HOME > ニュース > 【第2回】谷川 治さん:音量を上げても大きな破綻がないのは好印象

ロジテックの「designed for Walkman」規格準拠スピーカー「LDS-WM100」レポート

【第2回】谷川 治さん:音量を上げても大きな破綻がないのは好印象

公開日 2009/05/18 15:49 Phile-web読者・谷川 治さん
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
HDDなどといったPC周辺機器メーカーというイメージのある「ロジテック」。しかし実は、音にもこだわりを持った製品を作っている。そのひとつがソニーのライセンスプログラム「Designed for Walkman」に準拠したアクティブスピーカー「LDS-WM100」だ。フロントと両サイドに計12個のフルレンジユニットを配置したユニークな本機を、今回は3人のPhile-web読者の方々に聴いていただいた。


谷川 治さん(35歳)

谷川 治さん

・外観
まずは精度よく成形された樹脂パーツで、几帳面に組み立てられている印象がよい。
ツヤのあるパール塗装もきれいで、デザインや意匠にアイデンティティを感じる。ゴムパーツ(エラストマー?)も使用されていて、凝ったつくりであることが見てわかる。


12個ユニットを搭載した筐体は「几帳面に組み立てられている印象。デザインや意匠にアイデンティティを感じる」(谷川さん)
ただし、手に取った時の重量が軽く、個人的には購入した感があまりないと感じるかも。スピーカーの配置はユニークだが、少々やりすぎ、奇異に感じるのは小生だけでしょうか?さらなるオーディオ然としたデザインを希望します。

・使い勝手
アダプターの線長が短いため、コンセントの近傍でしか使用できないのが大きなデメリット。

・音質
まずまずの音圧で、必要最低限に安心して聴けるというのが第一印象。音量を上げても大きな破たんがないのも好印象です。

が、しかし、女性ボーカルはきれいだが肉質感がきわめて薄い、エレキギターの弦の質感、ベースラインのうねりや抑揚、JAZZベースの胴鳴り感が感じられない。ピアノを聴いても感情表現が乏しく、無機質なのはもう少し何とかしたい。ロスレスを使用すると改善する方向だが、ATRACでももう少し聴かせてほしい。。。SPユニットの音の特性に特徴がない気がするのは小生だけでしょうか?ダンピング不足で聞いていて不完全燃焼でした。

・価格
高くも安くもないが、昨今の高額なイヤホン群を考えれば、ウォークマン周辺機器としてはリーズナブルでCPよいかもしれません。そのためにはキッチンなどにおいてイージーにBGMを流す使い方に割り切る必要があると考えます。

コンパクトな本機を、谷川さんはパソコンの傍で使用

・要望
もう少しパワーアンプ部とSPユニットを高級化しないと音質をウリにできないと判断します。デザインやオシャレ感でいくのが、使いやすさを徹底するのか、お金をかけて少しでも音優先するのか・・・、方向性が分かるようにしてほしい。

個人的には、SP大型化、ベース(下ケース)を金属製にして重量感UP、制振対策をねっていただきたい。配置は別にして、多発ユニットをさらに練り直ししていただきたい。設置した場所にバッフル効果を求めるのは絶対にやめていただきたい。

・総評
SP数が多いのはみているとわくわくして楽しいし、その効果は確実に現れていると思います。ぜひ、この点は今後も踏襲していただき、さらなる表現力の向上に取り組んでいただきたいと思います。


【開発者コメント】
先日はお休みの日にわざわざご足労いただきありがとうございました。ご指摘をいただきました内容に付きましては、次期製品に是非とも反映させていただきたいと思います。

USBでPCに接続した時にはスピーカー用の電源もUSB経由で給電可能な仕様となっております。また、PC側でWalkmanをディスコネクトすればPCから充電したままでも再生可能です。USBケーブルの件、もう少し配慮が必要でした。今後の参考にさせていただきます。

今回の製品はまずこの形状とサイズを基本コンセプトと致しました。ユニットサイズや筐体容積など物理的限界により音質面では望むべくもない部分もございます。しかし質感やバランスを損なわない様に配慮した設計となっており、設置方法の工夫でレベルアップが可能な部分もございますので、色々とお試しいただければと思います。

ありがとうございました。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE