裸眼3D対応や新高速起動機能なども
ソニー、“X-Reality”搭載の「Powered by BRAVIA」パソコン“VAIO Lシリーズ”
■BRAVIAの機能と画質をVAIOに内蔵
前述のように、液晶テレビ“BRAVIA”に採用している同社独自の高画質エンジン「X-Reality」を搭載。超解像技術などにより映像を高画質化させる。画質についてはVAIOの開発陣がBRAVIAの開発陣へ足繁く通って調整を重ねたという。同社では「VAIO Powered by BRAVIA」と謳っている。
チューナーを通したテレビ番組だけでなく、本機で再生するすべての映像がX-Realityを通る。テレビ視聴・録画ソフト「Gigapocket Digital」だけでなく、そのほかのメディアプレーヤーソフト、インターネットブラウザーなどアプリケーションに関係なく、X-Realityの効果が適用されるため、YouTubeなどネットの動画サイトの映像や、ビデオカメラ等で自分が撮影した映像、写真なども従来より高画質化される。
なお、X-Realityの適用レベルは設定から自分で変更することが可能。また、GIga Pocket Digitalは動作安定性を向上させるなどしたVer.4.0を搭載している。
テレビ関連でのUIもBRAVIAと共通化。Skypeやインターネットブラウザなどの「アプリケーション」、「アプリキャスト」「ネットチャンネル」など、元々がパソコンであるVAIOにとってあまり必要でないものを削ぎ落とすなど、メニューの最適化も行っている。
そのほか、番組の内容に合わせて画質を自動調整するシーンセレクト機能もBRAVIAと共通のものを搭載。HDMI CEC「BRAVIA LINK」にも対応している。
また、付属のリモコンも上記のUIを使いやすい新デザインのものを採用。カーソル移動用の方向キーや決定キーなどナビゲーションボタン周辺、および早送りや巻き戻しなど録画/再生時に使うボタン類の配置をBRAVIAと共通化している。
また、リモコン上部にはGIga Pocket Digitalを簡単に起動できるようダイレクトボタンを配置。パソコンでしか使えないボタンは、機能名表示をオレンジに色分けして分かりやすいよう配慮するなどしている。
スマートフォンでテレビの各種操作ができるアプリ「Media Remote」にも対応。本製品の発売後にアプリのアップデートを行い対応する予定。
なお、「スグつくTV」はP in P表示やDLNAクライアント機能にも対応。離れた場所のBDレコーダー内に録画した番組を、OSを起動せずにDLNA経由ですぐに視聴するなどといったことができる。
■音質にも配慮 − S-master搭載に加えウーファーも新規追加
音質面にも配慮しており、出力6W×2のステレオスピーカーに加えて新たに出力8Wのウーファーを追加。また、パンチングネットを採用することで音のヌケが良くなるようにも配慮している。
フルデジタルアンプ「S-master」や、デジタル信号処理によりスピーカーの音響特性を補正する「CLEAR PHASE」なども搭載。独自のバーチャルサラウンド技術「S-Forceフロントサラウンド 3D」にも対応している。そのほか高品質・低ノイズだというコーデック出力「Sound Reality」も採用している。
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