12月中旬発売。USB-HDD録画にも対応
【情報追加】東芝、4K2K/裸眼3D対応の55V型“REGZA”「55X3」を国内発売 − 価格は約90万円
(株)東芝は、世界初4K2K/裸眼3D対応の55V型液晶テレビ「55X3」を12月中旬より発売する。価格はオープンだが、90万円前後での販売が予想される。
本製品は今年9月のIFAで発表されていた(関連ニュース)。日本国内では「2011年度内に発売予定」とされていたが、このたび日本向け製品として正式に発表された格好だ。
本機はフルHDの4倍の解像度となる「3,840×2,160(QFHD)画素」の液晶パネルを搭載し、レンチキュラーシート方式による“グラスレス 3D”再生が1台で行えるテレビ。バックライトはLED光源を直下型に配置し、縦12ブロック/横20ブロック、合計240ブロックで分割配置。映像エンジン「レグザエンジンCEVO Duo」できめ細かく制御して点灯させることができるという。
また、12分割のバックライトスキャンができる「アクティブスキャン240」に対応。映像の前後のフレームから動きを高精度に予測して元映像のフレーム間に補間映像を挿入し、毎秒120コマ表示。これに12分割バックライトスキャン制御をあわせておこない、毎秒240コマ相当の動画応答性を実現する。
別売品として、HDMI4系統を備えたQFHD映像入力アダプター「THD-MBA1」(2012年3月下旬発売予定)を用意。パソコンなどからQFHD映像をそのまま入力して再生することができる。
■4K未満の映像を拡張する超解像技術を搭載
4K2K対応パネルはネイティブの4K解像度の映像が表示できるほか、また、4K2K解像度に満たない映像を4K2K相当まで拡張する「QFHD超解像技術」を搭載している。
DVDや地デジ放送など画素数がフルHDに満たない映像の画素は「再構成型」「自己合同性型」「3次元フレーム 超解像技術」と「色の超解像技術」で復元し、フルHD相当へ拡張。さらにこれを、「再構成型」「自己合同性型」の超解像技術に「カラーテクスチャー復元」により、緻密さを保ちながら4倍画素へ拡大する。「カラーテクスチャー復元」技術は、画素ごとに色情報解析し、超解像処理を適切に制御することで、画像のテクスチャーまで復元できるというものとのこと。
また、デジタルカメラなどで撮影した画像も高精細に大画面へ表示することが可能。超解像技術や、カラーテクスチャー復元を適用して、高品位に楽しむこともできる。
■BDレコーダーとの連携高画質化機能も搭載
また、“レグザブルーレイ”DBR-M190/M180とHDMI接続した際、本機とレコーダー両方で高画質処理を分担し、最適な画質調整を行う機能も備えている。例えば設定メニュー「1080p画質モード」で「オート」を選択すれば、レグザブルーレイ側は自動的にフルHDサイズの超解像処理、スケーラー処理、3次元DNR、IP変換を行い、12bit 4:4:4映像として本機へ送信する。
■視聴位置に最適な3D映像を表示する「オートフェイストラッキング機能」
3D映像は、レンチキュラーシートによりパネル表面からの9方向へ送り出し、9つの視差の映像を作ることで生成する。送り出す光の向きは制御層によりコントロールできるため、2D/3D表示を切り替えられるほか、下記のように視聴位置に合わせた3D表示調整が可能になる。なお、3D再生時の解像度は1,280×720。
本体ベゼルの下側には小型のヘッドトラッキング用カメラを内蔵し、視聴者の顔の位置を検出し、多視差データを切り替え視域を調整することで最適な3D表示を可能にする「フェイストラッキング機能」が搭載されるという。フェイストラッキング機能の設定は、視聴位置に座りリモコンの専用ボタンを押して手動で行うかたちとなる。
なお、2Dー3D変換機能も搭載。被写体の動き/画面の構図/顔検出による3つの奥行き推定によりリアルタイム映像処理を行うことで、2D映像を自然な3D映像に変換することができるという。
■外付けUSB-HDDへの録画にも対応
