裸眼3DフィーチャーフォンやWindows 7ケータイも
ドコモのAndroidスマートフォン新製品9機種を一斉紹介 − GALAXY S II/Xperia acroなど注目機が登場
(株)NTTドコモは、Android OS 2.3を採用したモデルなど、2011年夏モデルのスマートフォン新製品9機種を発表。フィーチャーフォンの裸眼3D表示対応機、Windows 7ケータイなどの新製品も登場した。
今回発表されたスマートフォンのラインナップは、全9機種中8機種がAndorid OS 2.3を搭載した。また6月上旬からドコモがスタートするFOMAハイスピードエリア内での受信時最大14Mbpsの高速通信にも6機種が対応する。
ドコモのスマートフォン 2011年夏モデルの特徴
全9機種のラインナップ中、BlackBerry Bold 9780以外の8機種がAndroid OS 2.3を採用。タスク管理や電池消費性能を高め、マルチタスクでも軽快な動作を実現した。
おサイフケータイやワンセグ、赤外線、防水機能の搭載機種も拡大された。またスマートフォンをモバイルWi-Fiルーターのように利用できるテザリングの機能にも9機種中7機種が対応している。
シャープ製の端末AQUOS PHONE f「SH-13C」は、WPC(Wireless Power Consortium)の規格に準拠したワイヤレス充電機能「おくだけ充電」に対応し、専用のワイヤレスチャージャーやQi規格対応のワイヤレス充電器の上に本体を乗せて、ワイヤレス充電が行える。
シャープ製の端末AQUOS PHONE「SH-12C」は800万画素のツインカメラを搭載し、3Dの動画・静止画が撮影できる。本体のモニターは3D表示に対応する。
NEC製端末のMEDIAS WP「N-06C」など4機種には、ドコモのスマートフォン向けに操作性を高めたホームアプリ「docomo Palette UI」がプリインストールされ、検索やアプリの並べ替えなど操作の利便性が高められた。またよく見るWebページをホーム画面にウィジェットとして貼り付ける機能なども設けられている。
スマートフォンとAV家電機器とのホームネットワーク連携機能も強化された。パケットビデオ・コーポレーションが提供するDLNA対応の情報家電とスマートフォンを連携できるアプリ「Twonky Mobileスペシャル」が、サムスン製GALAXY S II「SC-02C」やソニー・エリクソン製Xperia acro「SO-02C」など8機種に採用されており、スマートフォンで撮影した動画や写真をネットワーク内のテレビで再生したり、スマートフォンで写真サイトや動画サイトのコンテンツを再生し、テレビに映すといった楽しみ方ができる。
またiモード系サービスのスマートフォン移行も進められており、ウィジェット表示に対応した「iチャネル」や、メロディーコール楽曲の設定や購入がドコモのスマートフォンで行えるようになる。また「Gガイド番組表」「楽天オークション」「ドコモ地図ナビ」「BeeTV」「エブリスタ」などのアプリが今回発表の夏モデルのスマートフォンにプリインストールされる。
以下にスマートフォン9機種それぞれの特徴を個別に紹介していこう。
GALAXY S II「SC-02C」
サムスン製のAndorid OS 2.3搭載スマートフォン。約4.3インチの高精細“SUPER AMOLED”有機ELディスプレイが採用されており、ディスプレイの視認性を高めている。ディスプレイには高強度強化ガラス「Gorning Gorillaガラス」を採用した。画面解像度はワイドVGA解像度480×800。
CPUには1.2GHzのデュアルコアプロセッサーを内蔵。アプリケーションや動画再生のスムーズなオペレーションが行える。
約810万画素のCMOSカメラを内蔵しており、フルHD動画の撮影に対応する。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。最大5台の機器が同時接続できるテザリング機能や、受信時最大14Mbpsの高速通信にも対応する。ワンセグやiチャネル機能も利用可能。設定変更によりdocomo Palette UIが使用できる。おサイフケータイや赤外線通信は非対応。
