ストリンガーCEOら幹部が戦略を詳細に語る
【CES】ネットワークで「テレビを再定義」−ソニープレスカンファレンスでストリンガー氏らが戦略発表
ソニーは米国時間1月5日、プレスカンファレンスを開催。同社幹部が出席し、同社の戦略などを詳細に語った。
メジャースタジオのソニー・ピクチャーズを抱える同社らしく、カンファレンスの冒頭、米国で公開間近の映画「The Green Hornet」のデモ映像が上映されると、主人公等が乗る車がステージ上に登場。すると、3Dメガネを掛けた同社CEOのハワード・ストリンガー氏が車から出てきて、この演出には報道陣も大盛り上がり。見事な演出で会場が一気にヒートアップした。
さて、ストリンガー氏をはじめとする同社幹部が今回のプレゼンテーションで強調したのは、大きく分けて2点。一つはネットワークサービスやネット対応機器の充実、もう一つが3Dワールドのさらなる拡充だ。
■ネットワークでは「Sony Internet TV」に注力 − Qriocity対応タブレット機器も計画
ネットワークサービスでは、PlayStation Networkの好調ぶりを、ストリンガー会長自らがアピール。40カ国以上でストアを展開していること、6,000万以上のアカウントが存在することなどを強調した。
また、ネットワーク関連機器で同社が最も力を入れているのが、Google TVプラットフォームを採用した「Sony Internet TV」。ストリンガー氏は、「1億8,000万近くの米国のユーザーがVODを視聴している」というコムスコアの調査や、ディスプレイサーチの「2014年には、6,500万台のウェブ対応テレビが出荷される」という予測などを紹介し、こういった流れにいち早く対応した同社の先進性をアピールした。
そしてストリンガー氏は、Sony Internet TVの新たなキャンペーン「Television redefined」を発表。インターネットと密接に結びつくことで、テレビそのものを再定義するという強い意気込みを示した。
この言葉の通り、同社ブースの正面を見ると、大量のSony Internet TVが展示されており、同社が現在、最も強くアピールしている商品であることが一目瞭然となっていた。
また、同社が欧米で展開しているネットサービス「Qriocity」についても紹介。同サービスを統轄する平井一夫氏らが、クラウド型音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity」(関連ニュース)を、デモを交えながら紹介し、通常の音楽配信サービスとの違いを訴求した。現在同サービスは英国で開始されているが、2011年には米国でもサービスインする予定だ。なお平井氏は、将来的にQriocityに対応したタブレット機器を発売する計画も披露した。
■3Dは「パーソナル化」という新たなフェーズに
3Dについては、「2010年に我々は3Dを立ち上げ、テレビなどを発売したが、2011年は次の戦略のフェーズに入る」と説明。ここではCNETの「3Dはテレビの一部になる」という主旨の記事を引用し、今後、テレビにおいては3D対応が当たり前の機能になると強調した。
この言葉を裏付けるように、今回発表された27機種のBRAVIAのうち、3D対応機器はかなりの割合に上る。なおBRAVIAについては、スマートフォンなどで話題の、米コーニング社製「Gorilla Glass」が採用されていることもアピールされた。
同社3Dワールドの新たな鍵となるのが、3D対応のビデオカメラ“Handycam"や“bloggie”だ。ストリンガー氏は、これらを発売することで、パーソナルな想い出を3Dで残せる様になる、とその意義をアピールした。
また同社副社長の吉岡浩氏は、ブースレポートでも紹介した3D対応ヘッドマウントディスプレイや裸眼3DのポータブルBDプレーヤーの開発、また3D対応VAIOの発売を表明。カメラだけでなくディスプレイでも、“3Dのパーソナル化”が進むと説明した。
さらに吉岡氏は、複数の裸眼3Dディスプレイの開発もアナウンス。これもブースレポートで紹介したもので、吉岡氏は「すべてプロトタイプ」と説明したものの、将来的には裸眼3Dテレビを発売する方向で進めているという。
コンテンツについても、これまで以上に3Dへのシフトを強めていく。映画作品では、前述した「The Green Hornet」だけでなく、「MEN IN BLACK 3」や「SPIDER-MAN」も3Dで上映されること、またIMAXやDiscovery Channelと共同で展開する3Dチャンネル「3net」も積極的に展開していく。
