グリーやmora、バンダイチャンネルなどと提携
シャープ、「GALAPAGOS STORE」で動画・音楽配信の情報提供を開始
シャープ(株)は、電子コンテンツストアサービス「GALAPAGOS STORE」において、動画や音楽などのコンテンツ配信を本日より開始した。
同ストアとグリー、エブリスタ、バンダイチャンネル、まぐまぐ、レーベルゲートの5社が提携した。
グリーは「アプリプラザ」でAndroidアプリ情報を、エブリスタは「E★エブリスタ」で投稿小説やコミック情報を、バンダイチャンネルはアニメ動画情報を、まぐまぐはメルマガ情報を、レーベルゲートは「mora touch」でAndroid向け音楽配信情報を、それぞれ提供していく。
動画配信や音楽配信をGALAPAGOS STOREが行うのではなく、他社サービスの最新情報を届け、利用自体は各サービスそれぞれが用意するウェブサイトやアプリに遷移して行う仕組みだ。
コンテンツの最新情報は、これまでも対応してきた書籍の最新情報と同様にプッシュ配信され、GALAPAGOS STOREのホーム画面におすすめ情報として配信される。プッシュ配信の頻度は各事業者によって異なるが、毎週、もしくは隔週などの期間を事業者側で設定する。
なおユーザーは「コネクトゲート」という機能を使って、各事業者から配信されたコンテンツ情報をくわしく読むことも可能。この情報は端末にダウンロードされているので、オフラインでも確認することができる。プッシュ配信のオン/オフを事業者ごとに切り替えることも可能だ。
またコネクトゲートでは、各コンテンツサービスがFacebookやTwitterに投稿したコメントを確認することも可能。「もっと見る」ボタンを押すことで、Facebookページなどへ遷移する機能も備えた。
GALAPAGOS STORE全体として、SNSとの連携機能も高めた。読んだ本の感想をFacebookやTwitterなどへかんたんに投稿できる機能を設け、情報のシェアをしやすくした。そのほか使い勝手を高める機能として、書籍のシリーズ検索や、雑誌のページを拡大させたままページめくりを可能にすることなどを可能にした。
また同社は、「GALAPAGOS STORE」が、Android 3.2搭載の他社製タブレット端末へ新たに対応したことも発表された。これによりソニーの「Sony Tablet S」などでもストアの利用が可能になる。
なおストアは、同社製タブレット「GALAPAGOS」はもちろん、Android 2.1/2.2/2.3搭載の自社製/他社製スマートフォンでも、これまで通り利用できる。
本日行われた記者会見には、同社 執行役員 通信システム事業本部長の大畠 昌巳氏らが出席した。
大畠氏は12月10日に、GALAPAGOSの登場から1周年を迎えることをアピール。1年を振り返り、「当初はXMDFでの書籍配信をメインに行っていたが、その後『.book』にも対応し、現在では4万4,000を越えるコンテンツに育った。コミックも1万タイトルを越えている」と、ストアの現状を説明した。
大畠氏はまた、「一部でGALAPAGOSが実質撤退などという報道も出たが、我々は決してGALAPAGOSから撤退しない。進化させていく」と、同事業に今後も注力していくことをあらためて強調。「海外の会社さんが参入するという噂もあり、2012年には、電子書籍市場が一気に立ち上がるのではないか。力を入れて進めていきたい」と述べた。