「Twonky Mobileスペシャル」アプリがプリインストールされており、DLNA対応の情報家電との連携機能が使用できる。スマートフォンで撮影した動画・静止画をテレビで再生したり、スマートフォンをコントローラーとして、NASに保存した音楽や写真ファイルをDLNA対応のレンダラー機器で再生できる。またスマートフォンでインターネットの動画や静止画コンテンツを再生しながら、テレビなどレンダラー機器に表示することも可能だ。なお、「Twonky Mobileスペシャル」は本機のほか、今回発表されたMEDIAS WP N-06C/Xperia acro SO-02C/F-12C/AQUOS PHONE SH-12C/P-07C/Optimus bright L-07C/AQUOS PHONE f SH-13Cにプリインストールされる。現行のドコモ製スマートフォン向けには5月17日から、ドコモマーケットでアプリのダウンロード提供が開始される。
本体はスクウェア形状、薄さ8.9mmのスリムデザインを採用。質量は約120g。
Xperia acro「SO-02C」
ソニー・エリクソン製のAndorid OS 2.3搭載スマートフォン。約4.2インチの液晶“Reality Display”が採用されており、解像度は480×854画素。クリアブラックパネルにより、明るい場所でも視認性が高く、高精細な表示を実現している。コントラスト向上技術と輪郭強調技術を組み合わせたモバイルブラビアエンジン搭載により、クッキリと鮮やかな映像表現を可能にした。
CPUには1GHzのSnapdragonを内蔵。カメラ部は約810万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”を搭載し、オートフォーカスにも対応する。開放値F2.4の明るいカメラレンズにより、暗い場所でも美しく動画・静止画が撮影できる。顔認識エンジンやシーン認識撮影、コンティニュアスオートフォーカス、ハイビジョン動画撮影に対応した。
外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。受信時最大14Mbpsの高速通信、ワンセグやiチャネル機能も利用可能。おサイフケータイや赤外線通信もサポートする。なおテザリング機能には非対応。
イコライザー機能対応のミュージックプレーヤーを搭載。再生楽曲のYouTube検索やプレイリスト作成なども備える。写真・動画を一括管理するギャラリーや、写真・音楽・動画を一元管理できるホームウィジェットのメディアショートカットも搭載し、ホームから直感的にエンターテインメントコンテンツにアクセスできる。FMラジオ機能も搭載する。
HDMIマイクロプラグに対応した別売のHDMIケーブルを使って、本体内の写真や動画をテレビに映して楽しめる。DLNAサーバー機能も搭載し、WiFi機能を使ってPS3などDLNAクライアント対応機器とホームネットワーク経由でつないでコンテンツが共有できる。「Twonky Mobileスペシャル」アプリはプリインストール提供される。
本体サイズは約127W×62H×11.5Dmm、質量は約120g。カラーバリエーションはホワイト/ブラック/アクア(ブルー)の3色。
AQUOS PHONE「SH-12C」/AQUOS PHONE f「SH-13C」
シャープ製端末のAQUOS PHONE「SH-12C」は、今回発表されたドコモのスマートフォンで唯一の3D対応機となる。なお本機のみ、発表会前の5月11日に詳細が先行発表されているので、詳しくは発表時のニュースを参照いただきたい。800万画素のCMOSカメラを本体背面に2台搭載し、3Dの動画・静止画が撮影できる。約4.2インチ540×960画素の「NewモバイルASV液晶」は3D表示にも対応しており、2D-3D変換機能により、YouTube動画やワンセグ映像の3D表示も楽しめる。
同じシャープ製の端末AQUOS PHONE f「SH-13C」は、専用のワイヤレスチャージャーに置くだけで、スマートフォン本体の充電が行える機能に対応した。ワイヤレスチャージャー「SH01」は本体に1台が同梱しており、単品販売も行われる予定。単品販売時の価格は4,000円前後になる見込みだ。
約3.7インチ540×960画素の「NewモバイルASV液晶」を搭載し、液晶テレビAQUOSの開発で培った専用の高画質エンジンを内蔵する。のぞき見を防止できる「カラーベールビュー」も搭載した。
本体は「SH-12C」に比べてもコンパクトで、外形寸法は約119W×60H×10.9Dmm、質量は約130gとなる。
カメラ部は約800万画素のCMOSセンサーを搭載。人の動きや顔の位置に合わせて、動きのある画像やスタンプを自動で付けられる「モシモカメラ」などトリック撮影機能が充実する。またバーコードリーダーや名刺リーダーなどの便利なカメラ機能も標準搭載された。
