市場は今後も順調な成長を予測
三洋、8GB SSD内蔵のポータブルナビ“ゴリラ”3製品を発売
水口氏は製品の技術的な特徴に続いてコンセプトについても言及。「1995年の一号機発売以来15年の歴史を持つゴリラは、2009年に新しいステージへと進む」と宣言し、新しいコンセプトを説明した。
新コンセプトは「探すナビから、楽しむナビへ。」というもの。機能のさらなる充実などで新たな価値や可能性を提示することで「生活を、未来を、車を楽しむナビへと進化する」と水口氏は語った。
同時に水口氏は新たなブランドロゴとブランドカラーも発表。ブランドカラーはゴリラの住む森をイメージし、メインカラーにライトグリーンを、サブにダークグリーンを採用したという。
そして水口氏はナビゲーション機器の市場動向も紹介。カーナビ全体では昨今の不況を受けて08年度に初めて前年割れを記録する予測であることを明かし「そうした状況でもPNDの販売台数は順調に伸びている」と、ナビゲーション機器はPNDへと市場ニーズが移ってきていることを説明した。
また、発表会には同社代表取締役社長の松岡信昭氏も出席。「2008年度は、我々車載機器メーカーにとって非常に厳しい年だった」と昨今の状況に触れつつも、「PNDは前年を上回る出荷となった。今後も市場拡大は続いていくだろう」とPNDの売れ行きが好調であると述べた。
続いて松岡氏は4月1日付けで同社の車載機器事業部長に就任した大庭功氏を紹介。松岡氏からの紹介を受け、大庭氏は「これまで培ってきた技術と営業力、そしてユーザーの方々へ育てて頂いたゴリラブランドを発展的に向上させ、ユーザーに喜ばれる、感動を与える商品作りをしていきたい」と豊富を語った。
以下、発表会で行われた質疑応答の模様をお届けする。
Q.PNDは他社では4万円を切る製品も出てきているが、もっと低価格のモデルを出す予定はないのか。
A.PNDは低価格で市場を伸ばしてきた背景がある。さらに低価格帯の製品については今後の市場の流れの中で我々も準備をしなければならないだろう。今回のゴリラは価格に見合った価値のある製品であることをご理解頂きたい。
Q.従来機ではオペレータとリアルタイムなやりとりができる「日産カーウィングス」との連携なども可能だったが、こうした通信機能を搭載していない理由を教えて欲しい。
A.通信機能の強化は検討中だ。時期を見て新しいモデルも投入していきたいと考えている。
Q.薄型化と軽量化にもこだわったとのことだが、具体的にどういった方法で実現したのか。
A.部品の小型化や回路の集約化、そして材料の見直しなどを進めた。我々の技術力を結集して薄さを追求したというわけだ。
Q.PND市場がこれまで拡大してきた背景と今後も拡大すると予想する背景についてどう考えているのか。
A.やはり低価格という面が大きいだろう。一体型の据え付け機は15万円くらいするが、PNDは5万円前後。安いものでは3万円台のものあるということで、今までナビを使わなかったユーザーが価格に魅力を感じて購入している。また、ETCの購入助成制度も大きく影響した。ETCを購入するため今までカー用品店に訪れなかった客層が店頭に集まり、そこで安さに驚いて一緒に購入して頂いた例もあった。景気が悪い中ではナビゲーション市場も価格主導で動くと考えており、今後もPND市場も伸びていくと予想している。
Q.ETCレーン案内など、ETCとの連動機能は今後考えているのか。
A.ETC連動機能を付けると価格も割高になる。PNDは安さを重視するユーザーが多くETC連動を求められない側面もあるので機能として外している。
【問い合わせ先】
三洋電機コンシューマエレクトロニクス(株)
車載機器事業部 販売推進統括部
TEL/072-870-7084
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