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創業者宅でパイオニアスピーカーの魅力を堪能

パイオニア、第24回AVセミナーを開催 − 「PE-101A」を使用したスピーカー工作教室など

公開日 2008/12/01 18:16 Phile-web編集部
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■第二部:70周年記念ユニットを使用したスピーカーづくりセミナー

第二部では、創立70周年記念スピーカーユニット「PE-101A」と専用エンクロージャー「LE-101A」を使用したスピーカー工作教室が開かれた。

「PE-101A」は1977年に発売され、自作オーディオファンを中心に人気を誇った10cm市販フルレンジユニット。末尾の「A」には、「Anniversary(記念)」と「Advance(先進)」の意味が込められているという。直径90mmの大型マグネットを用いているほか、コーンには、TADなどにも使用され、PE-101オリジナルと同一のものとなる最上電機社製のウェットプレスコーンを採用したという、小ぶりながら実力派のユニットだ。

工作教室ではパイオニアのスピーカー技術部 白川弘之氏と、スピーカー企画部の田中 博氏が講師を担当。TAD Reference OneやS-1EXの企画・開発に携わった第一線の技術者ならではのスピーカーに関する豆知識が満載で、楽しい講座となった。

今回は、ユニットの実力はもちろんのこと「吸音材の持つ力」を体験できたのが大きな特長。通常販売されているキットには同梱されないが、特別にエステルウール・粗毛フェルト・羊毛の3種類の吸音材が用意され、それぞれの音の違いを比較試聴することができた。

同社スピーカー技術部の白川弘之氏らによって丁寧なレクチャーが行われていた

ご夫婦で仲良く参加された方も

「吸音材は音の振動を熱に変えてエネルギーを殺すもの。そのほか、キャビネットの箱鳴りを抑える役割もあります。密度が高い方が音の振動をよく吸い取る。素材の違いはもちろん、入れる量や位置などによってすごく音が変わるんですよ!」と言う白川氏。普段なかなか意識することのない吸音材の奥深さを楽しめるのも、自作の醍醐味。オーディオの新たな趣味のひとつとして、スピーカーの自作にチャレンジしてみるのも楽しいだろうなと感じた。

左から羊毛、エステルウール、粗毛フェルトの吸音材。素材によって音が大きく変わる

羊毛と粗毛フェルトを組み合わせて配置する上級者も。「音はキャビネットの角に集まるので、吸音材は角までキッチリ入れるのも大切です」(白川氏)

ちなみに、使用する吸音材と出る音には関連性があって、吸音材を触った時の印象と同じになるのだという。「フワッとしたエステルウールはフワッとした音、ギュッと目の詰まった羊毛は密度の高い音になりますね」(白川氏)

そのほかパイオニアオリジナル(しかも非売品)のリード線がプレゼントされたほか、おみやげに同社取扱のベルキン「ピュアAV」のスピーカーケーブルも用意される豪華ぶり。参加者たちはできあがった愛機とお土産に、非常に満足そうな顔を浮かべていた。

ユニットにつなぐリード線を、今回特別に用意されたものに取り替え。TADラボの西川氏も講座に参加した

完成したスピーカーから早速音出し。参加者からは嬉しそうな声が漏れていた

なお、パイオニア AVセミナーについての情報はこちらからご覧いただける。次回の開催内容について是非チェックしてみてはいかがだろうか?

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