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実機サンプル展示は国内初の機会

パナソニック、マイクロフォーサーズ規格の業務用HDカメラ「AG-AF105」のメディア向け説明会を実施

公開日 2010/11/02 18:18 ファイル・ウェブ編集部
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パナソニックは、マイクロフォーサーズレンズマウント搭載の業務用HDカメラ「AG-AF105」のメディア向け説明会を都内で実施。日本国内では初めて実機サンプル展示を行うとともに、同社幹部が製品についての説明や業務用機材の市場動向などについて語った。

AG-AF105

側面の様子

「AG-AF105」は4/3型(フォーサーズ)MOSイメージセンサーを搭載した業務用HDカメラ(関連ニュース)。映像記録にはAVCHD方式を採用。1080/24p映像はもちろん、60i/50i/30p/25pなどから選択することが可能で、それらの映像を24Mbpsで記録できる「PHモード」も用意している。

説明会ではまずパナソニック(株)AVCネットワークス社システムAVビジネスユニット ビジネスユニット長の下水流正雄氏が登壇。3D対応のカムコーダー「AG-3DA1」や同じく3D対応の液晶モニター「BT-3DL2550」などを挙げ、3Dソリューションをエンド・トゥ・エンドで展開していることなどを改めて紹介しながら、市場動向などを説明した。

下水流正雄氏

特にAG-3DA1については、各国別の出荷状況や業界別比率なども紹介。地域別では北米が52.4%、欧州が13.3%、日本が21.4%という内訳になっていることなどを紹介した。

AG-3DA1の出荷状況。地域別と業界別の比率を公開

そして1995年に登場した、世界初のDVパーム機「AG-EZ1」から続く、同社プロ用カメラレコーダーの歴史に言及。その系譜に連なる新商品としてAG-AF105を紹介した。

同社プロ用カメラレコーダーの歴史

下水流氏は、実際に9月ごろからサンプル機による様々な撮影テストを行っていることも紹介。そうしたテストの結果も踏まえながら「映画を撮影している方が違和感なく、満足して撮影して頂ける製品」と完成度の高さに自信を見せるとともに、「3D、P2HD、AVCAMの3本柱で我々は商品をお客様に訴えていきたい」と今後の展望を語った。

下水流氏に続いて、同社マーケティンググループ営業企画チーム参事の宇郷法明氏が登壇。製品の詳細な特徴を説明した。

宇郷法明氏

宇郷氏は製品について「静止画カメラから発生したイメージセンサーを使っているが、HD動画に適した信号処理回路にするなどして、動画カメラに徹している」とコメント。約200万画素を基本とする動画のHD信号に適した光周波数を入れるべきという考えの下、光学フィルターを入れることで偽の色信号が発生しないようにしている、などと説明した。

大型イメージセンサーの搭載により深い被写界深度での撮影が可能に

ボケ味のある撮影が行える

そのほか宇郷氏は「カールツァイスさんに本機を見せたら非常に興味を持って頂き、マイクロフォーサーズ規格のプライムレンズを作成して頂いた。来年の始めくらいには発売される」と、交換レンズの状況についても順調であることを紹介。

また「スチルカメラのレンズは明るいモノが多い。暗いところの撮影が楽になる」と静止画カメラ用交換レンズも利用できるメリットに改めて言及。加えて、逆チルトで街並みをわざとジオラマらしく撮影した作例などを実際に紹介しながら「静止画カメラの世界にあった表現を、レンズ交換によって動画カメラに持ってこられる」と製品の利点を紹介した。

逆チルト撮影の作例。一部にのみピントを合わせることで実際の街並みがジオラマのような映り方になっている

DSLRレンズ機との比較例も紹介

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