地上デジタルチューナーを3基、BS・110度CSデジタル放送チューナーを2基搭載。USB-HDDへの長時間録画や、地デジ1チャンネルを選局視聴しながらW録が行える「地デジ見ながらW録」にも対応する。同時接続可能なUSB-HDDの台数は最大4台。録画した番組は「レグザリンク・シェア」サーバー機能によって、別の部屋にあるDTCP-IP対応テレビやタブレット、スマートフォンでも視聴可能だ。レグザタブレットやスマートフォンへの映像配信時には、再生する端末の動画再生性能に応じた最適画質へ自動圧縮するトランスコード技術も備えている。
また、「レグザリンク・シェア」プレーヤー機能により、LAN接続された別の部屋にあるDCTP-IP対応レコーダーに録画した番組を、本機で再生することもできる。
さらに、「レグザリンク・シェア」レンダラー機能により、アプリ「RZ見るナビ」をインストールしたスマートフォンやタブレットの操作により、LAN内に接続されたDTCP-IP対応レグザブルーレイに録画した番組を本機で再生することもできる。レグザブルーレイと本機が別の部屋にある場合でも、スマートフォンなどの操作だけで簡単に視聴が可能だ。また、スマートフォン“REGZA Phone”で撮影した写真を、REGZA Phone側で選んで本機のディスプレイで再生することも可能だ。
そのほかレコーダー機能として、レグザブルーレイなどに簡単にダビングできる「レグザリンク・ダビング」機能、BD/DVD1枚に収まるよう自動的にダビングできる「ぴったりダビング」機能も用意。「スカパー!HD」録画番組のLAN再生機能、地上/BSデジタル放送の人気番組ランキングデータから番組検索や録画予約が行える機能、録画中にチャプター分割できる「Wマジックチャプター」機能も備えている。
接続端子として、HDMI端子4系統(うち1系統はARC対応)、D5映像入力1系統、USB2系統、LAN端子1系統、ヘッドホン端子1系統、SDカードスロット(SDXC対応)1系統を備える。
SDカードに保存したAVCHD/MP4方式の映像や、JPEG写真、MP3音楽データ、MPフォーマットの3D写真再生などが可能。
また、オプションとして壁取付金具「FRT-TA14」(¥OPEN)も用意されている。
■薄型筐体に収めたスピーカー
スピーカーは竹繊維と特殊な樹脂で生成した平面振動板とネオジウムマグネットを組み合わせたもので、液晶パネルの四隅に1つずつ配置。音が画面中央に定位し、自然なサウンドを実現できるという。さらに、背面にはウーファーを用意し、ウーファーの音道と正面配置のスピーカーの音道が異なることによる時間のズレを補正し、定位感を向上させているという。
アンプは合計出力30Wのマルチアンプを搭載。DSPによるデジタル領域の帯域制限を実現し、鮮やかな音再生が可能とのことだ。
■オートパワーオフなど省エネ機能も搭載
リモコンの「節電」ボタンを押すとバックライトの明るさや画質を調整する節電モードを搭載。無操作状態が約3時間続くと待機状態にする「無操作電源オフ機能」、外部入力選択時に無信号状態が約15分間続くと待機状態にする「無信号電源オフ機能」を備えている。
なお、消費電力は現時点では未定。決まり次第順次同社サイトにて公表される予定とのことだ。
■「ひかりTV」による4K2K映像配信も検討中
また、「ひかりTV」による4K2K映像配信が検討中であることも明らかにされた。これはJVCの4K2Kカメラで撮影した映像を、ひかりTVのCDN(Contents Delivery Network)回線で配信するというもの。「4K2K映像を配信する際は30Mbps程度のビットレートになる。現在ひかりTVで地上デジタル放送を配信している際のビットレートが15Mbpsなので、1家庭で2チャンネルまで見られる環境(Wチューナー搭載機保有など)を持っている方であれば、現状の環境でも十分配信は可能」(ひかりTV説明員)とのこと。
「4K2K配信の問題は、撮影時のピント合わせがシビアなことと、編集に時間が掛かること。5分の映像を編集するのに5時間掛かってしまうのが現状だ」と語る説明員。ひかりTVの4K2K配信はスタート時期未定。「まだ検討中というだけなので、はっきりした時期は分からないが、55X3の次の4K2Kテレビがリリースされる頃には始められるのではないか」ということだ。
【問い合わせ先】
