同社幹部が製品の魅力やテレビ戦略を語る
「新しいテレビを世に問う第一弾」 − ソニー“4K BRAVIA”発表会詳報
別項でお伝えしている通り、ソニーは4K2K対応の84V型“BRAVIA”「KD-84X9000」を発表。製品発表会も開催され、ソニー(株)業務執行役員SVPホームエンタテインメント&サウンド事業本部 本部長の今村昌志氏が出席した。
■“BRAVIA”の役割は『リビングルームの窓』
今村氏は、4Kアップコンバートについて「パネルと信号処理回路の摺り合わせがポイント。パネルやバックライトの特性に回路をいかにマッチさせるかに時間を費やした」とコメント。「BDなどの2Kコンテンツをいかに高精細にするか、そして静止画に対しても、NEXやαで撮影した画像をいかに綺麗に見て頂けるかの調整を徹底的に行った」と語る。
また、本機を「『HX850』など従来製品の単なる延長でなく、新しいテレビの世界を世に問う商品」とする今村氏は、「テレビを取り巻く環境は大きく変わってきている。しかしテレビの本質とは、リビングルームで家族の皆さんがリラックスして楽しむ、しかも大画面化していくこと。これはどんなに環境が変化しても不変だと思う。また、技術がどんなに進歩してもそれを楽しむのは結局人間だ」とコメント。その上で、“BRAVIA”の役割を「人々の五感を通して感性豊かな体験を提供する『リビングルームの窓』であると思っている」と表現する。
そして臨場感を実現する上で「目の前に広がるリアルで美しい映像」「超解像高画質回路」「高画質で迫力あるサウンド」という3つのポイントを挙げ、4K対応でサウンドにもこだわった本機が、まさにそのための製品と説明した。
また超解像についても、独自のデータベース照合型を採用している点を改めてアピール。「我々の15年間にわたるノウハウを色々な形でこのチップのなかに凝縮している」とし、「単なるディスプレイだけでなく、ディスプレイとそれに伴う画像処理技術で、他社にない、新しいソニーの高画質の世界を作っていきたい」と言葉を続けた。
なお4Kコンテンツについては「確かに今は少ない。しかし超解像技術で2Kのコンテンツを美しい4K映像と迫力あるサウンドで楽しめる」とコメント。さらに「例えば(グループ会社の)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントでは4Kで撮った映画がすでに存在するし、YouTubeも4Kに対応している。私はある程度楽観的に考えている」と語り、「問題はそれをどうやってお客様に届けるかということだが、そこについてもソニーの持つ技術・ノウハウを集めて検討を行っている。時期については残念ながら具体的には申し上げられないが全社をあげて邁進していきたい」と述べた。
なお、その一方で「4Kフォーマットにフォーカスされるだけでなく、大画面になってくると2Kでは足らないということ。55インチを超えるテレビでは今のコンテンツも解像度を上げていかなければならない」と、ディスプレイを高精細化すること、高画質エンジンを搭載することの意義も訴えた。
また、質疑応答で本機がテレビ事業の黒字化にどう寄与するのかと問われると「テレビ事業の黒字化については色々な施策を発表したが、最後にやらなければならないのが、やはり商品力のアップだ」とコメント。「新しい価値の創造なくしてテレビの黒字化はないと思っている」とし、「今回の製品はその新しい価値の創造のための第一歩。こうした製品の進化がテレビの黒字化には不可欠と思っている」と述べた。
そして同社はプロ機器も取り扱っており、撮影から配信、上映までを4Kで行えるシステムを持っていることにも言及。「プロで培われた技術のエッセンスが本機にも入っている。また、4Kコンテンツの制作も進んでいる。これは今後どんどん進んでいくだろう」とし、「4Kリアルタイム配信実験も行われた。これが世のなかに広まっていくのはそう遠い未来ではないと思っている」と述べる。
