DLNA機能も充実
<CES>HDMI連携とカメラ機能が大きく進化 − ソニエリ次世代スマホ“XperiaS/ion”を徹底解剖
CESが開催されているラスベガスの某ホテルで、ソニー・エリクソンが同社のAndroidスマートフォン“Xperia”新機種のグローバル向け発表イベントを行った。
プレゼンターは今回の機種を「次世代Xperia」と主張していたが、確かに従来のXperiaからは飛躍的な進化を遂げている。今回発表された機種は「Xperia S」と「Xperia ion」の2機種だ。
Xperia Sの基本的なハードウェアスペックは以下のようなものだ。
・1.5GHzのデュアルコアCPU
・4.3インチのHD 720p Reality Display
・Mobile BRAVIA Engine
・裏面照射CMOSのExmoreRの12メガピクセルのカメラ機能
・バック1080p/フロント720pのデュアルHDカメラ機能
・TVとHDMI接続して端末内のビデオ、写真、音楽を再生表示可能
ちなみに国内向けの新機種Xperia NXと基本的に同じハードウェアで、主な違いはNFCに対応するかどうかになる。
これに対してionはSとほぼ同じハードスペックながら、より高速な通信ができる4G LTEに対応しているモデル。このionは北米向けのモデルで、現時点では日本国内向けのリリース予定はないとのことだ。広報担当者に理由を聞いたところ、「現在のバッテリー容量で高速通信すると、バッテリ持続時間が短くなりすぎるため」ということだ。それではなぜ北米では出すのか尋ねたら「マーケットの要望が強いから」だという。
さて、このSのスペックは、国内モデルのNXとほぼ同等だが、今回のXperiaでは映像を1080pで撮影できることや、フロント/リアともにカメラがHD対応である点など、カメラ機能が大きく進化している。さらに注目したいのはHDMI接続でのメディア表示と、カメラ機能「QuickLaunch」だ。
HDMIでのテレビ接続メディア表示機能は「TVランチャー」と呼ばれる。ドックに本体を置いてテレビに映像を出力すると、画面下部にアイコンメニューが表示され、自分の好きなメディアを表示したり、メール、FaceBookなどのアプリを使うことができる。
単にテレビとドックで接続してメニューが出て、いろいろなアプリが使えるだけならモトローラの“ATRIX”などでも実現していた機能だが、このTVランチャーはBRAVIA LINKに対応しているのが特徴だ。BRAVIA LINK対応テレビでしか使えない機能だが、なんとドック接続時のメニュー操作をBRAVIAのリモコンで行うことができる。この利便性は極めて高いと言える。
ユーザーは外出時に撮影した写真やビデオを自宅でドックに接続すれば、テレビのリモコンで映像を見ることができる。また音楽についても、Xperia内の音楽をそのままテレビで再生することができる。メールもFaceBookも使える。
またDLNAサーバー機能も搭載しているため、XperiaのコンテンツをDLNAクライアント機器で見ることもできる。PS3などをテレビに接続している人なら、Xperiaをいちいち接続する手間すら必要ない。
もう1つの進化点はカメラ機能。スマートフォンのカメラ機能が専用機に劣る部分として、撮影までにかかる時間が挙げられる。スマートフォンは多機能であるがゆえ、カメラアプリを起動して撮影するという手間が必要になってしまう。
これを解決しようという機能が「QuickLaunch」だ。このQuickLaunchは、Xperia Sの搭載するハードウェアシャッターを使った機能で、この機能がオンになっていれば、カメラを目標物に向けて物理シャッターを押すと、カメラ機能が高速起動する。ボタンを押してから撮影までの時間はわずか1.5秒で、デジカメ専用機に劣らない高速起動ができるわけだ。
ちなみにカメラは3D撮影も可能になっている。物理レンズを1つしか持たずに、どうやって3Dを撮影するのかというと、パノラマ撮影時と同じようにカメラを持ったまま体を回転させると、周囲の映像を解析し、3D映像として撮影してくれる。これは同社のコンデジにも搭載されている機能だ。
また、同社のカメラ機能らしくスマイルシャッター機能も搭載するが、反応するスマイルレベルを設定することもできるのが便利だ。
Xperia Sは約4.3インチの大型ディスプレイを搭載するが、クリアブラックパネル、モバイルブラビアエンジンの恩恵で、動画再生も静止画像表示も、きわめて表示クオリティが高い。本体でビデオや写真を表示する場合に威力を発揮してくれる。