東芝 テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674
本製品は今年9月のIFAで発表されていた(関連ニュース)。日本国内では「2011年度内に発売予定」とされていたが、このたび日本向け製品として正式に発表された格好だ。
本機はフルHDの4倍の解像度となる「3,840×2,160(QFHD)画素」の液晶パネルを搭載し、レンチキュラーシート方式による“グラスレス 3D”再生が1台で行えるテレビ。バックライトはLED光源を直下型に配置し、縦12ブロック/横20ブロック、合計240ブロックで分割配置。映像エンジン「レグザエンジンCEVO Duo」できめ細かく制御して点灯させることができるという。
また、12分割のバックライトスキャンができる「アクティブスキャン240」に対応。映像の前後のフレームから動きを高精度に予測して元映像のフレーム間に補間映像を挿入し、毎秒120コマ表示。これに12分割バックライトスキャン制御をあわせておこない、毎秒240コマ相当の動画応答性を実現する。
別売品として、HDMI4系統を備えたQFHD映像入力アダプター「THD-MBA1」(2012年3月下旬発売予定)を用意。パソコンなどからQFHD映像をそのまま入力して再生することができる。
■4K未満の映像を拡張する超解像技術を搭載
4K2K対応パネルはネイティブの4K解像度の映像が表示できるほか、また、4K2K解像度に満たない映像を4K2K相当まで拡張する「QFHD超解像技術」を搭載している。
DVDや地デジ放送など画素数がフルHDに満たない映像の画素は「再構成型」「自己合同性型」「3次元フレーム 超解像技術」と「色の超解像技術」で復元し、フルHD相当へ拡張。さらにこれを、「再構成型」「自己合同性型」の超解像技術に「カラーテクスチャー復元」により、緻密さを保ちながら4倍画素へ拡大する。「カラーテクスチャー復元」技術は、画素ごとに色情報解析し、超解像処理を適切に制御することで、画像のテクスチャーまで復元できるというものとのこと。
また、デジタルカメラなどで撮影した画像も高精細に大画面へ表示することが可能。超解像技術や、カラーテクスチャー復元を適用して、高品位に楽しむこともできる。
■BDレコーダーとの連携高画質化機能も搭載
また、“レグザブルーレイ”DBR-M190/M180とHDMI接続した際、本機とレコーダー両方で高画質処理を分担し、最適な画質調整を行う機能も備えている。例えば設定メニュー「1080p画質モード」で「オート」を選択すれば、レグザブルーレイ側は自動的にフルHDサイズの超解像処理、スケーラー処理、3次元DNR、IP変換を行い、12bit 4:4:4映像として本機へ送信する。
■視聴位置に最適な3D映像を表示する「オートフェイストラッキング機能」
3D映像は、レンチキュラーシートによりパネル表面からの9方向へ送り出し、9つの視差の映像を作ることで生成する。送り出す光の向きは制御層によりコントロールできるため、2D/3D表示を切り替えられるほか、下記のように視聴位置に合わせた3D表示調整が可能になる。なお、3D再生時の解像度は1,280×720。
本体ベゼルの下側には小型のヘッドトラッキング用カメラを内蔵し、視聴者の顔の位置を検出し、多視差データを切り替え視域を調整することで最適な3D表示を可能にする「フェイストラッキング機能」が搭載されるという。フェイストラッキング機能の設定は、視聴位置に座りリモコンの専用ボタンを押して手動で行うかたちとなる。
なお、2Dー3D変換機能も搭載。被写体の動き/画面の構図/顔検出による3つの奥行き推定によりリアルタイム映像処理を行うことで、2D映像を自然な3D映像に変換することができるという。
■外付けUSB-HDDへの録画にも対応
地上デジタルチューナーを3基、BS・110度CSデジタル放送チューナーを2基搭載。USB-HDDへの長時間録画や、地デジ1チャンネルを選局視聴しながらW録が行える「地デジ見ながらW録」にも対応する。同時接続可能なUSB-HDDの台数は最大4台。録画した番組は「レグザリンク・シェア」サーバー機能によって、別の部屋にあるDTCP-IP対応テレビやタブレット、スマートフォンでも視聴可能だ。レグザタブレットやスマートフォンへの映像配信時には、再生する端末の動画再生性能に応じた最適画質へ自動圧縮するトランスコード技術も備えている。