なお、AQUOS PHONEの2機種ともに、DLNA対応のAV機器内の動画をスマートフォンの画面に表示して楽しんだり、スマートフォンで撮影した画像をDLNA対応のテレビに表示できるWiFi対応のスマートファミリンク機能に対応する。
両機種ともに外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。受信時最大14Mbpsの高速通信、iチャネル機能、おサイフケータイや赤外線通信もサポートする。テザリング機能も搭載した。防水機能はSH-13Cが対応、SH-12Cは非対応。ワンセグ機能はSH-12Cが搭載、SH-13Cが非搭載となる。
MEDIAS WP「N-06C」
NEC製スマートフォン“MEDIAS”シリーズの防水対応モデル。IPX5/IPX7相当の生活防水に対応しながら、薄さ7.9mm、質量113gのスリムデザインとしている。カラーバリエーションはシャンパンゴールドとプレミアムローズの2色を基本に、amadanaとのコラボモデルとなるamadanaブラウンの3種類が揃う。
本体液晶ディスプレイは約4.0インチ、解像度は480×800画素。約510万画素のCMOSカメラを内蔵しており、カメラの起動時間を高速化した“瞬撮”機能を採用する。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用。受信時最大14Mbpsの高速通信、テザリング、iチャネル、おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグ、防水など要所となる機能は一通りサポートする。
Optimus bright「L-07C」
LG製のAndroid OS 2.3搭載端末。IPS液晶方式の“NOVAディスプレイ”を採用し、最高輝度700カンデラの明るさを実現した。画面サイズは約4.0インチ、解像度は480×800画素。ecoモード、照度センサーにより、ディスプレイの無駄な発光を抑えて消費電力の低減を図る省電機能も備える。4.0インチの画面サイズながら112gの軽量ボディを実現し、本体の薄さは9.5mmとした。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。
カメラ部は約510万画素のCMOSセンサーを搭載。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。iチャネル機能、テザリング機能に対応しているが、ワンセグやハイスピード通信、おサイフケータイや赤外線通信機能などは省略したシンプルな構成としている。
本体色ブラックのモデルにはブルーとマゼンタ、ホワイトモデルにはライトブルーとライトピンクの着せ替えカバーが同梱される。
「P-07C」
パナソニック初のAndroidスマートフォン。液晶ディスプレイのサイズは約4.3インチ、解像度は480×854画素。カメラ部は約510万画素のCMOSを内蔵する。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用。テザリング、iチャネル、赤外線通信、ワンセグ機能は対応しており、ハイスピード通信、おサイフケータイ、防水機能、ハイビジョン動画撮影機能は非対応となる。
本体ボディカラーはブラック、ホワイトを基調にしながら、それぞれパープル、ピンクのカラーパーツを挟み込んだスタイリッシュなグラデーションデザインとしている。
ホーム画面、キーパッドから写真までデコレーションして楽しめるトータルデコレーション機能や、サイズや位置を変更してユーザーの手にあったキーパッドを作成できるフィットキー機能ほ採用している。
また、あらかじめ設定した電池残量になるとecoモードに自動で切り替わる「オートecoモード」、電池の消費を抑えて使用時間が約8%アップする機能や液晶OFF時のアプリ動作を抑止できる「タスク管理」など、パナソニック独自の「エコナビ」機能も採用された。
「F-12C」
富士通製の防水コンパクトスマートフォン。約3.7インチの480×800画素液晶を搭載し、“ヒューマンセントリックテクノロジー”による快適な操作性を追求した。音声認識テクノロジーにより、アプリの呼び出しや機能ガイドの呼び出し機能が搭載されている。オリジナルのホーム画面NX ! Comfort UIによる優れた操作性もアピールしている。本体の薄さは9.9mm。質量は約110g。カラーバリエーションはブラックとローズゴールドの2色。
