CES2009レポート
<パナソニック>次世代ディスプレイ技術を始め注目展示が多数 - ポータブルBDプレーヤーも登場
■世界初のポータブルBDプレーヤーが登場
BDプレーヤーの新製品は「DMP-BD80」「DMP-BD60」とVHS+BDプレーヤー「DMP-BD70V」の3機種。BD80が399ドル、BD60が299ドル、70Vが447ドルで発売される。全モデルがVIERA CASTに対応。USB端子、SDカードスロットを装備しAVCHD/MPEG2/JPEG/MP3などの再生が可能だ。BD-LIVEにも対応している。
世界初のポータブルBDプレーヤー「BMP-15」は今年の春から夏にかけて北米で発売される予定。日本で発売するかどうかは未定だという。8.9インチのWSVGA液晶パネルを搭載した本機は通常のソフト再生のほか、SDメモリーカードスロットを装備し、ビデオカメラやデジカメで撮影した映像を簡単に再生できる。AVCHDで記録したデータの再生にも対応している。またイーサネット端子も装備し、VIERA CASTの視聴も行える。BD-LIVEのほか、Deep Color、x.v.Colorにも対応する。
そのほか、3MOSシステム搭載のAVCHD対応ビデオカメラ「HDC-HS300」や、デジタル一眼“LUMIX“G1”など既に日本で発売されている製品が並ぶ。会場内には自由に新製品を触れることができるコーナーが多く設置され、熱心に操作する来場者が目立った。
■ラスベガスでも大好評のフルHD 3Dシアター
ブース内にはビエラリンクやWireless HDのデモコーナーを設けライフスタイルの提案を行っていたパナソニックだが、3D HDシアターシステムについても強くアピールしていた(折原一也氏の関連レポート)。会場には103インチPDPとBDプレーヤーによるシアターを設置し、フルHD 3Dを体験することができる。日本では昨年のCEATEC2008でもデモが行われたが、3Dの本場、アメリカでは本デモの一般向け公開は今回が初めて。
CEATECでは大変な人気で惜しくも入場できなかったため、今回は早い時間に整理券を手に入れて体験してきた。回によってデモ内容は変わるとのことだが、約20分の間に映画やスポーツ、アニメなど様々な映像を楽しむことができる。特に印象的だったのは、北京五輪の開会式の映像。CEATECのレポートでも鈴木桂水氏が述べているが(関連ニュース)、スタジアムの立体感が非常にリアル。大勢の演者と観客で埋め尽くされた会場の熱気が伝わってきて、開会式を疑似体験したような気持ちになった。上映中の来場者の反応も上々で、家庭での3Dの普及活動を本格的にスタートさせた同社の今後の展開が楽しみだ。