世界初のWIrelessHDオプションも用意
【更新】パナソニック、発光効率2倍の「ネオ・プラズマパネル」搭載機など“VIERA”3シリーズを発売
パナソニック(株)は、プラズマ/液晶“VIERA”の新製品として、最厚部でも約1インチ(24.7mm)のフルフラットディスプレイを採用したZシリーズなどを3月1日から順次発売する。
チューナー部と薄さ約1インチのディスプレイ部のセパレート構成を採用した“Zシリーズ”、チューナー一体型ながら薄さ約2インチを実現した“Vシリーズ”、チューナー一体型で「アクトビラ ビデオ・フル」などに対応した“Gシリーズ”の3シリーズ。解像度はGシリーズの32V型液晶テレビ以外はすべてフルHD。またプラズマテレビは、全モデルが発光効率を高めた「ネオ・プラズマパネル」を搭載している。それぞれの概要は以下の通り。
■Z/V/G 3シリーズの特徴
3シリーズのプラズマテレビは、「ネオ・プラズマパネル」を搭載。同社が2008年1月に開発を表明した「Neo PDP」(関連ニュース)が、ついに市場に投入される。新開発の電極構造によってプラズマパネル前面板の電極幅を広げ、放電領域を拡大。さらに新放電ガスや新蛍光体などを採用し、PZ800シリーズから採用した「ダイナミックブラックレイヤー」も引き続き採用。これらの改善により、発光効率を同社の2007年モデル(PZ750シリーズなど)に比べ約2倍に高めた。
また「ネオ・プラズマパネル」は暗所コントラスト比が約4万対1と、従来の約3万対1からコントラスト比を向上。さらに表示方式を改善し、発光時間を短くした新インパルス表示を採用することで、動画解像度を従来の900本から1080本(いずれもAPDC方式)に高めた。
さらに3機種のプラズマテレビは、階調や色温度シフト制御を高精度に行う「デジタルカラー・リアリティ」技術も搭載している。
プラズマテレビでは、パネルの発光効率を高めたことや回路の集積化などにより、省電力化も実現。同社の2007年モデル(PZ750シリーズ)比で、42V型の場合は約48%減と、ほぼ半分の年間消費電力量を実現した。また液晶モデルでも、バックライトの光の効率を高めた進行増や回路の集積化、また特殊な光学シートの採用などにより、37V型で約35%、32V型で約29%の年間消費電力削減を達成した。
V/Gシリーズの液晶テレビモデルは、新「IPSα液晶パネル」を搭載。120Hz駆動を行うほか、動き部分にフォーカスして黒挿入を行う「モーションフォーカス」技術も搭載。これにより、動画解像度はVシリーズが900本、Gシリーズは37V型が900本、32V型は720本を実現した。また、バックライトの輝度を映像に応じてリアルタイムに制御する「インテリジェントバックライトコントローラー」、同じく映像の特徴に応じて1フィールドごとにガンマカーブなどを調整する「ダイナミックコントラストエンハンサー」も搭載。この2つの機能をあわせて「WコントラストAI」として訴求する。
なお、3シリーズの全機種とも、地上/BS/110度CSデジタルチューナーは1基のみのシングル仕様。ただし「簡易2画面」に対応し、たとえばテレビ放送を親画面で、レコーダーの再生映像を子画面で表示することなどが可能。
ネット機能では、「アクトビラ ビデオ・フル」に対応。またZ/Vの両シリーズはYouTube再生機能も引き続き搭載している。そのほかSD/SDHCカードスロットも備え、カード内の静止画やMPEG-4 AVC/H.264動画、さらに対応LUMIXで撮影したAVCHD Liteなどの再生が行える。
EPGも進化。Gガイドの新機能「注目番組」に対応し、最大1カ月先までの番組情報から検索が行える、また番組ジャンル別に色分け表示し、好みの番組を探しやすくした。この色分け表示と4色のアイコンは、色弱者でも一般色覚者でも認知できるカラーユニバーサルデザインとして、CUDマークを取得した。
さらに省エネ機能でも新機能が採用された。VIERAの使用状況に応じ、接続した機器の電源を自動でオフにする「こまめにオフ」機能を新たに搭載。また、「こまめにオフ」とも連動する省エネ機能「ECOスタンバイ」機能も搭載した。ECOスタンバイは、VIERAの電源に連動し、自動で接続したDIGAの待機電力モードを最小にに切り替え、節電する機能だ。
■最薄部24.7mm+オプションでWirelessHDにも対応の“Zシリーズ” (詳細記事)
最上位機種のZシリーズはプラズマテレビのみで構成され、プラズマパネルには「ネオ・プラズマパネル」を搭載。デジタルハイビジョン放送の色域「BT-709」を100%カバーしている。なお、本機はチューナー部とディスプレイ部を分けたセパレート型を採用している。
