2013年よりコーポレートロゴに“LISTEN”の文字を追加
【CES】DTS、ヘッドホンのバーチャル11.1ch再生「DTS Headphone:X」デモ
米国時間1月8日より開幕した「2013 International CES」。本記事では、DTSの出展ブースの模様をレポートする。ブースは木目調のシックなデザインを取り入れて“有機的”なイメージとしながら、「“音”が観ているものを変える」「音声の重要性」をどう効果的に伝えるかを意識したつくりとしている。
さらにブース内には特別な試聴室が設けられ、昨日発表されたヘッドホン向けの11.1chバーチャルサラウンド技術「DTS Headphone:X(関連ニュース)」の試聴デモが実施されている。デモではゼンハイザーのヘッドホンを使用し、DTS Headphone:Xの実力を来場者にアピールしている。
DTS Headphone:Xは、DTSのサラウンドフォーマット「DTS Neo:X」と同じ構成の最大11.1chのマルチサウンドを、普通のヘッドホンでバーチャル再生できる最新技術。サウンドを「外面化」して再現することが特徴で、同社では「ユーザーはヘッドホンから音が鳴っているのではなく、あたかも自分の周りに11.1chのスピーカーが置かれているかのように感じる」ことをアピールしている。
なお今回のDTS Headphone:Xのデモでは、従来のDTS Neo:Xで左右ワイド方向に設置していた2chを省略し、通常の7.1ch環境にハイト4chを加えた構成の11.1chサラウンドが採用されている。
試聴室内は、DTS Neo:Xの11.1ch環境が構成されたシアタールームとなっており、まず最初に実際にスピーカーを鳴らして試聴。その後にヘッドホンを装着し、DTS Headphone:Xの技術を体験する。ヘッドホンでバーチャルサラウンドの試聴が始まると、来場者たちは何度もヘッドホンを外して周囲の音を確認する仕草を見せていた。皆一様に、周りに置かれたスピーカーからは音が鳴っておらず、ヘッドホンから高品位なサラウンド音が出ていることを確認して驚いている様子だった。
dts Japanの伊藤哲志氏によれば、このHeadphone:Xの技術は、現在国内メーカーに対してもアプローチを行っており、高い評価を得ているという。さらに、今後国内でもコンシューマー向けの体験会を行う予定とのことで、まずは2月に開催されるトヨタ・ビッグ・エアーでの公開を予定しているとのことだ。
また、ブース内では、AndroidデバイスからWi-Fi経由で、ロスレス信号をワイヤレス伝送できる「DTS Play-Fi」のイメージを具現化した展示も行っている。
1台のAndroidデバイスから、複数の部屋に置かれた対応機器に、同時に別々の音声ファイルを転送できることが特徴で、WAV/AAC/MP3などAndroidデバイスで再生できる音声フォーマットには基本的に対応しているという。同社では、Bluetoothより高音質な伝送が行えることも併せてアピールしている。
米国では既にスピーカーなど再生側の対応機器も展開しているが、伊藤氏によれば「現在、日本メーカーに向けても交渉が進んでおり、ポジティブなコメントが得られている」という。また、現在はAndroid版のみの提供だが、このDTS Play-FiのWindows版の提供開始が昨日発表された。さらに、iOS版の提供開始も今後予定しているという。
■DTSロゴに新しく“LISTEN”の文字 − 2013年はコンシューマーへのアプローチを強化
同社は2013年より、お馴染みのコーポレートロゴの下に「LISTEN」の文字を挿入したデザインを新しく採用している。
伊藤氏は「DTSが音の会社であることをわかりやすく表す狙いで“LISTEN”の文字を入れた。2013年はコンシューマーへの認知度を高めていきたい」と語った。2013年はDTS最新技術の体験会などを通しながら、コンシューマーへのアプローチを強化していく姿勢だ。
さらにブース内には特別な試聴室が設けられ、昨日発表されたヘッドホン向けの11.1chバーチャルサラウンド技術「DTS Headphone:X(関連ニュース)」の試聴デモが実施されている。デモではゼンハイザーのヘッドホンを使用し、DTS Headphone:Xの実力を来場者にアピールしている。
DTS Headphone:Xは、DTSのサラウンドフォーマット「DTS Neo:X」と同じ構成の最大11.1chのマルチサウンドを、普通のヘッドホンでバーチャル再生できる最新技術。サウンドを「外面化」して再現することが特徴で、同社では「ユーザーはヘッドホンから音が鳴っているのではなく、あたかも自分の周りに11.1chのスピーカーが置かれているかのように感じる」ことをアピールしている。
なお今回のDTS Headphone:Xのデモでは、従来のDTS Neo:Xで左右ワイド方向に設置していた2chを省略し、通常の7.1ch環境にハイト4chを加えた構成の11.1chサラウンドが採用されている。
試聴室内は、DTS Neo:Xの11.1ch環境が構成されたシアタールームとなっており、まず最初に実際にスピーカーを鳴らして試聴。その後にヘッドホンを装着し、DTS Headphone:Xの技術を体験する。ヘッドホンでバーチャルサラウンドの試聴が始まると、来場者たちは何度もヘッドホンを外して周囲の音を確認する仕草を見せていた。皆一様に、周りに置かれたスピーカーからは音が鳴っておらず、ヘッドホンから高品位なサラウンド音が出ていることを確認して驚いている様子だった。
dts Japanの伊藤哲志氏によれば、このHeadphone:Xの技術は、現在国内メーカーに対してもアプローチを行っており、高い評価を得ているという。さらに、今後国内でもコンシューマー向けの体験会を行う予定とのことで、まずは2月に開催されるトヨタ・ビッグ・エアーでの公開を予定しているとのことだ。
また、ブース内では、AndroidデバイスからWi-Fi経由で、ロスレス信号をワイヤレス伝送できる「DTS Play-Fi」のイメージを具現化した展示も行っている。
1台のAndroidデバイスから、複数の部屋に置かれた対応機器に、同時に別々の音声ファイルを転送できることが特徴で、WAV/AAC/MP3などAndroidデバイスで再生できる音声フォーマットには基本的に対応しているという。同社では、Bluetoothより高音質な伝送が行えることも併せてアピールしている。
米国では既にスピーカーなど再生側の対応機器も展開しているが、伊藤氏によれば「現在、日本メーカーに向けても交渉が進んでおり、ポジティブなコメントが得られている」という。また、現在はAndroid版のみの提供だが、このDTS Play-FiのWindows版の提供開始が昨日発表された。さらに、iOS版の提供開始も今後予定しているという。
■DTSロゴに新しく“LISTEN”の文字 − 2013年はコンシューマーへのアプローチを強化
同社は2013年より、お馴染みのコーポレートロゴの下に「LISTEN」の文字を挿入したデザインを新しく採用している。
伊藤氏は「DTSが音の会社であることをわかりやすく表す狙いで“LISTEN”の文字を入れた。2013年はコンシューマーへの認知度を高めていきたい」と語った。2013年はDTS最新技術の体験会などを通しながら、コンシューマーへのアプローチを強化していく姿勢だ。