同社初の家庭用4Kカメラも参考出展
【CES】ソニープレスカンファレンス − 世界初の4K映像配信や4KマスターBDを発表
ソニーは現地時間8日、2013 Internatinal CESのプレスカンファレンスを、ラスベガス・コンベンション・センターの同社ブースで開催した。
会見の中で同社は、4Kを強力に推し進める考えを再三にわたり強調。次世代テレビの本命として4Kを位置づけている姿勢を明確にした。
まず最終的な4K映像の表示装置である4Kテレビでは、84V型モデルに続いて、この春に65V型と55V型の2サイズを北米市場で投入する計画を明らかにした(関連ニュース)。まだ価格はアナウンスされていないが、同じサイズ帯に新製品を投入する計画がある他社の動向も見ながら決めていくのだろう。
さらにまだ試作段階だが、4Kの56V型有機ELテレビを開発したことも発表。同社ブースでデモが行われている(関連ニュース)。
会見の中で同社は、「4K X-Reality PRO」の性能もアピール。フルHD映像でも、同社の4Kテレビであれば高精細に表示できると説明した。
4K X-Reality PROは、もとの映像が4Kで収録されていた場合、精細感の復元を高精度に行える。最終的な映像のクオリティは、映像ソースによっても左右される。これをユーザーに分かりやすくするためにSPEは、4K以上の解像度で撮影した映画や、フィルムからスキャンした映画をBD化した作品について、「mastered in 4K」ブルーレイディスクとして販売する。当初は新作やカタログ作品など10数タイトルからスタートし、順次作品数を増やしていく考えだ。もとの映像ソースの解像度を表記するのは画期的な試みで、ぜひSPE以外のソフトメーカーにも追随を期待したい。
とは言え、せっかく4Kテレビを買ったら、4Kネイティブ映像を見たくなるのが人情というもの。こういった声に応えるべく、同社では今夏、4Kネイティブ動画の配信サービスを米国内で開始する。
4Kネイティブ配信では、専用の4Kメディアプレーヤーに動画をいったんダウンロードし、再生する。「ソニー・ピクチャーズや、ほかの協力会社の4K作品を取りそろえる」(平井CEO)という。なお、配信のビットレートや映像フォーマットについて説明員に尋ねたが、明確な回答が得られなかった。新しい情報が得られ次第追記したい。
もう一つの4Kネイティブ映像を見る手段として、「自分で撮影する」ことも忘れてはならない。すでに同社は業務用のカメラで4K対応のものをいくつも発売しているが、今回のCESでは、民生用としては同社初となる、4Kでの映像記録が可能なビデオカメラを参考展示した。映像記録フォーマットにはXAVCを採用する予定。
XAVCは4096×2160、60フレーム/秒までの高解像度の映像を、MPEG-4 AVC/H.264へ効率的に圧縮・伸張することで、データ容量を一定レベルへ抑えながら高画質化する新規格。ファイル形式は業界標準のMXFのため、既存の映像制作ワークフローを活用できるのもメリットだ。
平井CEOは、同社の4K戦略について、「4K映像の技術だけでなく、デリバー、そして表示まで、一貫して行えるのはソニーだけ。またF65などの4Kカメラを作っているので、撮影の段階から知り尽くしていることもアドバンテージだ」とアピールした。
■デジカメ、ゲーム、スマホの3領域に引きつづき注力
4K以外のトピックでは、今日が初お目見えとなったXperia Zの紹介に割かれた時間が非常に多かった。製品の紹介は米ソニーエレクトロニクス プレジデント兼COOのフィル・モリニュー氏が行ったが、Xperiaはグローバル市場におけるシェアが高くないため、劣勢を挽回しようという考えからか、製品のアドバンテージについて手を変え品を変え説明。同社の技術力、商品企画力の高さを強調した。
また機能面では、NFCを積極的に推進することを強調。カンファレンスのデモにおいても、Xperia Zとオーディオ機器をNFCを使ってワンタッチでペアリングし、再生するデモが行われた。
平井一夫CEOは、「9ヶ月前にCEOになってから、3つのカテゴリーに注力することをみなさんに約束した。それがデジカメ、ゲーム、スマートフォンだ」とし、それぞれにおける成果をアピール。引きつづきこの3カテゴリーに注力する姿勢を強調した。
さらに平井氏は「エレガントな製品とはこういうものだ、というところを見せたい。他の会社の中にはソニーのデザインを真似ているところもあるようだが、我々は強いデザインを推し進めていく」と述べ、デザイン性にも注力する考えを示した。
