BDプレーヤーやデジカメ新モデル、ネットワーク技術など多様な展示
<CES>パナソニックブース詳細レポート − ハイエンドBDプレーヤー「DMP-BDT500」登場
パナソニックは、2012 International CESにてコンベンションセンター・セントラルホールにブースを出展。プレスカンファレンスで発表した「SMART VIERA(関連ニュース)」を全面的にPRしている。今回の出展ブースは、この「SMART VIERA」の内容が一目でわかるようになっている。
さらに注目の20型4K2Kディスプレイは、参考出展だが実製品を展示。またホームオーディオやサラウンドシステム、BDプレーヤー、デジタルビデオカメラ、プロジェクターなどを展示しているエリアもある。本稿では、エリアごとに同社ブースの内容を紹介していこう。
■“VIERA”2012年モデルに搭載された高画質技術
2012年、同社はプラズマテレビの新モデルはもちろん、新たに大型の液晶テレビを市場に投入しラインナップの拡充を図る。プラズマモデルで最上位シリーズとなるのは“VTシリーズ”、液晶モデルで最上位シリーズになるのが“WTシリーズ”だ。ブースでは各シリーズに採用した高画質技術の解説を行っている。
プラズマモデルのVTシリーズに搭載された高画質技術で注目なのが、「NEO PLASMA BLACK 2500」だ。今回のネオプラズマパネルはゼロから設計された新開発のもの。セルのピッチは蛍光体の特性に合わせて最適化し、従来以上に発光効率が向上した可変ピッチセルを採用。蛍光体には高効率発光のものを使用し、ピッチとピッチの間のリブには細かく反射率の高いリブを使用している。
フロントとリアパネルには新誘電体材料を使用し、放電ガスも従来以上に予備放電の少ない放電ガスを採用している。ITO電極の構造も新開発のものを使用。このパネルを採用することで、前モデルと比較して約1.5倍の明るさを実現している。
さらに、3Dの高画質化のため、高精度なクロストーク検出技術を採用している。大幅に残光時間を減らしシャープでクリアな映像を実現した「高速スイッチング蛍光体」と、人間の視覚を考慮して映像の動きを検知しサブフィールド駆動を最適化する「クロストークキャンセラー」の2つの技術の併用により、クロストークが少なく、明るい3D再現を可能にした。
また、独自の蛍光体と新駆動パネル技術の組み合わせにより高い動画解像度を実現する「2500 Focused field drive」を搭載している。
液晶モデル WTシリーズの注目の高画質技術として取り上げられているのは、「1980 Backlight Scanning」だ。高速240Hz駆動のパネル(IFC)で、高速の映像を滑らかな動きに再現する。これに8分割のバックライトスキャニングにより残像を低減することで、動きが高速なシーンでもフリッカーがなく滑らかでスムーズな動画再現を可能にしている。
なお、VTシリーズとWTシリーズはデザイン面でも話題を集めていた。VTシリーズは「One Sheet of Glass」、WTシリーズは「Super Narrow Metal Frame with Crescent stand」をテーマとした先進的なデザインを採用。高度なデザイン技術を施し、人々の目を引きつけるデザインが重要というコンセプトの「Future Craft」を思想として掲げている。
ブースではそのほかに、プラズマモデルの省エネ能力もアピールしていた。
■世界最小4K2Kディスプレイを展示
パナソニックブースで最注目なのが、プレスカンファレンスでも発表された世界最小最薄の20型ISPαパネル採用の4K2Kディスプレイだ。他社からは大型の4K2Kディスプレイモデルが出ているが、20インチという中型の4Kディスプレイ開発は同社のみ。この20型4Kディスプレイは、「Picture Quality」の部屋に参考出展されている。
パネルには新開発のIPSαパネルを使用。展示では同インチサイズのフルHDディスプレイと4Kディスプレイを並列させ画質を比較していた。解像度が216ppiの4Kディスプレイは、同じ大きさと厚みを持つフルHDパネルとほぼ同等の消費電力を実現しており、映像の明るさもほぼ差異がない。
また高開口率のパネルを開発することで、3.5mmの厚みを実現。ディスプレイにアライメント技術を採用することで、あらゆる角度から視聴しても色表現や解像感が低減しない、広い視野角を持っている。輝度は450cd/m2、色域は70%。製品化については決まっていないという。