カメラ部は約810万画素のCMOSセンサーを搭載。画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」による高精細な撮影に対応した。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用。受信時最大14Mbpsの高速通信、テザリング、iチャネル、おサイフケータイ、赤外線通信、防水機能は対応しており、ワンセグ機能は非対応となる。
BlackBerry「Bold 9780」
今回発表のラインナップで唯一BlackBerry OS 6.0を搭載したスマートフォン。ユーザーインターフェースのデザインを刷新し、設定項目のアイコン化やメディアプレビュー機能を搭載。URLやお気に入りの相手が簡単に呼び出せるクイックアクセスなど、便利な機能を搭載した。
ソーシャルフィールドにより、BlackBerry Messenger、Twitter、FacebookなどのSNS機能を一つのアプリケーションで表示できる。ユニバーサルサーチ機能で探したい検索ワードを入力すると、本体/microSDカード/Web/YouTube/SNSなどの検索結果を一覧に表示する機能も設けている。また新設計のWebKitブラウザーはPCに近い感覚での閲覧操作を実現しているという。
本体には人間工学のデザインに基づいてレイアウトされたQWERTY配列のハードキーとトラックパッドを搭載する。本体搭載のカメラ部は500万画素のCMOSセンサーを内蔵する。テザリングやワンセグなどの機能については、本機では省略されている。
フィーチャーフォンにも3D対応機が登場
ドコモPRIMEシリーズのフィーチャーフォンに3D対応の3機種が登場した。
「CA-01C」はドコモ初のカシオ製携帯電話となるモデル。本体には約1,630万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載したほか、デジタルカメラEXILIMシリーズで培った画像処理技術「EXILIMエンジンfor Mobile」が搭載されている。3倍超解像デジタルズームにも対応した。シャッター操作やメニュー選択はタッチ対応の「EXILIM UI」で操作できる。
本体には裸眼3D表示に対応した3.4インチの液晶ディスプレイを搭載する。本体で3D静止画が撮影でき、3D対応テレビにHDMIでつないで大画面で3D写真を楽しむこともできる。またワンセグの映像や、2Dで撮影した動画・静止画を2D-3Dリアルタイム変換して表示、出力することも可能だ。本体にはDLNA機能やWiFi機能、防水・防塵機能も備えている。
「SH-10C」は裸眼3D表示に対応した3.4インチのタッチパネル液晶を搭載。本体で3D静止画の撮影が行え、切り替えボタンにより、2Dの静止画や一部動画も3D変換して表示できる。本体搭載のカメラは約1,610万画素のCCDを搭載し、画像処理エンジン「ProPix」による高精細なフルHD動画の撮影が楽しめる。WiFiやDLNA対応も実現した。
「F-09C」は裸眼3D表示に対応した3.5インチのタテヨコ回転液晶を搭載。かんたんに3D静止画を撮影できる「かんたん3Dフォト」や、2D-3D変換機能も備える。約1,630万画素対応の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」と画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」を備え、ノイズの少ない動画・静止画撮影を実現。ドルビーモバイルによる5.1chサラウンド再生も可能だ。
手のひらサイズのパソコン − Windows 7ケータイも
富士通のパソコンブランドFMVから、Windows 7搭載のケータイ「LOOX」も発表された。専用ボタンを押してケータイモードとPCモードが切り替えられ、PCモードでの駆動時には、CPUにインテルAtomプロセッサーを搭載し、Windows 7ベースでのMicrosoft Officeのファイル操作や、Internet Explorer 9によるWebブラウジングなどがPCと同様の操作感で実現されているという。なおWiFi機能はPCモード時のみ利用できる。本体サイズは約125W×61H×19.8Dmm、質量は約218g。QWERTY配置のハードウェアキーボードを本体に搭載している。
メインディスプレイは約4.0インチ、600×1,024画素の液晶を搭載。カメラ部は約510万画素のCMOSを搭載しており、ケータイモード時に撮影が行える。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用する。別売のUSB/HDMI端子を搭載するクレードルを使ってWebや静止画を大画面に表示して楽しむこともできる。iチャネルやおサイフケータイ、赤外線通信機能は対応。ワンセグやハイビジョン動画撮影、防水機能は非対応となる。