ディスプレイ部とワイヤレスユニット部は、別売りの「フルハイビジョンワイヤレスユニット」を使うことで、非圧縮の1080p映像を、WirelessHD技術で無線伝送することが可能。なおワイヤレスユニットはオープン価格だが、6万円前後での販売が予想される。
音質面では、新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を搭載。周波数制御に、通常のバーチャルサラウンドで使われる逆マトリックス関数を用いず、新たに周波数スペクトルを採用。従来よりもエリアが広く、また広がり感も高いバーチャルサラウンド再生を実現したという。
そのほか、接続している機器とのリンク機能も進化。DLNAにも準拠し、対応DIGAとLANで接続することで、DIGA内の録画番組をVIERAで再生することができる。
リモコンも新規開発。赤外線方式から2.4GHz帯を使用する無線方式に変更したほか、ボタンの数を少なくし、さらにスリムで握りやすい大きさとデザインを採用した。
■チューナー一体型ながら薄さ約2インチ、色域も広い“Vシリーズ” (詳細記事)
Vシリーズは、チューナー一体型ながら薄さ約2インチで、壁寄せ設置などにも対応する。HDMI端子は50/46/42V型が4系統、37/32V型は3系統。1080/24p入力にも対応している。
プラズマテレビが搭載するプラズマパネルは、Zシリーズと同様の「ネオ・プラズマパネル」で、Zシリーズに搭載された高画質技術を踏襲。さらにVシリーズでは広色域表示が可能で、デジタル放送の色域面積比120%を実現し、x.v.ColorやDeepColorにも対応している。また、色域が圧縮されたBDソフトやテレビ放送を、独自のプロセスで本来のデジタルシネマの色域相当に戻す「ハリウッドカラーリマスター」も、新製品の中ではVシリーズのみが搭載している。なお、Vシリーズを「ハリウッドクリアカラー」搭載のDIGAと接続すると、ハリウッドカラーリマスターとの相乗効果により、より一層の高画質化が期待できるという。
また音質面では、Zシリーズにも搭載された新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を搭載。またネット機能ではDLNAにも対応している。
■基本機能が充実したハイコストパフォーマンスモデル“Gシリーズ” (詳細記事)
Gシリーズは40/46/42V型のプラズマテレビ、また37/32V型の液晶テレビをラインナップする。プラズマテレビはZ/Gシリーズと同様の「ネオ・プラズマパネル」を、また液晶テレビは新「IPSα液晶パネル」を搭載する。なお、32V型モデルのみ1,366×768のHDモデルとなる。HDMI端子は全機種が3系統を装備し、1080/24p入力にも対応している。
プラズマテレビは、Zシリーズと同様にデジタルハイビジョン放送の色域を100%カバー。また「デジタルカラー・リアリティー技術」、最大18ビットのデジタル信号処理、コントラストマネージメントなども搭載している。また、液晶テレビは120Hz駆動とモーションフォーカス技術を組み合わせた「Wスピード」、またコントラスト比向上技術「WコントラストAI」なども搭載している。
音質面では、Z/Vシリーズが採用した新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」ではなく、音源のサラウンド成分を、デジタル信号処理により左右の耳への到達時間差とレベル差に振り分ける「アドバンストサラウンドシステム」を採用。また、DLNA機能も省略されている。
【問い合わせ先】
お客様相談センター
TEL/0120-878-365
チューナー部と薄さ約1インチのディスプレイ部のセパレート構成を採用した“Zシリーズ”、チューナー一体型ながら薄さ約2インチを実現した“Vシリーズ”、チューナー一体型で「アクトビラ ビデオ・フル」などに対応した“Gシリーズ”の3シリーズ。解像度はGシリーズの32V型液晶テレビ以外はすべてフルHD。またプラズマテレビは、全モデルが発光効率を高めた「ネオ・プラズマパネル」を搭載している。それぞれの概要は以下の通り。
シリーズ | 方式 | サイズ | 型番 | 価格(カッコ内は予想実売価格) | 発売日 | 特徴 |
Zシリーズ | プラズマ | 54V型 | TH-P54Z1 | ¥OPEN(70万円前後) | 4月20日 | ディスプレイ部の最厚部1インチ。チューナー部とディスプレイ部のセパレート構成。WirelessHDによるワイヤレスユニットもオプションで用意。ネオ・プラズマパネル搭載でコントラスト比4万対1 |