■多数の機能が活用できるネットワーク機能
ネットワーク機能の解説を行っているエリアでは、ネットワーク機能を実際に操作するデモンストレーションが多い。TwitterやFacebookなどのSNSの活用だけでなく、今回協業が発表されたmyspaceの実演、専用カメラを用い画面を通して会話できるSkype、「VIERA Connect Market」、動作が快適なブラウザーなど、数多くのデモンストレーションを行っていた。
また「簡単な操作」と銘打ったコーナーでは、新コントロールアプリ「VIERA Remote App Ver.2.0」の実演を行っていた。操作デバイスには、タッチパッド「FZ-A1」を使用。直感的で簡単な操作方法でネットワーク機能のコントロールや通常のリモコン操作が行える。
■トリプルセンサー搭載デジタルビデオカメラ、新LUMIXラインナップも登場
デジタルビデオカメラの展示では、この度日本でも発表されたモデルが多数登場した(関連ニュース)。ライカDCレンズやトリプルセンサーを搭載した3MOSシステム採用の最上位モデル「HC-X900M」や、ミドルクラスの「HC-V700」、エントリークラスの「HC-V100」など各クラスでラインナップを取り揃える。
HC-X900Mに初搭載されたトリプルセンサーは、各RGBに207万画素のセンサーを採用し、4倍密度画素配列技術を搭載することで、フルHDの約4倍近くの画素で変換処理を実現。従来以上に高解像度の映像を撮影できることが特徴だ。
■ハイエンドBDプレーヤーや3Dサラウンドシステムも
日本での発売は予定されていないが、BDプレーヤーも各種展示されていた。その中でも話題だったのが、上位機に位置する「DMP-BDT500」。高音質の192kHz/32bit DAC、金メッキアナログ端子(5.1ch)、高品位のコンデンサー、振動抑制の効果が高いインシュレーターなどの高音質パーツを多数搭載しているモデルだ。
またHDMI出力を2系統搭載しており、映像と音声をセパレートして出力することができることも特徴。スマートフォンからの操作や「VIERA Connect」にも対応しており、ネットワーク機能も充実している。
そのほか、5.1chサラウンドシステムやフロントサラウンドのサウンドバー、ハイコンポなどの製品も展示していた。
さらに注目の20型4K2Kディスプレイは、参考出展だが実製品を展示。またホームオーディオやサラウンドシステム、BDプレーヤー、デジタルビデオカメラ、プロジェクターなどを展示しているエリアもある。本稿では、エリアごとに同社ブースの内容を紹介していこう。
■“VIERA”2012年モデルに搭載された高画質技術
2012年、同社はプラズマテレビの新モデルはもちろん、新たに大型の液晶テレビを市場に投入しラインナップの拡充を図る。プラズマモデルで最上位シリーズとなるのは“VTシリーズ”、液晶モデルで最上位シリーズになるのが“WTシリーズ”だ。ブースでは各シリーズに採用した高画質技術の解説を行っている。
プラズマモデルのVTシリーズに搭載された高画質技術で注目なのが、「NEO PLASMA BLACK 2500」だ。今回のネオプラズマパネルはゼロから設計された新開発のもの。セルのピッチは蛍光体の特性に合わせて最適化し、従来以上に発光効率が向上した可変ピッチセルを採用。蛍光体には高効率発光のものを使用し、ピッチとピッチの間のリブには細かく反射率の高いリブを使用している。
フロントとリアパネルには新誘電体材料を使用し、放電ガスも従来以上に予備放電の少ない放電ガスを採用している。ITO電極の構造も新開発のものを使用。このパネルを採用することで、前モデルと比較して約1.5倍の明るさを実現している。
さらに、3Dの高画質化のため、高精度なクロストーク検出技術を採用している。大幅に残光時間を減らしシャープでクリアな映像を実現した「高速スイッチング蛍光体」と、人間の視覚を考慮して映像の動きを検知しサブフィールド駆動を最適化する「クロストークキャンセラー」の2つの技術の併用により、クロストークが少なく、明るい3D再現を可能にした。
また、独自の蛍光体と新駆動パネル技術の組み合わせにより高い動画解像度を実現する「2500 Focused field drive」を搭載している。
