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AirPlay/Androidオーディオも充実

<IFA>フィリップス、3Dテレビをアクティブとパッシブの2極で展開 ー 「21:9シネスコTV」も進化

公開日 2011/09/02 18:07 ファイル・ウェブ編集部:山本 敦
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フィリップスはIFA2011プレイベントの2日目となる9月1日にプレスカンファレンスを開催した。


Robert Smits氏
カンファレンス壇上には同社のテレビ部門CEOであるRobert Smits氏が登壇し、同社のテレビ製品とビジネス戦略に関する説明を行った。


アクティブシャッターは「3D Max」として

パッシブグラスは「3D Easy」として二輪で3Dを展開する
フィリップスは同社の3D対応テレビについて、アクティブシャッター方式による上級モデルの「3D Max」、パッシブ方式の3Dメガネでより気軽に3Dを楽しむ「3D Easy」の2コンセプトで展開する。「3D Max」の全機種には2D/3D変換技術を搭載。パッシブ3Dグラスは、アパレルブランド“OAKLEY”とのコラボレーションによるスタイリッシュ・軽量なメガネも提供する。

OANKEYとのコラボ3Dグラス

大画面裸眼3D技術の参考展示も行っていた

3Dテレビには、サイドバイサイドによる映像表示技術を応用したユニークな「MultiView」機能を搭載し、ゲームの独自の楽しみ方を提案する。ひとつの画面に左右別々のコンテンツをスプリット表示できるほか、左側・右側それぞれハーフHDサイズの映像を画面全体にストレッチ表示しながら、L側/R側のみの映像が視聴できる「ゲーム専用3Dメガネ」を掛け、異なる映像を2人のプレーヤーが同時に視聴しながらゲームを遊ぶことができる。「MultiView」は、アクティブ/パッシブ両方の3Dテレビに対応している。

「MultiView」のデモ

「MultiView」専用の3Dメガネを用いる

同社のテレビ向けネットワークサービスである「SmartTV」もスペースを大きく割いて紹介されている。「Smart TV」は、32GB以上の容量を持つ外部USBストレージへの録画機能「Program」、オンライン上の動画・音楽コンテンツのストリーミング再生やインターネットブラウジングなどのエンターテインメントを総称した「NetTV」、DLNAベースの「SimplyShare」、Android/iOS対応の無料オリジナルアプリ「MyRemote app」をタブレット/スマホにインストールして、リモートコントロールができる「Control」という、4つのキーコンポーネントにより構成される。SmartTVの機能は液晶テレビ「6000シリーズ」以上の機種と、シネスコTV「Cinema 21:9 Platinum/Gold」で楽しむことができる。

SmartTVのポータル

MyRemote appのデモ

テレビ向けネットワーク機能については、フィリップスとLGの「SmartTV」、シャープの「AQUOS Net+」が共同でデベロッパー向けのSDKを開発し、今秋からベータ版のリリースを開始することも発表された。また3社の技術協力に、ドイツのメーカーであるレーベも加わることが発表されている。

パートナー企業とテレビ向けネットワークサービスの共同開発を発表

シネスコサイズの液晶テレビには、最上位モデルとなる「Cinema 21:9 Platinum」が発売される。サイズは58V型と50V型の2種類。LEDバックライト搭載の倍速駆動パネルに、独自のバックライトスキャニング技術を掛け合わせて1,200Hz駆動相当の動画性能を実現したという、「Perfect Motion Rate」が搭載された点が特徴となる。解像度はフルHD。「3D Max」によるアクティブシャッター方式の3D表示に対応する。また「Multiview」機能も楽しめる。価格は58V型が4,199ユーロ、50V型が2,199ユーロに設定されている。

Cinema 21:9 Platinum

Cinema 21:9 Gold


「Perfect Motion Rate」を採用
LEDバックライト搭載の液晶テレビには、新シリーズの「Design Line」をラインナップ。機能とフォルムを融合させたというスタイリッシュなテレビで、フレームにはガラス素材を採用し、クリアな外観が特徴。リビングユースをターゲットにした42V型の「Edge」は「3D Easy」対応。コンパクトなパーソナルユースの26V型「Tilt」も揃う。Edgeシリーズにデザインマッチするホームシアターシステム「SoundHub」はBlu-ray 3Dプレーヤーのほか、Wi-Fi対応、SmartTV対応を実現。iPhone/iPodドックも備えている。

Design Line EdgeとシアターシステムSoundHub

Android OS 2.3を搭載したポータブルオーディオプレーヤー「GoGear Connect 3 with WiFi」も発売。音楽再生のほか720p動画再生にも対応している。コンテンツ共有アプリの「SimplyShare」では、デバイス内のコンテンツを、DLNA経由で外部デバイスにストリーミングすることも可能だ。

GoGear Connect 3 with WiFi

AirPlay対応のスピーカーも充実したラインナップを揃える。ユニークなデザインの新製品「SoundRing」「SoundCurve」もAirPlayによるワイヤレスリスニングが楽しめるスピーカー。ポータブルスピーカー“Fidelio”シリーズでは、本体にmicro USBコネクタドックを備えた“Android専用”の3モデルが新製品として紹介されている。

Android用ポータブルスピーカー

AirPlay対応のSoundRing

ヘッドホンはフラグシップモデルの「Fidelio L1」を発売。ハウジングはセミオープン型とし、オープン型のクリアなサウンドと、密閉型の肉厚な低音再生の両方を掛け持ったサウンドとした。40mmのネオジウムドライバーを搭載。ハウジング素材はアルミを採用し、不要な振動やレゾナンスの発生を抑える。イヤーパッドは形状記憶フォームを採用し装着性を高めた。遮音性能も向上させている。ヘッドバンドには革素材を使用した上品な仕上がりとしている。リモートコントローラー付きケーブルも付属する。再生周波数帯域は10Hz〜25kHz、インピーダンスは26Ω、感度は105dB。

Fidelio L1

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