【問い合わせ先】
ドコモ インフォメーションセンター
TEL/0120-800-000
今回発表されたスマートフォンのラインナップは、全9機種中8機種がAndorid OS 2.3を搭載した。また6月上旬からドコモがスタートするFOMAハイスピードエリア内での受信時最大14Mbpsの高速通信にも6機種が対応する。
ドコモのスマートフォン 2011年夏モデルの特徴
全9機種のラインナップ中、BlackBerry Bold 9780以外の8機種がAndroid OS 2.3を採用。タスク管理や電池消費性能を高め、マルチタスクでも軽快な動作を実現した。
おサイフケータイやワンセグ、赤外線、防水機能の搭載機種も拡大された。またスマートフォンをモバイルWi-Fiルーターのように利用できるテザリングの機能にも9機種中7機種が対応している。
シャープ製の端末AQUOS PHONE f「SH-13C」は、WPC(Wireless Power Consortium)の規格に準拠したワイヤレス充電機能「おくだけ充電」に対応し、専用のワイヤレスチャージャーやQi規格対応のワイヤレス充電器の上に本体を乗せて、ワイヤレス充電が行える。
シャープ製の端末AQUOS PHONE「SH-12C」は800万画素のツインカメラを搭載し、3Dの動画・静止画が撮影できる。本体のモニターは3D表示に対応する。
NEC製端末のMEDIAS WP「N-06C」など4機種には、ドコモのスマートフォン向けに操作性を高めたホームアプリ「docomo Palette UI」がプリインストールされ、検索やアプリの並べ替えなど操作の利便性が高められた。またよく見るWebページをホーム画面にウィジェットとして貼り付ける機能なども設けられている。
スマートフォンとAV家電機器とのホームネットワーク連携機能も強化された。パケットビデオ・コーポレーションが提供するDLNA対応の情報家電とスマートフォンを連携できるアプリ「Twonky Mobileスペシャル」が、サムスン製GALAXY S II「SC-02C」やソニー・エリクソン製Xperia acro「SO-02C」など8機種に採用されており、スマートフォンで撮影した動画や写真をネットワーク内のテレビで再生したり、スマートフォンで写真サイトや動画サイトのコンテンツを再生し、テレビに映すといった楽しみ方ができる。
またiモード系サービスのスマートフォン移行も進められており、ウィジェット表示に対応した「iチャネル」や、メロディーコール楽曲の設定や購入がドコモのスマートフォンで行えるようになる。また「Gガイド番組表」「楽天オークション」「ドコモ地図ナビ」「BeeTV」「エブリスタ」などのアプリが今回発表の夏モデルのスマートフォンにプリインストールされる。
以下にスマートフォン9機種それぞれの特徴を個別に紹介していこう。
GALAXY S II「SC-02C」
サムスン製のAndorid OS 2.3搭載スマートフォン。約4.3インチの高精細“SUPER AMOLED”有機ELディスプレイが採用されており、ディスプレイの視認性を高めている。ディスプレイには高強度強化ガラス「Gorning Gorillaガラス」を採用した。画面解像度はワイドVGA解像度480×800。
CPUには1.2GHzのデュアルコアプロセッサーを内蔵。アプリケーションや動画再生のスムーズなオペレーションが行える。
約810万画素のCMOSカメラを内蔵しており、フルHD動画の撮影に対応する。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。最大5台の機器が同時接続できるテザリング機能や、受信時最大14Mbpsの高速通信にも対応する。ワンセグやiチャネル機能も利用可能。設定変更によりdocomo Palette UIが使用できる。おサイフケータイや赤外線通信は非対応。
「Twonky Mobileスペシャル」アプリがプリインストールされており、DLNA対応の情報家電との連携機能が使用できる。スマートフォンで撮影した動画・静止画をテレビで再生したり、スマートフォンをコントローラーとして、NASに保存した音楽や写真ファイルをDLNA対応のレンダラー機器で再生できる。またスマートフォンでインターネットの動画や静止画コンテンツを再生しながら、テレビなどレンダラー機器に表示することも可能だ。なお、「Twonky Mobileスペシャル」は本機のほか、今回発表されたMEDIAS WP N-06C/Xperia acro SO-02C/F-12C/AQUOS PHONE SH-12C/P-07C/Optimus bright L-07C/AQUOS PHONE f SH-13Cにプリインストールされる。現行のドコモ製スマートフォン向けには5月17日から、ドコモマーケットでアプリのダウンロード提供が開始される。
