
N-03A | 2008年11月 | 「ピエール エルメ パリ」とのコラボモデル | ||
P-02A | 2009年1〜3月 | 新スライド方式「スイングスライド」採用のVIERAケータイ | ||
P-03A | 2008年12〜1月 | タテ・ヨコ両対応のWオープンスタイル採用 | ||
SH-02A | 2008年12〜1月 | カラーバリエーション8色を用意 | ||
PRIMEシリーズ | ||||
F-01A | 2008年11月19日 | タッチパネル対応のハイスペック防水モデル。カメラには顔検出機能を搭載 | ○ | ○ |
F-03A | 2009年1〜3月 | ラウンドフォルムのスライドタッチケータイ。顔検出機能搭載 | ○ | |
L-01A | 2008年11〜12月 | 強化ガラストップ採用のタッチパネルケータイ。120フレーム/秒の高速動画撮影が可能 | ○ | |
N-01A | 2008年11月 | 画面位置を3スタイルに変更可能なタッチケータイ。SRS TruMedia搭載でバーチャル5.1ch対応 | ○ | |
P-01A | 2008年11月 | ヨコ画面操作にも対応の2WAYキーを搭載したWオープンスタイルのVIERAケータイ | × | |
SH-01A | 2008年11月 | 8メガ広角29mmカメラを搭載したAQUOSケータイ | × | |
SH-03A | 2008年12月 | 8メガカメラ搭載のタッチパネル対応AQUOSケータイ。2種類の顔検出機能を搭載 | ○ | |
SMARTシリーズ | ||||
F-04A | 2009年2〜3月 | 厚さ12.8mmのスリム防水モデル。PDFビューワを搭載したUNITED ARROWSとのコラボモデル | × | ○ |
N-04A | 2009年1〜3月 | 家電ブランドamadanaとコラボした薄型スライドモデル | ||
P-04A | 2009年2〜3月 | 厚さ9.8mmでGSMローミング対応。ワンセグにはフレーム数を2倍にした「モバイルWスピード」を採用 | ||
P-05A | 2009年2〜3月 | GSMローミング対応。厚さ9.8mmでカメラレス。PDF・Word・Excel・PowerPointの表示に対応 | ||
PROシリーズ | ||||
HT-01A | 2008年11〜12月 | タッチパネル対応に加えQWERTYキーを搭載したスマートフォン。モーションセンサーを搭載 | ○ | × |
HT-02A | 2008年12〜1月 | タッチパネル搭載の薄型モデル。4GBメモリとモーションセンサーを搭載 | ○ | × |
SH-04A | 2009年2〜3月 | タッチパネルとQWERTYキーを搭載したAQUOSケータイ。バーチャル5.1ch対応DOLBY MOBILEを搭載 | ○ | ○ |
BlackBerry Bold | 2009年2〜3月 | QWERTYキーとトラックボール操作のスマートフォン | × | × |
Nokia E71 | 2009年2〜3月 | QWERTYキー搭載で厚さ10mmの薄型スマートフォン | × | × |
「PRIME」シリーズで5モデル、「PRO」シリーズで3モデルの計8機種がタッチパネルでの操作に対応する。「HT-02A」以外の7機種は数字キー、もしくはQWERTYキーでの操作も可能で、ディスプレイの表示位置によってタッチ操作と切り替わるような仕様になっている。
タッチパネル対応のほかにも興味深い機能を持っているのが「L-01A」。高速動画撮影とスローモーション再生に対応した5.1メガカメラを搭載しておりQVGA解像度で1秒間に120フレームの高速撮影が可能だ。
また、「N-01A」はスマイルフェイスシャッター機能に対応した5.2メガのカメラを搭載。iPhoneのように指で写真の拡大縮小が可能なクイックアルバム機能も搭載しているほか、SRS TruMediaを搭載したことによりヘッドホンでバーチャル5.1chを楽しめる。