「4Kの普及に取り組んでいく」とした上で、「まだ本機は色々な思いを込めた第一弾商品で、第一歩。まだまだチャレンジしなければいけないことはたくさんある」とコメント。「今後も一歩ずつ、新しい価値、商品を紹介していきたい」と締めくくった。
■“BRAVIA”の役割は『リビングルームの窓』
今村氏は、4Kアップコンバートについて「パネルと信号処理回路の摺り合わせがポイント。パネルやバックライトの特性に回路をいかにマッチさせるかに時間を費やした」とコメント。「BDなどの2Kコンテンツをいかに高精細にするか、そして静止画に対しても、NEXやαで撮影した画像をいかに綺麗に見て頂けるかの調整を徹底的に行った」と語る。
また、本機を「『HX850』など従来製品の単なる延長でなく、新しいテレビの世界を世に問う商品」とする今村氏は、「テレビを取り巻く環境は大きく変わってきている。しかしテレビの本質とは、リビングルームで家族の皆さんがリラックスして楽しむ、しかも大画面化していくこと。これはどんなに環境が変化しても不変だと思う。また、技術がどんなに進歩してもそれを楽しむのは結局人間だ」とコメント。その上で、“BRAVIA”の役割を「人々の五感を通して感性豊かな体験を提供する『リビングルームの窓』であると思っている」と表現する。
そして臨場感を実現する上で「目の前に広がるリアルで美しい映像」「超解像高画質回路」「高画質で迫力あるサウンド」という3つのポイントを挙げ、4K対応でサウンドにもこだわった本機が、まさにそのための製品と説明した。
また超解像についても、独自のデータベース照合型を採用している点を改めてアピール。「我々の15年間にわたるノウハウを色々な形でこのチップのなかに凝縮している」とし、「単なるディスプレイだけでなく、ディスプレイとそれに伴う画像処理技術で、他社にない、新しいソニーの高画質の世界を作っていきたい」と言葉を続けた。
なお4Kコンテンツについては「確かに今は少ない。しかし超解像技術で2Kのコンテンツを美しい4K映像と迫力あるサウンドで楽しめる」とコメント。さらに「例えば(グループ会社の)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントでは4Kで撮った映画がすでに存在するし、YouTubeも4Kに対応している。私はある程度楽観的に考えている」と語り、「問題はそれをどうやってお客様に届けるかということだが、そこについてもソニーの持つ技術・ノウハウを集めて検討を行っている。時期については残念ながら具体的には申し上げられないが全社をあげて邁進していきたい」と述べた。
なお、その一方で「4Kフォーマットにフォーカスされるだけでなく、大画面になってくると2Kでは足らないということ。55インチを超えるテレビでは今のコンテンツも解像度を上げていかなければならない」と、ディスプレイを高精細化すること、高画質エンジンを搭載することの意義も訴えた。
また、質疑応答で本機がテレビ事業の黒字化にどう寄与するのかと問われると「テレビ事業の黒字化については色々な施策を発表したが、最後にやらなければならないのが、やはり商品力のアップだ」とコメント。「新しい価値の創造なくしてテレビの黒字化はないと思っている」とし、「今回の製品はその新しい価値の創造のための第一歩。こうした製品の進化がテレビの黒字化には不可欠と思っている」と述べた。
そして同社はプロ機器も取り扱っており、撮影から配信、上映までを4Kで行えるシステムを持っていることにも言及。「プロで培われた技術のエッセンスが本機にも入っている。また、4Kコンテンツの制作も進んでいる。これは今後どんどん進んでいくだろう」とし、「4Kリアルタイム配信実験も行われた。これが世のなかに広まっていくのはそう遠い未来ではないと思っている」と述べる。
「4Kの普及に取り組んでいく」とした上で、「まだ本機は色々な思いを込めた第一弾商品で、第一歩。まだまだチャレンジしなければいけないことはたくさんある」とコメント。「今後も一歩ずつ、新しい価値、商品を紹介していきたい」と締めくくった。