HOME > ニュース > SHUREのカナル型イヤホン「SE115」正式発表 - 4色カラバリ/新ダイナミック型ドライバー搭載

実売1万円前後のハイコストパフォーマンス機

SHUREのカナル型イヤホン「SE115」正式発表 - 4色カラバリ/新ダイナミック型ドライバー搭載

公開日 2009/05/11 10:00 Phile-web編集部
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先日行われた「SE115」発表イベントには、SHURE ASIA マーケティング・ディレクター、ウィリアム・チャン氏のほか、SHURE JAPAN代表の岩崎 顕悟氏が出席。

SHURE JAPAN代表の岩崎 顕悟氏

岩崎氏は、「SHUREは80年もの間マイクロフォンを作ってきた、非常に歴史の長い会社。近年ではモニターイヤホンが人気だが、他社とどこが違うのかというと、プロ用の製品を民生用に転用した、ということ。シビアな条件で鍛えられた製品だから、民生用として使っても高いパフォーマンスを発揮できる」とあいさつ。

SEシリーズの主要ラインナップ

続いてウィリアム・チャン氏は、「SE115について、たくさんの問い合わせを受けた。一番多かったのは『SE110のカラーバリエーションモデルか?』というものだが、これは全く違う。第2世代のダイナミック型ドライバー『DynamicMicroSpeaker II』という、全く新しいユニットを搭載している」と説明した。

SHURE ASIA マーケティング・ディレクター、ウィリアム・チャン氏

そのユニットについても、「どうしてバランスド・アーマチュアではなくダイナミックを選んだのか」という質問を受けるのだという。これに対しては「コストダウンのためではない。あえてダイナミック型を選んだ」と明言。

「バランスド・アーマチュア型はスピードが速い、中域を強調できるなどの利点があるが、反面、低域を出すにはマルチユニット化する必要がある。これによりコストが上がるほか、クロスオーバーネットワークによる音質劣化も起きる」。実際に、SE110の音質について、一部から「少し薄味」という評価を受けることもあったという。

これに対し、ダイナミック型は低域を厚くできるという利点がある。「色々なユニットを試した結果、ダイナミック型に行き着いた」のだという。しかも、通常はバランスド・アーマチュアよりも大きいダイナミック型ユニットを小型化。これにより筐体を小型化したほか、ノズル径を細くすることができたと述べた。

さらにチャン氏は、ノイズキャンセリングに関するSHUREの考え方も改めて確認。「アクティブ型のノイズキャンセリングえは、どうしても低域の位相ズレなどの問題が起きる。これに対し、SHUREのSEシリーズではイヤパッドにより90%程度の外来のイズをカットするだけなので、そのような問題は起きない」と説明した。またイヤパッドについても、「S/M/Lの3サイズを同梱しており、日本人の耳穴の97~98%程度をカバーする」と自信を見せた。

カラーバリエーションについては、「イヤホンにもファッション性が必要。手持ちのiPodの色に合わせたり、あるいは洋服とのカラーコーディネートを楽しんだり。自己表現の手段として好みの色を選んで欲しい」と述べた。

ブルー×ブラックモデルを装着

レッド×ブラック


ピンク×ブラック

ブラック

なおSHUREでは、SE115のターゲットユーザーを3グループに分けてマーケティングを行っていく考えなのだという。「1つ目のグループは、既にiPodなどのミュージックプレーヤーを所有しており、その付属イヤホンの音質に満足していない方々。2つ目は、4色カラーバリエーションを魅力に感じていただけるファッション性の高い方々。3つ目は、日本でヒットモデルとなったSE102-Kを所有しているユーザーのアップグレードだ」。

SE115のターゲットカスタマー

イベントの最後には、カラフルな服装を身にまとった4名のモデルが登場。それぞれ別のカラーのSE115を身につけ、そのファッション性の高さをアピールしていた。

なお記事の冒頭でもお伝えしたとおり、SHURE ASIAのマーケティング・ディレクター、ウィリアム・チャン氏の本誌独占インタビューを別項でお届けする。前後編にわけて掲載する予定で、今回はSE115の基本的な内容についてじっくり尋ねた。こちらもあわせてご覧いただきたい。

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