【更新】ソニー、「S-Master」やカラオケ機能搭載機など新“Walkman”を発売 - A/S/Eの3シリーズ

■Aシリーズ - S-Masterなど高機能はそのままに新デザインを採用

Aシリーズでは、フルデジタルアンプ「S-Master」やデジタルノイズキャンセリング、2.8V型の有機ELディスプレイなど従来機からの高音質、高画質機能を引き継ぎながら、蒸着加工で鏡のような質感とした新デザインを採用。

カラーバリエーションには従来のブラックとホワイトに加え、新色のロゼピンクを追加。ブラックモデルでは従来はシルバーだった操作ボタン部も黒に変更している。なお、ロゼピンクのみ32GBと16GBの2モデルでの展開となる。

イヤホンは13.5mm EXヘッドホンで、ブラックモデルには黒、ホワイトとロゼピンクには白いタイプを同梱。高音質化機能では前述の「S-Master」とデジタルノイズキャンセリングに加え、高域補間技術「DSEE（Digital Sound Enhancement Engine）」、CLEAR BASS、CLEAR STEREOを搭載し、13.5mm EXヘッドホンと合わせて同社が“6つのクリアオーディオテクノロジー”と呼ぶ高音質化技術を投入している。

そのほか、再生可能フォーマットは従来通り。音楽がATRAC/ATRAC Advanced Lossless/MP3/AAC（DRMなし）/HE-AAC/WMA（DRMなし）/リニアPCM、動画がAVC（H.264/AVC）/MPEG-4/WMV（DRMなし）に対応している。

■Sシリーズ - 従来の低価格機並みに値段を抑えながらもデジタルNCを搭載

これまで、NC機能搭載の「S740」と非搭載の「S640」、そしてそれぞれのスピーカー付きモデル「S740K」と「S640K」という4ラインで展開していたSシリーズだが、今回はNCを搭載した「S750」のみの1シリーズに集約。従来の「S640シリーズ」並みの価格を維持しながらもNC機能を搭載させた。

NC機能は、従来のアナログからデジタルに変わったことによりノイズリダクション率が90.0%から98.0%に向上。また「バス/電車モード」「飛行機モード」「オフィスモード」と、状況に合わせてモードを選択できる「環境選択」機能も利用可能になった。

カラーバリエーションを従来の4色から8色に強化した点も特徴のひとつ。ブラック、ゴールド、バイオレット、ビビッドピンク、ホワイト、ブルー、グリーン、ライトピンクの8色で展開し、直販サイトのソニースタイルでは限定色のプリンセスライラックも用意する。

液晶については、2.0V型とサイズは従来通りだが、フォトフレームで培った技術を投入して改良を施している。そのほか連続駆動のスタミナも強化し、音楽再生時間を従来の最大42時間から最大50時間にまで向上させている。

なお、再生可能フォーマットは上記Aシリーズと同様、従来のモデルと同様となる。

■Eシリーズ - “スティック”から“プレート”に形状を変更 - 新たにスピーカー付きモデルも

USBメモリーのようなスティック形状が特徴的だったEシリーズは、同社が「プレートタイプ」と呼ぶ形状にデザインを変更。1.4V型の液晶を搭載して検索性、およびボタン類での操作性を向上させた。

カラーバリエーションにはブラック、シルバー、ピンク、ブルーの4色を用意。さらに、ソニースタイルでは限定のスモーキーブラックを4GBモデルでのみ用意している。

再生フォーマットでは、新たにATRAC Advanced LosslessとHE-AACにも対応。従来からのATRAC、MP3、AAC（DRMなし）、WMA（DRMなし）、リニアPCMの計7フォーマットが再生できる。

高音質化技術では、CLEAR BASS、CLEAR STEREO、13.5mm EXヘッドホンという従来からの3点に加えて、新たにDSEEも搭載。さらに、付属イヤホンは現在のNW-S640シリーズ同様に、「MDR-EX300」同等のバーティカルタイプのものに変更した。

液晶サイズを拡大したことにより、前述のように「歌詞ピタ」にも対応。「おまかせチャンネル」やドラッグ&ドロップ転送、ダイレクトエンコーディング機能にも新たに対応した。

さらに、新Eシリーズでも新たに専用スピーカーとセットにしたモデル「NW-E050K」シリーズを用意。こちらは、本体デザインに合わせた直径57.0mmとコンパクトなスピーカーをバンドルするモデルで、スピーカー単体での販売は行わない。

スピーカーの出力は500mWで、背面にはACアダプタージャックを装備。AC電源による駆動のほか、ウォークマン本体からの給電による駆動も行える。

■専用ケースなどアクセサリーも用意

同社では、クリアケースやシリコンケースなどの各種専用アクセサリーも多数用意。ケース類はいずれも装着したままWM-PORTへ接続できるほか、Sシリーズ専用クリアケース「CKH-NWS750」では従来品よりも薄型化するなどの改良も行っている。

また、同じくSシリーズ専用シリコンケース「CKM-NWS750」は2,000円前後での実売が予想され、25,000円前後の実売価格だった従来品から低価格化も実現している。