CESに参考出展
【CES】ソニー、56型4K有機ELテレビを開発
ソニーは、56型4K有機ELテレビを開発。2013 International CESにて試作機を参考出展した。
今回技術参考展示する有機ELテレビは、最先端の酸化物半導体TFT技術とソニー独自の「スーパートップエミッション(Super Top Emission)」方式を採用。これにより、4Kの解像度を備えた有機ELテレビの試作機として世界で始めて56型の大型サイズを実現したという。なお、同方式は2007年に同社が発売した、世界初の有機ELテレビ「XEL-1」にも採用されたもの。
従来の有機ELテレビでは、有機EL層を駆動して発光させるため、低温ポリシリコンTFT(薄膜トランジスタ)を用いていたが、パネルの大型化に課題があった。そこで、これまで研究開発を進めてきた酸化物半導体TFTを用いることで、56型という大型サイズながら、4K解像度の高精細なパネルを実現したという。
有機EL素子構造には、従来から商品化で実績の独自のスーパートップエミッション(Super Top Emission)方式を採用。この方式は、構造上、開口率が高く、有機EL層から効率的に光を取り出せる。
この2つの技術を組み合わせることで、自発光デバイスの有機ELテレビならではの高コントラスト・高輝度・高速動画応答性能・広視野角の豊かな映像表現を、高精細な4K解像度の大型サイズで実現した。
なお、今回参考展示した有機ELテレビに用いた有機ELパネルは、台湾・AUO社との共同開発によって試作された。ソニー説明員によると、互いに得意としている分野を持ち寄って開発したもので、実際のパネルの生産は、AUOが同社工場で行っているという。
また、画面サイズが56型で解像度が3,840×2,160など、前述の仕様以外の詳細は非公開となっている。実際にCESの説明員何名かに話を聞いても、コントラスト比や輝度、視野角、色域などのスペックは一切非公開とのことだった。
発売時期や価格の目安についても尋ねたが、「現段階では回答できない」とのこと。ただし、「あくまで商品化を念頭に置いた試作機」との言葉も聞くことができ、単なる技術デモという位置づけではない。将来的な商品化を期待しても良さそうだ。
なおサイズについては、これ以上の大型化も問題なく行えるとのこと。「もっと大きなサイズの方がニーズがあると認識している」(同社説明員)とのことなので、さらに大きなモデルが商品化される可能性もある。
デモで披露していた映像は非常に美しく、4K液晶テレビと比べてもはっきりと違いが分かるほど。4Kの高精細さと、有機ELならではの超高コントラストで色鮮やかな映像を両立した映像を表示していた。また輝度も非常に高く、テレビとして十二分に使える明るさ性能を有していると感じた。以下、実際の画面をご覧いただこう。
同社では、「今後、今回のCES2013で商品発表する4K対応液晶テレビ〈ブラビア〉とともに、4K対応有機ELテレビの実用化・商品化に向けて継続的に開発に取り組んでいく」としている。
今回技術参考展示する有機ELテレビは、最先端の酸化物半導体TFT技術とソニー独自の「スーパートップエミッション(Super Top Emission)」方式を採用。これにより、4Kの解像度を備えた有機ELテレビの試作機として世界で始めて56型の大型サイズを実現したという。なお、同方式は2007年に同社が発売した、世界初の有機ELテレビ「XEL-1」にも採用されたもの。
従来の有機ELテレビでは、有機EL層を駆動して発光させるため、低温ポリシリコンTFT(薄膜トランジスタ)を用いていたが、パネルの大型化に課題があった。そこで、これまで研究開発を進めてきた酸化物半導体TFTを用いることで、56型という大型サイズながら、4K解像度の高精細なパネルを実現したという。
有機EL素子構造には、従来から商品化で実績の独自のスーパートップエミッション(Super Top Emission)方式を採用。この方式は、構造上、開口率が高く、有機EL層から効率的に光を取り出せる。
この2つの技術を組み合わせることで、自発光デバイスの有機ELテレビならではの高コントラスト・高輝度・高速動画応答性能・広視野角の豊かな映像表現を、高精細な4K解像度の大型サイズで実現した。
なお、今回参考展示した有機ELテレビに用いた有機ELパネルは、台湾・AUO社との共同開発によって試作された。ソニー説明員によると、互いに得意としている分野を持ち寄って開発したもので、実際のパネルの生産は、AUOが同社工場で行っているという。
また、画面サイズが56型で解像度が3,840×2,160など、前述の仕様以外の詳細は非公開となっている。実際にCESの説明員何名かに話を聞いても、コントラスト比や輝度、視野角、色域などのスペックは一切非公開とのことだった。
発売時期や価格の目安についても尋ねたが、「現段階では回答できない」とのこと。ただし、「あくまで商品化を念頭に置いた試作機」との言葉も聞くことができ、単なる技術デモという位置づけではない。将来的な商品化を期待しても良さそうだ。
なおサイズについては、これ以上の大型化も問題なく行えるとのこと。「もっと大きなサイズの方がニーズがあると認識している」(同社説明員)とのことなので、さらに大きなモデルが商品化される可能性もある。
デモで披露していた映像は非常に美しく、4K液晶テレビと比べてもはっきりと違いが分かるほど。4Kの高精細さと、有機ELならではの超高コントラストで色鮮やかな映像を両立した映像を表示していた。また輝度も非常に高く、テレビとして十二分に使える明るさ性能を有していると感じた。以下、実際の画面をご覧いただこう。
同社では、「今後、今回のCES2013で商品発表する4K対応液晶テレビ〈ブラビア〉とともに、4K対応有機ELテレビの実用化・商品化に向けて継続的に開発に取り組んでいく」としている。