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真空管内蔵サウンドバーなどの変わり種も

【CES】サムスン、110型4Kテレビや55型有機ELを出展 − スマートTVも大量展示

公開日 2013/01/09 17:17 ファイル・ウェブ編集部
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サムスンブースは、昨日発表されたばかりの85型4Kテレビを会場の入り口に設置。その前には110型の4Kテレビも置き、超大画面の4Kテレビで来場者を出迎える。

85型4Kテレビ

こちらは110型の4K液晶テレビ

■85型4Kテレビや55型有機ELテレビを展示

85型の4Kテレビは、発売時期や価格等は明らかにされていないが、「S9」という名称は明らかにされている。テレビを支えるフレームにスピーカーを内蔵しており、画面のチルトを行うことも可能だ。110型も同様の構造を採用している。

110型4Kテレビを横からみたところ。パネル部分がかなり厚いことがわかる

なお4K関連では、サムスンとNetflixとが協力し、Netflixから配信した4K映像を表示するデモも行われていた。ネイティブ4K映像がまだほとんど無い中で、VOD配信最大手のNetflixが4K配信に乗り出せば、かなり大きなインパクトとなるだろう。

Netflixの4K動画を表示するデモも行われていた

また参考出展では、55型の有機ELテレビも参考出展。本機は「F9500」という名称が用意されている。従来の液晶などより素子の反応速度が1,000倍程度速い有機ELテレビの特性を活かし、二つの全く異なる映像を交互に映し出し、アクティブシャッターメガネを使うことでそれぞれの映像を2名で楽しめる「Multi-View」機能も備えている。

55型の有機ELテレビ。Multi-Viewを表示しているところで、複数画面が混ざって見える

なおサムスンは昨年も55型の有機ELテレビを出展していたが、まだ発売時期の公表に至っていない。一方のLG電子は、同じく2012年のCESで公開した55型の有機ELを、この2月から韓国で、続いて3月にはアメリカで販売を開始する。サムスンはRGBの有機EL素子を独立して備える方式、LGは白色有機ELにカラーフィルターを加えた方式という違いはあるが、先に商品化するのはLG電子ということになる。

そのほか、世界初のカーブした有機ELディスプレイも展示。画面に向かって左右の両端が前面に向かって曲げられており、大画面であっても自然に画面全体を見渡すことができる。

世界初の画面が曲がった有機ELテレビを参考出展

■スマートTVのフラグシップ「F8000」シリーズ

フルHD液晶テレビでは、“スマートTV"シリーズのフラグシップモデル、F8000シリーズを大量に展示。超狭額ベゼルのため、まるで画面が空中に浮かんでいるかのような印象が得られるため、ブース中央には複数台のF8000シリーズが動き回り、ダンスを行うような仕掛けが設けられ、来場者の注目を集めていた。

“スマートTV

超狭額ベゼルのスマートTVが縦横無尽に動き回る

F8000シリーズは75型を筆頭に、65/60/55/46型の5サイズを用意する。画質だけでなく、スマートテレビ機能をさらに高めたことも大きな特徴で、12年モデルに比べ3倍速いというクアッドコアプロセッサーを搭載。「Smart HUB」や「AllShare」といった、同社独自のスマートテレビ機能を、より快適に利用できる。

アプリの一覧画面

TV番組視聴のホーム画面

また、時間帯など様々な情報をもとにコンテンツをリコメンドする「S-Recommendation」、自然な文章を読み上げることで操作が行える「Voice Interaction」も利用できる。さらに両技術を組み合わせることで、テレビに話しかけることで、おすすめのコンテンツが表示されるという使い方を実現した。

F8000シリーズを後ろから見たところ

液晶テレビ新モデルに搭載された「Super Contrast」機能のデモ

プラズマテレビも、「Deep Black」技術と「Real Black Pro II」技術により画質をさらに改善。さらに、世界で初めて、次世代の映像コーデックであるHEVCのデコードに対応した。なお、サムスンブース内にもHEVCのデモを行う場所が用意され、その高効率性能をアピールしていた。

■真空管内蔵サウンドバーや最新BDプレーヤーが登場

オーディオ関連機器でもユニークな製品が多数展示された。「HW-F750」は、世界初を謳う、真空管を内蔵したサウンドバー。本体中央に内蔵した真空管が外から見える。

真空管を内蔵したサウンドバー「HW-F750」(中央)。本体中央に真空管を内蔵する

さらに、7.1チャンネルホームシアターシステム「HT-F9750W」も、BDプレーヤー兼アンプ部に真空管を内蔵。アンプ自体はデジタルアンプとのことで、デザイン面での訴求という意味合いが強いのかもしれない。

7.1チャンネルホームシアターシステム「HT-F9750W」のアンプ部にも真空管を内蔵

ミニマルなデザインがスタイリッシュなBluetoothスピーカー「DA-F60」は、NFC機能を備えた製品。NFC対応のスマートフォンなどをかざすことで、ワンタッチでペアリングを行うことができる。Bluetoothはapt-Xコーデックにも対応している。

Bluetoothスピーカー「DA-F60」。左側面にNFCのアンテナ部を備える

BDプレーヤーも新モデル「BD-F7500」が展示された。注目なのは4Kアップスケーリング機能を搭載した点で、サムスン独自のアルゴリズムによって、低ビットレートの映像でも美しい4K映像に変換するという。スマートTV機能も備え、「Smart HUB」や「AllShare」機能が利用できる。

BDプレーヤーの新モデル「BD-F7500」。ブラックとシルバーを使ったデザインがスタイリッシュ。4Kアップスケーリング機能を備える

■ミラーレス一眼「NX300」を訴求。Galaxy note IIも強力アピール

そのほか、発表されたばかりのミラーレス一眼カメラ「NX300」も大量に展示された。20.3メガピクセルのAPS-CサイズCMOSセンサーを備えたモデルで、映像処理エンジンにはDRIMe IVを搭載。1080/60pの動画撮影にも対応する。

またこれも発表されたばかりの、1本で3Dの動画/静止画撮影が可能な、45mm f1.8のレンズも展示。実際にデモでプレビューされた3D動画を見たが、1本のレンズで撮影しているとは思えないほど、自然な3D映像が実現できていた。

ミラーレス一眼カメラ「NX300」 に3D対応レンズを装着したところ

3D撮影の動画プレビューも行われていた

そのほかカメラでは、Galaxy Cameraもアピール。撮影したら自動的にスマートフォンやタブレットに動画を転送できる「Auto Share」機能、アプリを使って、カメラでInstagramやFoursquareに画像を投稿できる機能などを訴求していた。

スマートフォン関連では、Galaxy note IIを大量に展示。スマートフォンでもタブレットでもないサイズ、またS-Penによる手書き入力の使いやすさを説明員が熱心にアピールしていた。

Galaxy Note II

CESにあわせて発表されたGalaxy Note 10.1のLTEバージョンも展示されていた

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