CES2009レポート
ソニーCEO ストリンガー氏キーノートスピーチ − トム・ハンクスやUSHERなど豪華ゲストが次々に登場
米国時間の1月8日午前、International CES 2009の開幕にあわせ、ソニー グループCEOのハワード・ストリンガー氏のキーノートスピーチが行われた。
内容的には取りたてて大きなトピックスはなかったが、次々に大物ゲストが登場し、ストリンガー氏の幅広い人脈を改めて印象づけられた。
昨年、松下電器産業(現パナソニック)AVCネットワークス社の坂本氏が行ったキーノートスピーチでは、同社の中長期的なビジョンが示されたが、ストリンガー氏のスピーチは、現在の同社の取り組みをあらためて振り返るという内容が主だった。このため、スピーチはさながらストリンガー氏がホストを務めるトークショーという趣だった。
■トム・ハンクスが新作映画をアピール
まずはじめに登場したのは、北米で5月15日に公開される映画「ANGELS & DEMONS」に主演するトム・ハンクス氏。終始ジョークを交えながら、ストリンガー氏と息のあった掛け合いを見せた。ストリンガー氏については「初めて会ったとき、彼はドキュメンタリーのフィルムメーカーだった」と、長い付き合いであることを強調した。
トム・ハンクス氏は「テレビやウォークマンなど、いままで色々なソニー製品を買ってきた」と述べ、現在のソニー製品については、「厚さ1インチのカメラを使って撮影ができ、そのまま放映に耐えるクオリティを実持っている。10年前に夢を見たことを実現できている。ソニーは独特な立場にいる。ユーザーにすばらしい体験をもたらしてくれる存在だ」と絶賛した。
続いてストリンガー氏は、現在同社の研究所で開発中のディスプレイグラスを紹介。周りの風景に画面がオーバーレイして表示されるものだ。
トム・ハンクスが退場した後、ストリンガー氏は「経済不況がいつまで続くかわからないが、我々はいくつかのテーマをもってこの状況を打開する」と宣言。キーワードは以下の6つだ。
・EMBLACE THE FUSION OF INDUSTRY
・ADOPT A SERVICE ENHANCED
・BE MULTIFUNCTIONAL
・SUPPORT OPEN TECHNOLOGIES
・ADVANCE THE SHARED EXPERIENCE
・CREATE NEW VALUE CHAIN
・GO GREEN
このキーワードを紹介する中で、特にストリンガー氏が強調したのがネットワークへの対応。「2011年までに90%の製品がネットワークに繋がるようにする」と宣言した。
ここからストリンガー氏は、同社の新製品をいくつか紹介した。まず、最薄部9.9mmのBRAVIA ZX1シリーズを紹介。さらに北米で展開するVODサービス「BRAVIA INTERNET VIDEO LINK」にも触れ、「ハンコックはDVD化する前にストリーミングで提供を開始した」と述べた。
続いて、Wi-Fi機能を内蔵したデジタルカメラ“サイバーショット"を紹介(関連ニュース)。撮った写真をそのままホットスポットや家庭内無線LANなどを使って、ウェブフォトサービスにアップロードできる。「ソニースタイルで売っているが、ラスベガスでは手ごろな価格で売っている」と述べ、会場の笑いを誘った。
さらに、CHUMBYと共同開発しているというクロックラジオも紹介。もちろん単なるクロックラジオではなく、インターネットに接続し、ニュースや天気予報などを見ることも可能。ピクチャーフレームとしても試用できるほか、動画の再生も行える。「自分の好きなコンテンツで目覚めることができる。まさに次世代の“ドリームマシン"だ」とジョークを飛ばし、その多機能ぶりをアピールした。
同社が注力する有機ELディスプレイについても言及。残念ながら具体的な市販時期、価格などの情報は明らかにされなかったが、「現在11インチの製品を20〜30インチくらいにしたい」と、大型製品の投入を改めて表明。「有機ELは曲げられるのも特徴だ」と、実際にディスプレイを曲げるデモンストレーションも行った。
内容的には取りたてて大きなトピックスはなかったが、次々に大物ゲストが登場し、ストリンガー氏の幅広い人脈を改めて印象づけられた。
昨年、松下電器産業(現パナソニック)AVCネットワークス社の坂本氏が行ったキーノートスピーチでは、同社の中長期的なビジョンが示されたが、ストリンガー氏のスピーチは、現在の同社の取り組みをあらためて振り返るという内容が主だった。このため、スピーチはさながらストリンガー氏がホストを務めるトークショーという趣だった。
■トム・ハンクスが新作映画をアピール
まずはじめに登場したのは、北米で5月15日に公開される映画「ANGELS & DEMONS」に主演するトム・ハンクス氏。終始ジョークを交えながら、ストリンガー氏と息のあった掛け合いを見せた。ストリンガー氏については「初めて会ったとき、彼はドキュメンタリーのフィルムメーカーだった」と、長い付き合いであることを強調した。
トム・ハンクス氏は「テレビやウォークマンなど、いままで色々なソニー製品を買ってきた」と述べ、現在のソニー製品については、「厚さ1インチのカメラを使って撮影ができ、そのまま放映に耐えるクオリティを実持っている。10年前に夢を見たことを実現できている。ソニーは独特な立場にいる。ユーザーにすばらしい体験をもたらしてくれる存在だ」と絶賛した。
続いてストリンガー氏は、現在同社の研究所で開発中のディスプレイグラスを紹介。周りの風景に画面がオーバーレイして表示されるものだ。
トム・ハンクスが退場した後、ストリンガー氏は「経済不況がいつまで続くかわからないが、我々はいくつかのテーマをもってこの状況を打開する」と宣言。キーワードは以下の6つだ。
・EMBLACE THE FUSION OF INDUSTRY
・ADOPT A SERVICE ENHANCED
・BE MULTIFUNCTIONAL
・SUPPORT OPEN TECHNOLOGIES
・ADVANCE THE SHARED EXPERIENCE
・CREATE NEW VALUE CHAIN
・GO GREEN
このキーワードを紹介する中で、特にストリンガー氏が強調したのがネットワークへの対応。「2011年までに90%の製品がネットワークに繋がるようにする」と宣言した。
ここからストリンガー氏は、同社の新製品をいくつか紹介した。まず、最薄部9.9mmのBRAVIA ZX1シリーズを紹介。さらに北米で展開するVODサービス「BRAVIA INTERNET VIDEO LINK」にも触れ、「ハンコックはDVD化する前にストリーミングで提供を開始した」と述べた。
続いて、Wi-Fi機能を内蔵したデジタルカメラ“サイバーショット"を紹介(関連ニュース)。撮った写真をそのままホットスポットや家庭内無線LANなどを使って、ウェブフォトサービスにアップロードできる。「ソニースタイルで売っているが、ラスベガスでは手ごろな価格で売っている」と述べ、会場の笑いを誘った。
さらに、CHUMBYと共同開発しているというクロックラジオも紹介。もちろん単なるクロックラジオではなく、インターネットに接続し、ニュースや天気予報などを見ることも可能。ピクチャーフレームとしても試用できるほか、動画の再生も行える。「自分の好きなコンテンツで目覚めることができる。まさに次世代の“ドリームマシン"だ」とジョークを飛ばし、その多機能ぶりをアピールした。
同社が注力する有機ELディスプレイについても言及。残念ながら具体的な市販時期、価格などの情報は明らかにされなかったが、「現在11インチの製品を20〜30インチくらいにしたい」と、大型製品の投入を改めて表明。「有機ELは曲げられるのも特徴だ」と、実際にディスプレイを曲げるデモンストレーションも行った。