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奥行き9cmのスリムボディ

ヤマハ、HDオーディオ&7.1ch対応のYSP最上位モデル「YSP-4100」を発売

公開日 2009/09/16 12:33 Phile-web編集部
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ヤマハ(株)は、フロントサラウンドシステム“デジタル・サウンド・プロジェクター(YSP)”の新製品としてHDオーディオ、7.1ch再生に対応し、大幅なスリム化を図った最上位モデル「YSP-4100」を11月5日に発売する。価格はオープンだが、160,000円前後での販売が予想される。


YSP-4100
YSPシリーズは複数の小型スピーカーユニットを内蔵することで音声に指向性を持たせ、壁に音声を反射させることでサラウンドを実現する独自のデジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジーを採用したアンプ・スピーカー一体型のフロントサラウンドシステム。部屋の音響特性を測定してビーム方向等を自動調整する機能も備え、ボタン1つで理想の視聴環境を得ることができる。対応室内サイズは6畳から30畳。


デジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジーの概念図。フロントchとサラウンドchからグリーンのビームをファントムで形成
■HDオーディオ&7.1ch再生に初対応した“フルスペックYSP”

「YSP-4100」は、“YSP史上最高音質”を追求し07年に発売された「YSP-4000」(製品データベース)の後継にあたるモデル。9月から同社HPでティザーページがオープンし、そのリリースが話題となっていた(関連ニュース)。本機では“フルスペックYSP”をキーワードに掲げ、YSPで初めてDTS-HDマスターオーディオ、ドルビーTrueHDといったブルーレイに収録されているHDオーディオ音声フォーマットに対応するようになった。


奥行き9cmを実現。カラーはブラックのみ
またリニアPCMがマルチチャンネルに対応したほか、ドルビーデジタルプラス/ドルビーデジタル/ドルビーデジタルEX/ドルビープロロジック/ドルビープロロジックII/DTS/DTS Neo:6(Cinema、Music)/DTS ES(Discrete、Matrix)/AACのデコードにも対応している。

HDオーディオ対応に伴い、出力チャンネル数も5.1cから7.1chに増強。7.1ch音声収録のブルーレイソフト、通常のテレビ放送なども7.1chで視聴できる。背後からの音に深みが生まれ、リアリティあふれる音場空間の体感が可能としている。もちろんステレオでの視聴モードにも対応する。

スピーカー構成はYSP-4000と同様で、最大出力20Wのビームスピーカー40個、2Wのウーファー2個を内蔵。総合最大出力は120Wとなる。

付属の測定マイクを使用することで、視聴環境に最適な調整を行う自動設定機能「インテリビーム」機能も引き続き搭載する。

■薄型テレビと同等の「奥行き9cm」を実現

また奥行きを9cmまでスリム化したのも本機の特長。YSP-4000と比較して約40%の大幅な薄型化を図ったことで、チューナー一体型の薄型テレビのそばにスマートに設置できるようになった。なお横幅は従来同様103cmだが、高さは19.8cmから22.2cmへと変更している。

■テレビ番組のジャンルにあわせてシネマDSPモードが切り替わる新機能

ヤマハ独自の音場創成技術「シネマDSP」は、音楽(ミュージックビデオ/コンサートホール/ジャズクラブ)、映画(SFX/スペクタクル/アドベンチャー)、エンターテイメント(スポーツ/ドラマ/バラエティー/ゲーム/マルチチャンネルステレオ)の全11プログラムを装備。新たに追加されたゲームモードではPS3やXbox360などの家庭用ゲームをより迫力あるサウンドで楽しむことができる。

また対応テレビの電子番組表(EPG)と本機のシネマDSPが連動し、EPGの番組ジャンルコードにあわせて最適なプログラムモードに自動で切り替わる「おまかせサラウンド」に新たに対応した。対応テレビは東芝のレグザ「ZX9000」「Z9000」「H9000」「R9000シリーズ」、日立のWooo(対応モデルは近日公開)で(09.9.16現在)、今後拡大していく予定だという。

さらにコンテンツ間の音量差を自動補正する同社の新開発技術「ユニボリューム機能」を搭載。番組からCMに切り替わった時に突然大音量が発生するといった現象を抑えることができる。また台詞成分をより聞こえやすくする処理を施しており、台詞の明瞭な聴き取りも可能だ。東芝レグザ等に採用されているドルビーボリュームのような機能だが、「ユニボリューム」は特にマルチチャンネルでの処理を考慮して開発されているという。

■HDMI入力4系統を装備、リンク機能にも対応

HDMI端子は入力4/出力1系統と豊富に装備する。HDMI-CEC機能にも対応し、対応テレビ、レコーダー側のリモコンで本機を操作することができる(対応機種はこちら)。

また東芝レグザと新たな連動を図り、レグザとYSPの接続時にレグザオリジナルのYSPメニューがテレビ画面に表示されるようになった。レグザリングのメニューにYSPの設定メニューが表示され、「シネマDSP」のプログラムや「ユニボリューム」のオン/オフの切り替えを行える。


YSP-4100のリモコン

デザインを一新した
リモコンは従来からデザインを一新し、スタイリッシュな形状になった。そのほか本機はは新たに無線機能を備えており、オプションのアクセサリーと組み合わせて使用することでより使い勝手を高めることができる。

■iPod用ワイヤレストランスミッター「YIT-W10」 ¥OPEN(予想実売価格13,000円前後) 11月5日発売


YIT-W10。充電スタンドも付属する

初期設定などが不要なAirWired技術を採用。iPod/iPhoneを装着するだけで使用できる
PDX-50で採用した独自のワイヤレス伝送技術「AirWired」(関連レビュー)に対応したiPod/iPhone用ワイヤレストランスミッター。「YSP-4100」にiPod内の楽曲を非圧縮伝送し、再生することができる。ミュージックエンハンサー機能を装備し圧縮音声もより高音質に再生可能だ。

対応iPodはiPod(第5世代)/iPod classic/iPod nano/iPod touch/iPhone/iPhone 3G/iPhone3GS。


iPhoneにも対応

サイドに切り替えボタンを配置し、1台でAirWired対応オーディオ機器とYSP-4100の操作が可能
■ワイヤレスサブウーファーキット「SWK-W10」 ¥OPEN(予想実売価格14,000円前後) 11月5日発売


SWK-W10
こちらもワイヤレス伝送技術「AirWired」に対応し、市販のサブウーファーと接続してワイヤレスでサブウーファーを再生できるキット。「YSP-4100」に再生機器を直接接続した場合だけでなく、iPod用ワイヤレストランスミッター「YIT-W10」経由でiPod/iPhoneからの入力にも対応する。「YSP-4100」とワイヤレスでつながると自動的に電源が起動する電源連動機能も搭載する。


また「YSP-4100」と専用ラックのセット「YSP-LC4100」もラインナップする。

■シアターラックシステム「YSP-LC4100」 ¥OPEN(予想実売価格200,000円前後) 11月5日発売


YSP-LC4100
YSP-4100を内蔵した55V型までの大型テレビに対応するシアターラック。天板に5mm厚の飛散防止強化ガラスを採用。脚部にピアノフィニッシュを施し、側面には高光沢ピアノ塩ビシートを採用することで高級感を演出している。別売のアクセサリーを使用して壁寄せも可能だ。

電源タップ5系統を付属し、ラック本体に固定可能。AV機器の電源コードをすっきりと配線することができる。

【問い合わせ先】
ヤマハ(株)お客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器相談窓口
TEL/0570-011-808(ナビダイヤル)

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