メジャースタジオのソニー・ピクチャーズを抱える同社らしく、カンファレンスの冒頭、米国で公開間近の映画「The Green Hornet」のデモ映像が上映されると、主人公等が乗る車がステージ上に登場。すると、3Dメガネを掛けた同社CEOのハワード・ストリンガー氏が車から出てきて、この演出には報道陣も大盛り上がり。見事な演出で会場が一気にヒートアップした。
さて、ストリンガー氏をはじめとする同社幹部が今回のプレゼンテーションで強調したのは、大きく分けて2点。一つはネットワークサービスやネット対応機器の充実、もう一つが3Dワールドのさらなる拡充だ。
■ネットワークでは「Sony Internet TV」に注力 − Qriocity対応タブレット機器も計画
ネットワークサービスでは、PlayStation Networkの好調ぶりを、ストリンガー会長自らがアピール。40カ国以上でストアを展開していること、6,000万以上のアカウントが存在することなどを強調した。
また、ネットワーク関連機器で同社が最も力を入れているのが、Google TVプラットフォームを採用した「Sony Internet TV」。ストリンガー氏は、「1億8,000万近くの米国のユーザーがVODを視聴している」というコムスコアの調査や、ディスプレイサーチの「2014年には、6,500万台のウェブ対応テレビが出荷される」という予測などを紹介し、こういった流れにいち早く対応した同社の先進性をアピールした。
そしてストリンガー氏は、Sony Internet TVの新たなキャンペーン「Television redefined」を発表。インターネットと密接に結びつくことで、テレビそのものを再定義するという強い意気込みを示した。
この言葉の通り、同社ブースの正面を見ると、大量のSony Internet TVが展示されており、同社が現在、最も強くアピールしている商品であることが一目瞭然となっていた。
また、同社が欧米で展開しているネットサービス「Qriocity」についても紹介。同サービスを統轄する平井一夫氏らが、クラウド型音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity」(関連ニュース)を、デモを交えながら紹介し、通常の音楽配信サービスとの違いを訴求した。現在同サービスは英国で開始されているが、2011年には米国でもサービスインする予定だ。なお平井氏は、将来的にQriocityに対応したタブレット機器を発売する計画も披露した。
■3Dは「パーソナル化」という新たなフェーズに
3Dについては、「2010年に我々は3Dを立ち上げ、テレビなどを発売したが、2011年は次の戦略のフェーズに入る」と説明。ここではCNETの「3Dはテレビの一部になる」という主旨の記事を引用し、今後、テレビにおいては3D対応が当たり前の機能になると強調した。
この言葉を裏付けるように、今回発表された27機種のBRAVIAのうち、3D対応機器はかなりの割合に上る。なおBRAVIAについては、スマートフォンなどで話題の、米コーニング社製「Gorilla Glass」が採用されていることもアピールされた。
同社3Dワールドの新たな鍵となるのが、3D対応のビデオカメラ“Handycam"や“bloggie”だ。ストリンガー氏は、これらを発売することで、パーソナルな想い出を3Dで残せる様になる、とその意義をアピールした。
また同社副社長の吉岡浩氏は、ブースレポートでも紹介した3D対応ヘッドマウントディスプレイや裸眼3DのポータブルBDプレーヤーの開発、また3D対応VAIOの発売を表明。カメラだけでなくディスプレイでも、“3Dのパーソナル化”が進むと説明した。
さらに吉岡氏は、複数の裸眼3Dディスプレイの開発もアナウンス。これもブースレポートで紹介したもので、吉岡氏は「すべてプロトタイプ」と説明したものの、将来的には裸眼3Dテレビを発売する方向で進めているという。
コンテンツについても、これまで以上に3Dへのシフトを強めていく。映画作品では、前述した「The Green Hornet」だけでなく、「MEN IN BLACK 3」や「SPIDER-MAN」も3Dで上映されること、またIMAXやDiscovery Channelと共同で展開する3Dチャンネル「3net」も積極的に展開していく。