50V型 | TH-P50Z1 | ¥OPEN(60万円前後) | ||||
46V型 | TH-P46Z1 | ¥OPEN(55万円前後) | ||||
Vシリーズ | プラズマ | 50V型 | TH-P50V1 | ¥OPEN(40万円前後) | 3月1日 | ネオ・プラズマパネル搭載。広色域。チューナー一体型で薄さ約2インチ。自動節電機能も搭載 |
46V型 | TH-P46V1 | ¥OPEN(37万円前後) | ||||
42V型 | TH-P42V1 | ¥OPEN(30万円前後) | ||||
液晶 | 37V型 | TH-L37V1 | ¥OPEN(22万円前後) | 4月15日 | 新IPSαパネル搭載。WコントラストAIで画質改善 | |
32V型 | TH-L32V1 | ¥OPEN(20万円前後) | ||||
Gシリーズ | プラズマ | 50V型 | TH-P50G1 | ¥OPEN(35万円前後) | 3月1日 | ネオ・プラズマパネル搭載。「アクトビラ ビデオ・フル」対応。自動節電機能も搭載 |
46V型 | TH-P46G1 | ¥OPEN(30万円前後) | ||||
42V型 | TH-P42G1 | ¥OPEN(25万円前後) | ||||
液晶 | 37V型 | TH-L37G1 | ¥OPEN(20万円前後) | 新IPSαパネル/WコントラストAI搭載。32型はHDモデル | ||
32V型 | TH-L32G1 | ¥OPEN(14万円前後) |
■Z/V/G 3シリーズの特徴
3シリーズのプラズマテレビは、「ネオ・プラズマパネル」を搭載。同社が2008年1月に開発を表明した「Neo PDP」(関連ニュース)が、ついに市場に投入される。新開発の電極構造によってプラズマパネル前面板の電極幅を広げ、放電領域を拡大。さらに新放電ガスや新蛍光体などを採用し、PZ800シリーズから採用した「ダイナミックブラックレイヤー」も引き続き採用。これらの改善により、発光効率を同社の2007年モデル(PZ750シリーズなど)に比べ約2倍に高めた。
また「ネオ・プラズマパネル」は暗所コントラスト比が約4万対1と、従来の約3万対1からコントラスト比を向上。さらに表示方式を改善し、発光時間を短くした新インパルス表示を採用することで、動画解像度を従来の900本から1080本(いずれもAPDC方式)に高めた。
さらに3機種のプラズマテレビは、階調や色温度シフト制御を高精度に行う「デジタルカラー・リアリティ」技術も搭載している。
プラズマテレビでは、パネルの発光効率を高めたことや回路の集積化などにより、省電力化も実現。同社の2007年モデル(PZ750シリーズ)比で、42V型の場合は約48%減と、ほぼ半分の年間消費電力量を実現した。また液晶モデルでも、バックライトの光の効率を高めた進行増や回路の集積化、また特殊な光学シートの採用などにより、37V型で約35%、32V型で約29%の年間消費電力削減を達成した。
V/Gシリーズの液晶テレビモデルは、新「IPSα液晶パネル」を搭載。120Hz駆動を行うほか、動き部分にフォーカスして黒挿入を行う「モーションフォーカス」技術も搭載。これにより、動画解像度はVシリーズが900本、Gシリーズは37V型が900本、32V型は720本を実現した。また、バックライトの輝度を映像に応じてリアルタイムに制御する「インテリジェントバックライトコントローラー」、同じく映像の特徴に応じて1フィールドごとにガンマカーブなどを調整する「ダイナミックコントラストエンハンサー」も搭載。この2つの機能をあわせて「WコントラストAI」として訴求する。
なお、3シリーズの全機種とも、地上/BS/110度CSデジタルチューナーは1基のみのシングル仕様。ただし「簡易2画面」に対応し、たとえばテレビ放送を親画面で、レコーダーの再生映像を子画面で表示することなどが可能。
ネット機能では、「アクトビラ ビデオ・フル」に対応。またZ/Vの両シリーズはYouTube再生機能も引き続き搭載している。そのほかSD/SDHCカードスロットも備え、カード内の静止画やMPEG-4 AVC/H.264動画、さらに対応LUMIXで撮影したAVCHD Liteなどの再生が行える。
EPGも進化。Gガイドの新機能「注目番組」に対応し、最大1カ月先までの番組情報から検索が行える、また番組ジャンル別に色分け表示し、好みの番組を探しやすくした。この色分け表示と4色のアイコンは、色弱者でも一般色覚者でも認知できるカラーユニバーサルデザインとして、CUDマークを取得した。