本体はスクウェア形状、薄さ8.9mmのスリムデザインを採用。質量は約120g。
Xperia acro「SO-02C」
ソニー・エリクソン製のAndorid OS 2.3搭載スマートフォン。約4.2インチの液晶“Reality Display”が採用されており、解像度は480×854画素。クリアブラックパネルにより、明るい場所でも視認性が高く、高精細な表示を実現している。コントラスト向上技術と輪郭強調技術を組み合わせたモバイルブラビアエンジン搭載により、クッキリと鮮やかな映像表現を可能にした。
CPUには1GHzのSnapdragonを内蔵。カメラ部は約810万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”を搭載し、オートフォーカスにも対応する。開放値F2.4の明るいカメラレンズにより、暗い場所でも美しく動画・静止画が撮影できる。顔認識エンジンやシーン認識撮影、コンティニュアスオートフォーカス、ハイビジョン動画撮影に対応した。
外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。受信時最大14Mbpsの高速通信、ワンセグやiチャネル機能も利用可能。おサイフケータイや赤外線通信もサポートする。なおテザリング機能には非対応。
イコライザー機能対応のミュージックプレーヤーを搭載。再生楽曲のYouTube検索やプレイリスト作成なども備える。写真・動画を一括管理するギャラリーや、写真・音楽・動画を一元管理できるホームウィジェットのメディアショートカットも搭載し、ホームから直感的にエンターテインメントコンテンツにアクセスできる。FMラジオ機能も搭載する。
HDMIマイクロプラグに対応した別売のHDMIケーブルを使って、本体内の写真や動画をテレビに映して楽しめる。DLNAサーバー機能も搭載し、WiFi機能を使ってPS3などDLNAクライアント対応機器とホームネットワーク経由でつないでコンテンツが共有できる。「Twonky Mobileスペシャル」アプリはプリインストール提供される。
本体サイズは約127W×62H×11.5Dmm、質量は約120g。カラーバリエーションはホワイト/ブラック/アクア(ブルー)の3色。
AQUOS PHONE「SH-12C」/AQUOS PHONE f「SH-13C」
シャープ製端末のAQUOS PHONE「SH-12C」は、今回発表されたドコモのスマートフォンで唯一の3D対応機となる。なお本機のみ、発表会前の5月11日に詳細が先行発表されているので、詳しくは発表時のニュースを参照いただきたい。800万画素のCMOSカメラを本体背面に2台搭載し、3Dの動画・静止画が撮影できる。約4.2インチ540×960画素の「NewモバイルASV液晶」は3D表示にも対応しており、2D-3D変換機能により、YouTube動画やワンセグ映像の3D表示も楽しめる。
同じシャープ製の端末AQUOS PHONE f「SH-13C」は、専用のワイヤレスチャージャーに置くだけで、スマートフォン本体の充電が行える機能に対応した。ワイヤレスチャージャー「SH01」は本体に1台が同梱しており、単品販売も行われる予定。単品販売時の価格は4,000円前後になる見込みだ。
約3.7インチ540×960画素の「NewモバイルASV液晶」を搭載し、液晶テレビAQUOSの開発で培った専用の高画質エンジンを内蔵する。のぞき見を防止できる「カラーベールビュー」も搭載した。
本体は「SH-12C」に比べてもコンパクトで、外形寸法は約119W×60H×10.9Dmm、質量は約130gとなる。
カメラ部は約800万画素のCMOSセンサーを搭載。人の動きや顔の位置に合わせて、動きのある画像やスタンプを自動で付けられる「モシモカメラ」などトリック撮影機能が充実する。またバーコードリーダーや名刺リーダーなどの便利なカメラ機能も標準搭載された。
なお、AQUOS PHONEの2機種ともに、DLNA対応のAV機器内の動画をスマートフォンの画面に表示して楽しんだり、スマートフォンで撮影した画像をDLNA対応のテレビに表示できるWiFi対応のスマートファミリンク機能に対応する。