そのほか、「SH-03A」は指をスライドするだけでロック解除が可能な光TOUCH CRUSIERと決定キーの一体型の指紋認証機能を搭載。また、約8.0メガのCCDカメラと画像処理エンジン「ProPix」により最大でISO2,500相当の高感度撮影を実現。「振り向きシャッター」と「笑顔フォーカスシャッター」という2つの顔検出機能も搭載している。
発表会には、プレゼンテーターとして同社代表取締役社長の山田隆持氏、そして同社執行役員プロダクト部長の永田清人氏が登場。山田氏は「自分のライフスタイルに合った自分らしいケータイを、今回発表した機種の中から必ず見つけて頂けると思う」と語り、新製品のラインナップに自信を見せた。
永田氏は「およそ5400万人いる日本のケータイユーザー全てを徹底的に分析したところ、従来のようなシリーズ展開ではニーズに対応しきれていないと感じた」と、シリーズ形態を一新した背景を説明した。
また、山田氏は「これまでのケータイは“〜できる”というものだったが、これからは“〜してくれる”というものになる」とコメント。ウィジェットサービスの「iウィジェット」、情報配信サービスの「iコンシェル」といった新サービスを開始することも明かした。
「iコンシェル」は、ユーザーの生活エリアや趣味思考に合わせた情報を配信するというもの。レンタルしたDVDの返却日や好きなアーティストのライブ情報、通勤通学に利用している鉄道の運行状況などの様々な情報を、キャラクターがコンシェルジュのように待ち受け画面で知らせてくれる。
以下、会見で行われた質疑応答の模様をお届けする。
Q.全ての型番の末尾に「A」が付いているが、この意味を教えて欲しい。
A.「A」は「1年目」という意味。今回は上位機種と普及機で数字の大小を区別したりしない。型番は我々が保守する場合などに使うといった意味合いが強くなった。保守の際に「何年前のモデルなのか」といったことを判別できるように今回の機種には「A」が付いている。
Q.型番からは機種の特徴を想像しにくくなったような気がするが、販売店での売り方に変更があるのか。
A.今後、店頭では従来のように「90X」と「70X」シリーズに分けるのではなく、4つのシリーズごとに展示する。ユーザーが自分のスタイルに合ったものを自己診断できるようなツールも用意したい。
Q.新モデルを開発している間に市場の状況が厳しくなってしまい、意地の悪い言い方をすると“作りすぎてしまった”“気合いを入れすぎてしまった”という側面もあるように思うがどう考えているか。
A.確かに携帯電話市場は厳しくなっている。しかし豊富なラインナップはドコモの売りのひとつ。22機種が多すぎるとは思っていない。
Q.価格のレンジはどうなるのか。シリーズによって価格帯がまとまっているのか、それともシリーズ関係なく各機種で価格がバラバラなのかを教えて欲しい。
A.実売価格は4万円台と5万円台くらいになると予想している。各シリーズの中に4万円台と5万円台のものが入り乱れるようなイメージだ。
Q.今回のラインナップにはソニーエリクソンの端末がない。ソニーエリクソン端末はメーカー買いをするユーザーが多いと思う。そうした点で非常に戦略的に痛いと思うのだがどう考えているのか。
A.ソニーエリクソンの考えについては我々が言うべきではない部分もあるので難しいが、ソニーとは今後もしっかりとお付き合いしていきたい。
Q.新販売方式の導入以後、端末の出荷が低下しそうな状況で供給過剰感が出てきそうな気もするが、その点について心配はしていないのか。
A.販売総数が落ち込んでいる点は認識している。この新商品をニーズ喚起の起爆剤にしたい。新製品によって上期ほどの落ち込みはカバーしたい。
Q.携帯電話市場に限らず景気全体が悪くなっているが、その点についてはどう捉えているか。
A.確かに景気動向は不透明。その中でどうやって携帯端末を購入してもらうかということだが、どれだけ魅力ある端末をユーザーに提供できるかが今後のカギになってくると思う。ユーザーが新しい端末に買い換えたいと思うような製品をどれだけ揃えられるかが大きなポイントだろう。