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小型でシンプルなモデルも

バッファロー、地デジ8chを8日間分録画可能な“ゼン録”などレコーダー3機種を発売

公開日 2011/10/19 19:05 ファイル・ウェブ編集部
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(株)バッファローは、レコーダー「らくらくTVレコーダー」シリーズ3機種を発表。地上デジタル8ch分を連続8日間連続録画できるレコーダー“ゼン録”「DVR-Z8」などの発売を告知した。

■8ch同時録画対応の“ゼン録”「DVR-Z8」

DVR-Z8は12月中旬に発売する予定で、価格はオープンだが10万円前後での販売が予想される。

“ゼン録”「DVR-Z8」

背面端子部

本体には、全録用として地上デジタルチューナー8基を装備。最大8チャンネル分の地デジ放送を、最大8日間自動録画する全番組録画機能「まるっと全録」を搭載した。

なお「まるっと全録」で録画するチャンネルは1チャンネルから8チャンネルまで設定でき、録画時はMPEG-4 AVC/H.264に圧縮。画質は約8Mbpsの「高画質」、約4Mbpsの「標準画質」、約2Mbpsの「低画質」から選択できる。なお3モードとも1,920×1,080のフルHDでの録画に対応している。

録画モードとチャンネル数、録画時間の関係

内蔵HDDは2TBで、約1.7TBが全番組録画用だが、残りの300GB分は保存・予約録画領域に割り当てられている。なお予約録画用の地デジチューナーも全録用とは別に用意され、DRモードで録画を行うことも可能だ。

2TBのうち300GB分は保存・予約録画領域に割り当てられている

全番組録画以外に録画予約を行うことも可能だ

同社デジタルホーム事業部 事業部長の石井希典氏は本機について、「現在、ほとんどのレコーダーは録画予約が必須。だが、見たい番組を指定しないといけないというのは完成形とは言えない。本機で究極のラクラク、予約不要のレコーダーを実現し、テレビ生活を変える」と力強く宣言した。

デジタルホーム事業部 事業部長の石井希典氏

ユニークなのは、過去の番組を視聴している際にチャンネルのアップダウンボタンを押すと、その時間帯の裏番組に切り替わり、過去の番組のザッピングが行えること。

リモコン。真ん中に「タイムシフト」ボタンを装備

タイムシフト機能の概要

同社マーケティンググループの山口勝寿氏は「リモコンのタイムシフトボタンを押すだけで、過去の番組を、あたかも今放送されているかのように、チャンネルを変えながら視聴できる」と、その利便性をアピールした。

さらに本機ではUSB-HDDの接続も可能で、USB-HDDにZ8の録画番組をダビングしたり、USB-HDDを対象に予約録画を行うことも可能だ。このため、「ふだんは全録を使うが、重要な番組は高画質で録画し、保存しておきたい」というニーズにも応えられる。なおUSB-HDDは登録不要だが、複数台の同時接続は行えない。2TBまでのUSB-HDDが利用できる。

ただし、DTCP-IPダビングには非対応で、BDレコーダーやNASにLAN経由で番組をダビングしたり、BDにダビングしたり、といった使い方は行えない。

なお本機で録画した番組は、ジャンルで絞り込んでリスト表示する方法と、過去2週間分のEPGを閲覧する方法の2通りで確認することが可能。キーワードで検索することはできない。

録画した番組はジャンルで絞り込むことが可能だ

Z8のEPG。録画した番組はアイコンが表示されている

これらの仕様について石井事業部長は、「開発の初期段階では様々な機能や仕様を検討した。もともとバッファローは、DTCP-IPダビングなどのネットワーク技術や検索は得意分野。だが機能を高度化すると複雑になりすぎ、我々が提案したい“カンタン”や“らくらく”というコンセプトから離れてしまう」と背景を説明。本機のDTCP-IPダビング対応も「技術的には対応させることも不可能ではないが、今のところ考えていない」とした。

また同社デジタルホーム事業部 次長の荒木甲和氏は「DVR-Z8」について、「既存のテレビやBDレコーダーとは競合せず、むしろ共存できる」との考えを披露。BDへの記録やDLNAなどの高度な機能はBDレコーダーで行い、手軽な全番組録画はZ8で、という棲み分けも想定しているという。

出力端子はビデオ端子、アナログ2ch音声端子が各1系統。ほかにHDMI出力端子や光デジタル音声出力端子も備える。またLAN端子やUSB2.0端子も装備する。mini B-CASカードスロットは前面に8口、背面に1口を装備する。