両機種ともに外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。受信時最大14Mbpsの高速通信、iチャネル機能、おサイフケータイや赤外線通信もサポートする。テザリング機能も搭載した。防水機能はSH-13Cが対応、SH-12Cは非対応。ワンセグ機能はSH-12Cが搭載、SH-13Cが非搭載となる。
MEDIAS WP「N-06C」
NEC製スマートフォン“MEDIAS”シリーズの防水対応モデル。IPX5/IPX7相当の生活防水に対応しながら、薄さ7.9mm、質量113gのスリムデザインとしている。カラーバリエーションはシャンパンゴールドとプレミアムローズの2色を基本に、amadanaとのコラボモデルとなるamadanaブラウンの3種類が揃う。
本体液晶ディスプレイは約4.0インチ、解像度は480×800画素。約510万画素のCMOSカメラを内蔵しており、カメラの起動時間を高速化した“瞬撮”機能を採用する。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用。受信時最大14Mbpsの高速通信、テザリング、iチャネル、おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグ、防水など要所となる機能は一通りサポートする。
Optimus bright「L-07C」
LG製のAndroid OS 2.3搭載端末。IPS液晶方式の“NOVAディスプレイ”を採用し、最高輝度700カンデラの明るさを実現した。画面サイズは約4.0インチ、解像度は480×800画素。ecoモード、照度センサーにより、ディスプレイの無駄な発光を抑えて消費電力の低減を図る省電機能も備える。4.0インチの画面サイズながら112gの軽量ボディを実現し、本体の薄さは9.5mmとした。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。
カメラ部は約510万画素のCMOSセンサーを搭載。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカード。iチャネル機能、テザリング機能に対応しているが、ワンセグやハイスピード通信、おサイフケータイや赤外線通信機能などは省略したシンプルな構成としている。
本体色ブラックのモデルにはブルーとマゼンタ、ホワイトモデルにはライトブルーとライトピンクの着せ替えカバーが同梱される。
「P-07C」
パナソニック初のAndroidスマートフォン。液晶ディスプレイのサイズは約4.3インチ、解像度は480×854画素。カメラ部は約510万画素のCMOSを内蔵する。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用。テザリング、iチャネル、赤外線通信、ワンセグ機能は対応しており、ハイスピード通信、おサイフケータイ、防水機能、ハイビジョン動画撮影機能は非対応となる。
本体ボディカラーはブラック、ホワイトを基調にしながら、それぞれパープル、ピンクのカラーパーツを挟み込んだスタイリッシュなグラデーションデザインとしている。
ホーム画面、キーパッドから写真までデコレーションして楽しめるトータルデコレーション機能や、サイズや位置を変更してユーザーの手にあったキーパッドを作成できるフィットキー機能ほ採用している。
また、あらかじめ設定した電池残量になるとecoモードに自動で切り替わる「オートecoモード」、電池の消費を抑えて使用時間が約8%アップする機能や液晶OFF時のアプリ動作を抑止できる「タスク管理」など、パナソニック独自の「エコナビ」機能も採用された。
「F-12C」
富士通製の防水コンパクトスマートフォン。約3.7インチの480×800画素液晶を搭載し、“ヒューマンセントリックテクノロジー”による快適な操作性を追求した。音声認識テクノロジーにより、アプリの呼び出しや機能ガイドの呼び出し機能が搭載されている。オリジナルのホーム画面NX ! Comfort UIによる優れた操作性もアピールしている。本体の薄さは9.9mm。質量は約110g。カラーバリエーションはブラックとローズゴールドの2色。
カメラ部は約810万画素のCMOSセンサーを搭載。画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」による高精細な撮影に対応した。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用。受信時最大14Mbpsの高速通信、テザリング、iチャネル、おサイフケータイ、赤外線通信、防水機能は対応しており、ワンセグ機能は非対応となる。
