デノン、AirPlay対応で5万円台のAVアンプエントリー機「AVR-1713」
昨年発売されたエントリーモデル「AVR-1612」(関連ニュース)の後継機にあたる5.1ch対応AVアンプ。5万円台で販売される入門機として初めてネットワーク音楽再生機能を備え、AirPlayにも標準対応を果たした。インターネットラジオやDLNA1.5準拠のネットワークオーディオ機能が楽しめるほか、オリジナルのコントロールアプリ「Denon Remote App」も利用できる。
そのほかにも前モデルと比べ、様々な機能が強化されている。実用最大出力(6Ω時)は130W×5chから135W×5chに増強。HDMI入力は1系統増えて5入力となり、うち1系統はフロントパネルに設けた。フロントパネルにはiPhoneやiPodとのデジタル接続に対応したUSB端子も搭載している。
再生環境のセットアップは、付属の専用マイクを使って自動的にスピーカーの初期設定が行える「Audyssey MultEQ XT」に対応する。
BDディスクのロスレス音声や、ネットワーク経由のハイレゾ再生が高品位に楽しめるよう、デジタルオーディオ回路には最新の32bit処理DSPや、192kHz/24bit対応のDACを採用。アナログ回路には信号経路をシンプル&ストレート化したミニマムシグナルパス設計を採用している。音質に悪影響を与える振動源にもなり得るパワートランスやラジエーターは、高剛性ボトムシャーシにマウントして振動の影響を防ぐダイレクトメカニカルグランド構造とした。パワーアンプは全チャンネルを同一パワー&レスポンスとしたフルディスクリート構成。各パーツもブラッシュアップを図った。
ネットワークオーディオプレーヤー機能は、最大96kHz/24bitまでのWAV/FLAC再生に対応。AirPlayにも標準対応する。なお、2012年秋にはファームウェアの無償アップデートサービスが実施される予定で、更新後には192kHz/24bitのWAV/FLACファイル、アップルロスレスファイルの再生、およびギャップレス再生(192kHz/24bitフォーマットを除く)が可能になる見込みだ。
インターネットラジオはお気に入りの局を3つまで登録しておくことができる。USBメモリーの音源が再生しやすいよう、本体前面にもUSB端子を搭載した。FMラジオチューナーも備える。
HDMIはフロントを含めて5入力/1出力を搭載。HDオーディオフォーマットはドルビーTrueHD、DTS-HD Master Audioのデコーダーを備える。再生中はボリュームの大小をリアルタイムに調整する「Audyssey Dynamic Volume」も採用。圧縮音声ファイルの再生時に、省かれた信号を再生成して復元する「コンプレスト オーディオリストアラー機能」も搭載した。
本体の機器間接続や初期設定までをテレビ画面でナビゲートする「セットアップアシスタント機能」も装備。使用頻度の高い設定を4つまで登録して、ワンボタンで呼び出せる「クイックセレクト」機能も継承している。本体サイズも、前モデルから高さを11mm、奥行きを53mmそれぞれ小さくした。これによりテレビラックへの設置性を改善している。筐体カラーはブラック。
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