外形寸法は430W×50H×220Dmm、質量は約2.5kg。最大消費電力は31W。

■シンプルでコンパクトなレコーダー2機種も登場

らくらくTVレコーダーシリーズの新製品として、シンプルでコンパクトな2モデルも発表された。

「DVR-W1」は1TB HDDを搭載した、コンパクトなダブルチューナーモデル。10月末発売予定で、価格はオープンだが3万円前後での販売が予想される。

「DVR-W1」

W1の概要

これまで地上デジタル1系統のみだったチューナーを、地上/BS/110度CSデジタルチューナー2系統に拡大。さらに2番組同時録画にも対応した。なお録画フォーマットはMPEG-2 TSのみで、地デジを約163時間分録画できる。

外付けUSB-HDDの接続にも対応。2TBまでのUSB-HDDへ録画を行うことができる。内蔵HDDの録画番組をUSB-HDDにムーブしたり、その逆にUSB-HDDから内蔵HDDにムーブしたりといった使い方ができる。

W1のリモコン

出力端子はビデオ端子、アナログ2ch音声端子が各1系統で、HDMI出力端子も1系統を装備する。

また筐体を小型化したことも特徴で、Wチューナーモデルながら、外形寸法は240W×52H×160Dmmとコンパクト。B5サイズ並みの設置面積を実現した。質量は1,320g。

■静音性を高めたシングルチューナーモデルも用意

静音性を高めたシングルチューナーモデル「DVR-S1C」も用意した。10月末の発売を予定し、価格はオープンだが25,000円前後での販売が予想される。

シングルチューナーモデル「DVR-S1C」

ファンレス構造を採用。サイドにスリットも備える

本機は寝室や書斎などでの使用を想定し、ファンレス設計としたことで静粛性を高めたモデル。またリモコンは音量やチャンネル、再生・停止に蓄光ボタンを採用し、暗い部屋でも操作が行えるようにした。

チューナーは地上/BS/110度デジタルが1系統。シングルチューナーモデルだが、地デジとBS/110度CSの片側を視聴中に、もう片側の録画が行える裏番組録画機能に対応している。

HDDは500GBで、録画はMPEG-2 TSのみ。地デジの場合、約74時間の録画が行える。なおシリーズ新モデル3製品のうち、本機のみGガイドを採用しており、一ヶ月先までのおすすめ番組情報なども閲覧できる。

S1Cのリモコン

GガイドのEPGを採用

本機もUSB-HDD接続に対応し、内蔵HDDとのあいだでムーブを行うことが可能。なお本機は4TBまでのUSB-HDDが接続できる。

また出力端子はビデオ端子、アナログ2ch音声端子が各1系統で、HDMI出力端子も1系統を装備する。

本体はホワイトとブラックのツートンカラーで、曲線を多用することで柔らかな印象としている。また、レッドやピンク、ブルーなどのカラーパネルを別売で提供することも企画中という。

カラーパネルを別売で提供することも企画中

外形寸法は200W×47H×183Dmmと、W1と比べてもさらにコンパクト。質量は700g。

■「バッファローがテレビ生活を変える」

発表会では冒頭、石井事業部長がバッファローのデジタル事業部について説明。同事業部のミッションについて「PCに依存しない製品の開発、導入」と、「PC周辺機器市場で培ってきたノウハウやコア技術を利用し、新たなニーズを掘り起こす」と述べた。

デジタル事業部のミッション

同事業部の活動の背景にあるのは、テレビがPCに近づいていること。石井事業時部長は「PCが過去にチャレンジした内容をテレビが盛り込み始めている」とし、2011年からテレビ周辺機器市場に本格参入する、と宣言した。

また、地デジ移行に伴って、2009年にTVアップグレードコンセプトの訴求を開始し、また2010年にはアナログ停波に備えた地デジチューナーを導入したことも説明。これらのノウハウや販路を活用し、2012年度に30〜40万台のレコーダーを国内で販売したいと語った。


「バッファローがテレビ生活を変える」とコメント
新製品のZ8については、「基本的に、レコーダーで録画するのは視聴するため。だから視聴ということに重点をおかなければならない。もともとのスタートポイントに立ち戻って製品開発を行った」とし、「これまでの番組予約を完全に変える製品。バッファローがテレビ生活を変える」と胸を張った。

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  • ジャンルハードディスクレコーダー
  • ブランドBUFFALO
  • 型番DVR-Z8
  • 発売日2011年12月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)
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  • 型番DVR-W1
  • 発売日2011年10月末
  • 価格¥OPEN(予想実売価格30,000円前後)
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  • 型番DVR-S1C
  • 発売日2011年10月末
  • 価格¥OPEN(予想実売価格25,000円前後)