今回のXperiaの進化は、CPUの高速化は当然として、カメラ機能の進化とHDMI接続によるTVラウンチ機能が目新しい。今後スマートフォンが、パーソナルメディアセンターとして進化していくという可能性を感じさせてくれた。
プレゼンターは今回の機種を「次世代Xperia」と主張していたが、確かに従来のXperiaからは飛躍的な進化を遂げている。今回発表された機種は「Xperia S」と「Xperia ion」の2機種だ。
Xperia Sの基本的なハードウェアスペックは以下のようなものだ。
・1.5GHzのデュアルコアCPU
・4.3インチのHD 720p Reality Display
・Mobile BRAVIA Engine
・裏面照射CMOSのExmoreRの12メガピクセルのカメラ機能
・バック1080p/フロント720pのデュアルHDカメラ機能
・TVとHDMI接続して端末内のビデオ、写真、音楽を再生表示可能
ちなみに国内向けの新機種Xperia NXと基本的に同じハードウェアで、主な違いはNFCに対応するかどうかになる。
これに対してionはSとほぼ同じハードスペックながら、より高速な通信ができる4G LTEに対応しているモデル。このionは北米向けのモデルで、現時点では日本国内向けのリリース予定はないとのことだ。広報担当者に理由を聞いたところ、「現在のバッテリー容量で高速通信すると、バッテリ持続時間が短くなりすぎるため」ということだ。それではなぜ北米では出すのか尋ねたら「マーケットの要望が強いから」だという。
さて、このSのスペックは、国内モデルのNXとほぼ同等だが、今回のXperiaでは映像を1080pで撮影できることや、フロント/リアともにカメラがHD対応である点など、カメラ機能が大きく進化している。さらに注目したいのはHDMI接続でのメディア表示と、カメラ機能「QuickLaunch」だ。
HDMIでのテレビ接続メディア表示機能は「TVランチャー」と呼ばれる。ドックに本体を置いてテレビに映像を出力すると、画面下部にアイコンメニューが表示され、自分の好きなメディアを表示したり、メール、FaceBookなどのアプリを使うことができる。
単にテレビとドックで接続してメニューが出て、いろいろなアプリが使えるだけならモトローラの“ATRIX”などでも実現していた機能だが、このTVランチャーはBRAVIA LINKに対応しているのが特徴だ。BRAVIA LINK対応テレビでしか使えない機能だが、なんとドック接続時のメニュー操作をBRAVIAのリモコンで行うことができる。この利便性は極めて高いと言える。
ユーザーは外出時に撮影した写真やビデオを自宅でドックに接続すれば、テレビのリモコンで映像を見ることができる。また音楽についても、Xperia内の音楽をそのままテレビで再生することができる。メールもFaceBookも使える。
またDLNAサーバー機能も搭載しているため、XperiaのコンテンツをDLNAクライアント機器で見ることもできる。PS3などをテレビに接続している人なら、Xperiaをいちいち接続する手間すら必要ない。
もう1つの進化点はカメラ機能。スマートフォンのカメラ機能が専用機に劣る部分として、撮影までにかかる時間が挙げられる。スマートフォンは多機能であるがゆえ、カメラアプリを起動して撮影するという手間が必要になってしまう。
これを解決しようという機能が「QuickLaunch」だ。このQuickLaunchは、Xperia Sの搭載するハードウェアシャッターを使った機能で、この機能がオンになっていれば、カメラを目標物に向けて物理シャッターを押すと、カメラ機能が高速起動する。ボタンを押してから撮影までの時間はわずか1.5秒で、デジカメ専用機に劣らない高速起動ができるわけだ。
ちなみにカメラは3D撮影も可能になっている。物理レンズを1つしか持たずに、どうやって3Dを撮影するのかというと、パノラマ撮影時と同じようにカメラを持ったまま体を回転させると、周囲の映像を解析し、3D映像として撮影してくれる。これは同社のコンデジにも搭載されている機能だ。
また、同社のカメラ機能らしくスマイルシャッター機能も搭載するが、反応するスマイルレベルを設定することもできるのが便利だ。
Xperia Sは約4.3インチの大型ディスプレイを搭載するが、クリアブラックパネル、モバイルブラビアエンジンの恩恵で、動画再生も静止画像表示も、きわめて表示クオリティが高い。本体でビデオや写真を表示する場合に威力を発揮してくれる。
今回のXperiaの進化は、CPUの高速化は当然として、カメラ機能の進化とHDMI接続によるTVラウンチ機能が目新しい。今後スマートフォンが、パーソナルメディアセンターとして進化していくという可能性を感じさせてくれた。