BlackBerry「Bold 9780」
今回発表のラインナップで唯一BlackBerry OS 6.0を搭載したスマートフォン。ユーザーインターフェースのデザインを刷新し、設定項目のアイコン化やメディアプレビュー機能を搭載。URLやお気に入りの相手が簡単に呼び出せるクイックアクセスなど、便利な機能を搭載した。
ソーシャルフィールドにより、BlackBerry Messenger、Twitter、FacebookなどのSNS機能を一つのアプリケーションで表示できる。ユニバーサルサーチ機能で探したい検索ワードを入力すると、本体/microSDカード/Web/YouTube/SNSなどの検索結果を一覧に表示する機能も設けている。また新設計のWebKitブラウザーはPCに近い感覚での閲覧操作を実現しているという。
本体には人間工学のデザインに基づいてレイアウトされたQWERTY配列のハードキーとトラックパッドを搭載する。本体搭載のカメラ部は500万画素のCMOSセンサーを内蔵する。テザリングやワンセグなどの機能については、本機では省略されている。
フィーチャーフォンにも3D対応機が登場
ドコモPRIMEシリーズのフィーチャーフォンに3D対応の3機種が登場した。
「CA-01C」はドコモ初のカシオ製携帯電話となるモデル。本体には約1,630万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載したほか、デジタルカメラEXILIMシリーズで培った画像処理技術「EXILIMエンジンfor Mobile」が搭載されている。3倍超解像デジタルズームにも対応した。シャッター操作やメニュー選択はタッチ対応の「EXILIM UI」で操作できる。
本体には裸眼3D表示に対応した3.4インチの液晶ディスプレイを搭載する。本体で3D静止画が撮影でき、3D対応テレビにHDMIでつないで大画面で3D写真を楽しむこともできる。またワンセグの映像や、2Dで撮影した動画・静止画を2D-3Dリアルタイム変換して表示、出力することも可能だ。本体にはDLNA機能やWiFi機能、防水・防塵機能も備えている。
「SH-10C」は裸眼3D表示に対応した3.4インチのタッチパネル液晶を搭載。本体で3D静止画の撮影が行え、切り替えボタンにより、2Dの静止画や一部動画も3D変換して表示できる。本体搭載のカメラは約1,610万画素のCCDを搭載し、画像処理エンジン「ProPix」による高精細なフルHD動画の撮影が楽しめる。WiFiやDLNA対応も実現した。
「F-09C」は裸眼3D表示に対応した3.5インチのタテヨコ回転液晶を搭載。かんたんに3D静止画を撮影できる「かんたん3Dフォト」や、2D-3D変換機能も備える。約1,630万画素対応の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」と画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」を備え、ノイズの少ない動画・静止画撮影を実現。ドルビーモバイルによる5.1chサラウンド再生も可能だ。
手のひらサイズのパソコン − Windows 7ケータイも
富士通のパソコンブランドFMVから、Windows 7搭載のケータイ「LOOX」も発表された。専用ボタンを押してケータイモードとPCモードが切り替えられ、PCモードでの駆動時には、CPUにインテルAtomプロセッサーを搭載し、Windows 7ベースでのMicrosoft Officeのファイル操作や、Internet Explorer 9によるWebブラウジングなどがPCと同様の操作感で実現されているという。なおWiFi機能はPCモード時のみ利用できる。本体サイズは約125W×61H×19.8Dmm、質量は約218g。QWERTY配置のハードウェアキーボードを本体に搭載している。
メインディスプレイは約4.0インチ、600×1,024画素の液晶を搭載。カメラ部は約510万画素のCMOSを搭載しており、ケータイモード時に撮影が行える。外部メモリーはmicroSDHC/microSDメモリーカードを採用する。別売のUSB/HDMI端子を搭載するクレードルを使ってWebや静止画を大画面に表示して楽しむこともできる。iチャネルやおサイフケータイ、赤外線通信機能は対応。ワンセグやハイビジョン動画撮影、防水機能は非対応となる。
【問い合わせ先】
ドコモ インフォメーションセンター
TEL/0120-800-000