また、「レグザリンク・シェア」プレーヤー機能により、LAN接続された別の部屋にあるDCTP-IP対応レコーダーに録画した番組を、本機で再生することもできる。
さらに、「レグザリンク・シェア」レンダラー機能により、アプリ「RZ見るナビ」をインストールしたスマートフォンやタブレットの操作により、LAN内に接続されたDTCP-IP対応レグザブルーレイに録画した番組を本機で再生することもできる。レグザブルーレイと本機が別の部屋にある場合でも、スマートフォンなどの操作だけで簡単に視聴が可能だ。また、スマートフォン“REGZA Phone”で撮影した写真を、REGZA Phone側で選んで本機のディスプレイで再生することも可能だ。
そのほかレコーダー機能として、レグザブルーレイなどに簡単にダビングできる「レグザリンク・ダビング」機能、BD/DVD1枚に収まるよう自動的にダビングできる「ぴったりダビング」機能も用意。「スカパー!HD」録画番組のLAN再生機能、地上/BSデジタル放送の人気番組ランキングデータから番組検索や録画予約が行える機能、録画中にチャプター分割できる「Wマジックチャプター」機能も備えている。
接続端子として、HDMI端子4系統(うち1系統はARC対応)、D5映像入力1系統、USB2系統、LAN端子1系統、ヘッドホン端子1系統、SDカードスロット(SDXC対応)1系統を備える。
SDカードに保存したAVCHD/MP4方式の映像や、JPEG写真、MP3音楽データ、MPフォーマットの3D写真再生などが可能。
また、オプションとして壁取付金具「FRT-TA14」(¥OPEN)も用意されている。
■薄型筐体に収めたスピーカー
スピーカーは竹繊維と特殊な樹脂で生成した平面振動板とネオジウムマグネットを組み合わせたもので、液晶パネルの四隅に1つずつ配置。音が画面中央に定位し、自然なサウンドを実現できるという。さらに、背面にはウーファーを用意し、ウーファーの音道と正面配置のスピーカーの音道が異なることによる時間のズレを補正し、定位感を向上させているという。
アンプは合計出力30Wのマルチアンプを搭載。DSPによるデジタル領域の帯域制限を実現し、鮮やかな音再生が可能とのことだ。
■オートパワーオフなど省エネ機能も搭載
リモコンの「節電」ボタンを押すとバックライトの明るさや画質を調整する節電モードを搭載。無操作状態が約3時間続くと待機状態にする「無操作電源オフ機能」、外部入力選択時に無信号状態が約15分間続くと待機状態にする「無信号電源オフ機能」を備えている。
なお、消費電力は現時点では未定。決まり次第順次同社サイトにて公表される予定とのことだ。
■「ひかりTV」による4K2K映像配信も検討中
また、「ひかりTV」による4K2K映像配信が検討中であることも明らかにされた。これはJVCの4K2Kカメラで撮影した映像を、ひかりTVのCDN(Contents Delivery Network)回線で配信するというもの。「4K2K映像を配信する際は30Mbps程度のビットレートになる。現在ひかりTVで地上デジタル放送を配信している際のビットレートが15Mbpsなので、1家庭で2チャンネルまで見られる環境(Wチューナー搭載機保有など)を持っている方であれば、現状の環境でも十分配信は可能」(ひかりTV説明員)とのこと。
「4K2K配信の問題は、撮影時のピント合わせがシビアなことと、編集に時間が掛かること。5分の映像を編集するのに5時間掛かってしまうのが現状だ」と語る説明員。ひかりTVの4K2K配信はスタート時期未定。「まだ検討中というだけなので、はっきりした時期は分からないが、55X3の次の4K2Kテレビがリリースされる頃には始められるのではないか」ということだ。
【問い合わせ先】
東芝 テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドTOSHIBA
- 型番55X3
- 発売日2011年12月中旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格900,000円前後)