液晶モデル WTシリーズの注目の高画質技術として取り上げられているのは、「1980 Backlight Scanning」だ。高速240Hz駆動のパネル(IFC)で、高速の映像を滑らかな動きに再現する。これに8分割のバックライトスキャニングにより残像を低減することで、動きが高速なシーンでもフリッカーがなく滑らかでスムーズな動画再現を可能にしている。
なお、VTシリーズとWTシリーズはデザイン面でも話題を集めていた。VTシリーズは「One Sheet of Glass」、WTシリーズは「Super Narrow Metal Frame with Crescent stand」をテーマとした先進的なデザインを採用。高度なデザイン技術を施し、人々の目を引きつけるデザインが重要というコンセプトの「Future Craft」を思想として掲げている。
ブースではそのほかに、プラズマモデルの省エネ能力もアピールしていた。
■世界最小4K2Kディスプレイを展示
パナソニックブースで最注目なのが、プレスカンファレンスでも発表された世界最小最薄の20型ISPαパネル採用の4K2Kディスプレイだ。他社からは大型の4K2Kディスプレイモデルが出ているが、20インチという中型の4Kディスプレイ開発は同社のみ。この20型4Kディスプレイは、「Picture Quality」の部屋に参考出展されている。
パネルには新開発のIPSαパネルを使用。展示では同インチサイズのフルHDディスプレイと4Kディスプレイを並列させ画質を比較していた。解像度が216ppiの4Kディスプレイは、同じ大きさと厚みを持つフルHDパネルとほぼ同等の消費電力を実現しており、映像の明るさもほぼ差異がない。
また高開口率のパネルを開発することで、3.5mmの厚みを実現。ディスプレイにアライメント技術を採用することで、あらゆる角度から視聴しても色表現や解像感が低減しない、広い視野角を持っている。輝度は450cd/m2、色域は70%。製品化については決まっていないという。
■多数の機能が活用できるネットワーク機能
ネットワーク機能の解説を行っているエリアでは、ネットワーク機能を実際に操作するデモンストレーションが多い。TwitterやFacebookなどのSNSの活用だけでなく、今回協業が発表されたmyspaceの実演、専用カメラを用い画面を通して会話できるSkype、「VIERA Connect Market」、動作が快適なブラウザーなど、数多くのデモンストレーションを行っていた。
また「簡単な操作」と銘打ったコーナーでは、新コントロールアプリ「VIERA Remote App Ver.2.0」の実演を行っていた。操作デバイスには、タッチパッド「FZ-A1」を使用。直感的で簡単な操作方法でネットワーク機能のコントロールや通常のリモコン操作が行える。
■トリプルセンサー搭載デジタルビデオカメラ、新LUMIXラインナップも登場
デジタルビデオカメラの展示では、この度日本でも発表されたモデルが多数登場した(関連ニュース)。ライカDCレンズやトリプルセンサーを搭載した3MOSシステム採用の最上位モデル「HC-X900M」や、ミドルクラスの「HC-V700」、エントリークラスの「HC-V100」など各クラスでラインナップを取り揃える。
HC-X900Mに初搭載されたトリプルセンサーは、各RGBに207万画素のセンサーを採用し、4倍密度画素配列技術を搭載することで、フルHDの約4倍近くの画素で変換処理を実現。従来以上に高解像度の映像を撮影できることが特徴だ。
■ハイエンドBDプレーヤーや3Dサラウンドシステムも
日本での発売は予定されていないが、BDプレーヤーも各種展示されていた。その中でも話題だったのが、上位機に位置する「DMP-BDT500」。高音質の192kHz/32bit DAC、金メッキアナログ端子(5.1ch)、高品位のコンデンサー、振動抑制の効果が高いインシュレーターなどの高音質パーツを多数搭載しているモデルだ。
またHDMI出力を2系統搭載しており、映像と音声をセパレートして出力することができることも特徴。スマートフォンからの操作や「VIERA Connect」にも対応しており、ネットワーク機能も充実している。
そのほか、5.1chサラウンドシステムやフロントサラウンドのサウンドバー、ハイコンポなどの製品も展示していた。