さらに省エネ機能でも新機能が採用された。VIERAの使用状況に応じ、接続した機器の電源を自動でオフにする「こまめにオフ」機能を新たに搭載。また、「こまめにオフ」とも連動する省エネ機能「ECOスタンバイ」機能も搭載した。ECOスタンバイは、VIERAの電源に連動し、自動で接続したDIGAの待機電力モードを最小にに切り替え、節電する機能だ。
■最薄部24.7mm+オプションでWirelessHDにも対応の“Zシリーズ” (詳細記事)
最上位機種のZシリーズはプラズマテレビのみで構成され、プラズマパネルには「ネオ・プラズマパネル」を搭載。デジタルハイビジョン放送の色域「BT-709」を100%カバーしている。なお、本機はチューナー部とディスプレイ部を分けたセパレート型を採用している。
ディスプレイ部とワイヤレスユニット部は、別売りの「フルハイビジョンワイヤレスユニット」を使うことで、非圧縮の1080p映像を、WirelessHD技術で無線伝送することが可能。なおワイヤレスユニットはオープン価格だが、6万円前後での販売が予想される。
音質面では、新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を搭載。周波数制御に、通常のバーチャルサラウンドで使われる逆マトリックス関数を用いず、新たに周波数スペクトルを採用。従来よりもエリアが広く、また広がり感も高いバーチャルサラウンド再生を実現したという。
そのほか、接続している機器とのリンク機能も進化。DLNAにも準拠し、対応DIGAとLANで接続することで、DIGA内の録画番組をVIERAで再生することができる。
リモコンも新規開発。赤外線方式から2.4GHz帯を使用する無線方式に変更したほか、ボタンの数を少なくし、さらにスリムで握りやすい大きさとデザインを採用した。
■チューナー一体型ながら薄さ約2インチ、色域も広い“Vシリーズ” (詳細記事)
Vシリーズは、チューナー一体型ながら薄さ約2インチで、壁寄せ設置などにも対応する。HDMI端子は50/46/42V型が4系統、37/32V型は3系統。1080/24p入力にも対応している。
プラズマテレビが搭載するプラズマパネルは、Zシリーズと同様の「ネオ・プラズマパネル」で、Zシリーズに搭載された高画質技術を踏襲。さらにVシリーズでは広色域表示が可能で、デジタル放送の色域面積比120%を実現し、x.v.ColorやDeepColorにも対応している。また、色域が圧縮されたBDソフトやテレビ放送を、独自のプロセスで本来のデジタルシネマの色域相当に戻す「ハリウッドカラーリマスター」も、新製品の中ではVシリーズのみが搭載している。なお、Vシリーズを「ハリウッドクリアカラー」搭載のDIGAと接続すると、ハリウッドカラーリマスターとの相乗効果により、より一層の高画質化が期待できるという。
また音質面では、Zシリーズにも搭載された新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を搭載。またネット機能ではDLNAにも対応している。
■基本機能が充実したハイコストパフォーマンスモデル“Gシリーズ” (詳細記事)
Gシリーズは40/46/42V型のプラズマテレビ、また37/32V型の液晶テレビをラインナップする。プラズマテレビはZ/Gシリーズと同様の「ネオ・プラズマパネル」を、また液晶テレビは新「IPSα液晶パネル」を搭載する。なお、32V型モデルのみ1,366×768のHDモデルとなる。HDMI端子は全機種が3系統を装備し、1080/24p入力にも対応している。
プラズマテレビは、Zシリーズと同様にデジタルハイビジョン放送の色域を100%カバー。また「デジタルカラー・リアリティー技術」、最大18ビットのデジタル信号処理、コントラストマネージメントなども搭載している。また、液晶テレビは120Hz駆動とモーションフォーカス技術を組み合わせた「Wスピード」、またコントラスト比向上技術「WコントラストAI」なども搭載している。
音質面では、Z/Vシリーズが採用した新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」ではなく、音源のサラウンド成分を、デジタル信号処理により左右の耳への到達時間差とレベル差に振り分ける「アドバンストサラウンドシステム」を採用。また、DLNA機能も省略されている。
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