最後に平井氏は「2013年はランドマーク・イヤーになる」とし、4KテレビやXperia新モデルなどが世に受け入れられ、歴史に残る年になると述べた。
会見の中で同社は、4Kを強力に推し進める考えを再三にわたり強調。次世代テレビの本命として4Kを位置づけている姿勢を明確にした。
まず最終的な4K映像の表示装置である4Kテレビでは、84V型モデルに続いて、この春に65V型と55V型の2サイズを北米市場で投入する計画を明らかにした(関連ニュース)。まだ価格はアナウンスされていないが、同じサイズ帯に新製品を投入する計画がある他社の動向も見ながら決めていくのだろう。
さらにまだ試作段階だが、4Kの56V型有機ELテレビを開発したことも発表。同社ブースでデモが行われている(関連ニュース)。
会見の中で同社は、「4K X-Reality PRO」の性能もアピール。フルHD映像でも、同社の4Kテレビであれば高精細に表示できると説明した。
4K X-Reality PROは、もとの映像が4Kで収録されていた場合、精細感の復元を高精度に行える。最終的な映像のクオリティは、映像ソースによっても左右される。これをユーザーに分かりやすくするためにSPEは、4K以上の解像度で撮影した映画や、フィルムからスキャンした映画をBD化した作品について、「mastered in 4K」ブルーレイディスクとして販売する。当初は新作やカタログ作品など10数タイトルからスタートし、順次作品数を増やしていく考えだ。もとの映像ソースの解像度を表記するのは画期的な試みで、ぜひSPE以外のソフトメーカーにも追随を期待したい。
とは言え、せっかく4Kテレビを買ったら、4Kネイティブ映像を見たくなるのが人情というもの。こういった声に応えるべく、同社では今夏、4Kネイティブ動画の配信サービスを米国内で開始する。
4Kネイティブ配信では、専用の4Kメディアプレーヤーに動画をいったんダウンロードし、再生する。「ソニー・ピクチャーズや、ほかの協力会社の4K作品を取りそろえる」(平井CEO)という。なお、配信のビットレートや映像フォーマットについて説明員に尋ねたが、明確な回答が得られなかった。新しい情報が得られ次第追記したい。
もう一つの4Kネイティブ映像を見る手段として、「自分で撮影する」ことも忘れてはならない。すでに同社は業務用のカメラで4K対応のものをいくつも発売しているが、今回のCESでは、民生用としては同社初となる、4Kでの映像記録が可能なビデオカメラを参考展示した。映像記録フォーマットにはXAVCを採用する予定。
XAVCは4096×2160、60フレーム/秒までの高解像度の映像を、MPEG-4 AVC/H.264へ効率的に圧縮・伸張することで、データ容量を一定レベルへ抑えながら高画質化する新規格。ファイル形式は業界標準のMXFのため、既存の映像制作ワークフローを活用できるのもメリットだ。
平井CEOは、同社の4K戦略について、「4K映像の技術だけでなく、デリバー、そして表示まで、一貫して行えるのはソニーだけ。またF65などの4Kカメラを作っているので、撮影の段階から知り尽くしていることもアドバンテージだ」とアピールした。
■デジカメ、ゲーム、スマホの3領域に引きつづき注力
4K以外のトピックでは、今日が初お目見えとなったXperia Zの紹介に割かれた時間が非常に多かった。製品の紹介は米ソニーエレクトロニクス プレジデント兼COOのフィル・モリニュー氏が行ったが、Xperiaはグローバル市場におけるシェアが高くないため、劣勢を挽回しようという考えからか、製品のアドバンテージについて手を変え品を変え説明。同社の技術力、商品企画力の高さを強調した。
また機能面では、NFCを積極的に推進することを強調。カンファレンスのデモにおいても、Xperia Zとオーディオ機器をNFCを使ってワンタッチでペアリングし、再生するデモが行われた。
平井一夫CEOは、「9ヶ月前にCEOになってから、3つのカテゴリーに注力することをみなさんに約束した。それがデジカメ、ゲーム、スマートフォンだ」とし、それぞれにおける成果をアピール。引きつづきこの3カテゴリーに注力する姿勢を強調した。
さらに平井氏は「エレガントな製品とはこういうものだ、というところを見せたい。他の会社の中にはソニーのデザインを真似ているところもあるようだが、我々は強いデザインを推し進めていく」と述べ、デザイン性にも注力する考えを示した。
最後に平井氏は「2013年はランドマーク・イヤーになる」とし、4KテレビやXperia新モデルなどが世に受け入れられ、歴史に残る年になると述べた。