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内部レイアウト刷新で音質強化

ヤマハ、新DAC搭載など音質強化した192/24対応エントリーAVアンプ「RX-V775」

公開日 2013/04/25 13:00 ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハは、内部レイアウトを刷新し音質強化した192/24対応エントリーAVアンプ「RX-V775」を5月下旬に発売する。価格は92,400円(税込)。カラーはブラックとゴールドの2種類をラインナップする。

RX-V775(ブラック)

RX-V775(ゴールド)

内部レイアウト刷新/新DAC採用で徹底的に音質強化

定格出力95W/chの7.1ch AVアンプで、先日リリースされた「RX-V575/475/375」の上位機種にあたるモデル。従来モデル「RX-V773」から内部レイアウトを刷新し、エントリークラスの上位機種として音質強化を図ったことが大きなポイントだ。

RX-V775(左)と、従来モデルRX-V773(右)

電源部は、デジタル/ビデオ/アナログオーディオ/表示系をそれぞれ独立させた4回路分離パワーサプライを採用した。スピーカー出力用の大電力と入力部の小電力を左右に分けた構成としており、内部を一新したことで、背面端子の配置も従来モデルから大きく変わっている。

RX-V775の内部回路

従来モデルRX-V773(左)の内部と比較


従来モデルRX-V773の背面端子部

RX-V775の背面端子部。内部レイアウト刷新により、端子の配置が大きく変わっている
デジタル電源ユニットはノイズの影響を低減するよう徹底的に配慮し、トランス自体を新仕様とした。サブ基板をなくして電源を直接電源トランスに接続している。

従来モデルRX-V773の電源トランス

RX-V775の電源トランス。サブ基板を排除し、直接接続している

また、内部は音質劣化の原因となるパーツの接点自体を減らしており、音声に関わる箇所にはカード線を使わないようにするなど、徹底的な音質対策を図っている。微小信号の再生品位を高める独自のD.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトを投入し、グランドの相互影響を抑えているほか、ロージッターPLL回路、ピュアダイレクトモードなどの高音質技術も搭載している。

DACの構成も新しくし、バーブラウン製の2ch DAC「PCM5101」を5基採用した。従来モデルRX-V773では8ch DAC「PCM1681」を1基搭載する構成だった。

DACは新たにバーブラウン製の2ch DAC「PCM5101」を5基採用

さらに細かい部分では本体の制振性にも配慮しており、トップカバーの裏面四方に制振材を貼り付けている。加えて脚部の裏に貼られているゴム制素材も新しいものに変更し、制振性や筐体の安定性を大きく高めている。

トップカバーの裏に制振材を配置している

脚部のゴム素材も刷新し、制振性・安定性を向上させた

本機の外形寸法は435W×171H×368Dmmで、機能や音質を強化しながらも従来モデルと同等サイズを実現している。

横から見たところ。機能や音質は強化しながら、本体サイズはRX-V773と同等を実現

音場補正機能「YPAO」や、「バーチャルシネマDSP」も機能強化

音場補正機能「YPAO-R.S.C」は、最大8箇所の計測結果を総合的に判定するマルチポイント計測に対応。こちらも従来モデルからさらに機能強化しており、同社AVアンプの上位ライン“AVENTAGE”シリーズのプログラムを投入し、補正精度を向上させている。

こちらは従来モデルRX-V773の測定結果

こちらは強化したRX-V775の音場補正測定結果。同じスピーカー位置でも測定数値が異なっている

なお、本機はヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP<3Dモード>」に対応。なお、フロントバーチャルサラウンド技術「バーチャルシネマDSP」も機能強化し、新たに 「AIR SURROUND XTREME」技術を投入している。この「AIR SURROUND XTREME」は、 同社のサウンドバー製品に搭載されているバーチャルサラウンド技術。従来の「バーチャルシネマDSP」に比べ、HRTFを活用し更にサラウンドの再現性を高めた。

そのほか、「バーチャルプレゼンススピーカー(VPS)」や、ダイアログリフトなどの機能にも対応する。

192/24ハイレゾ音源、AirPlayなどの音楽再生機能やスマホとの親和性も充実

本機は、下位モデルRX-V575/475に搭載されている春モデルの新機能もしっかり搭載し、スマートフォンとの親和性も高めている。

上述の内部レイアウトの刷新による音質強化のほか、13年春モデルが搭載する新機能にもしっかり対応する

HDMI端子は入力6/出力2を装備しており、入力のうち1系統はMHLに準拠。3D/ARC/CECや、4Kパススルー/4Kアップスケーリングにも対応する。

ネットワーク機能も搭載し、ネットワーク再生では192kHz/24bitまでのWAV/FLACの再生に対応。そのほかの再生対応フォーマットはMP3/WMA/MPEG4 AAC。スマホ用の操作アプリ「AV CONTROLLER」からの操作も可能。AirPlayにも対応する。

また、別売となるBluetoothレシーバー「YBA-11」にも対応。下位モデルと同様、本体背面にはYBA-11用の専用電力供給端子を備える。

Bluetoothレシーバー「YBA-11」にも対応

本体背面にYBA-11用の専用電力供給端子を備える

なお本機の音質傾向は、低域の重心を下げ、それに合わせて音場全体のバランスをとるため高域のバランスの見直しを図り、S/N感を高め解像度を向上させたという(同社説明員)。ファイル・ウェブでは高橋敦氏による試聴レビューも掲載しているので、こちらも参照されたい。

本機のリモコン

【問い合わせ先】
ヤマハ(株)AVお客様ご相談センター
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルAVアンプ
  • ブランドYAMAHA
  • 型番RX-V775
  • 発売日2013年5月下旬
  • 価格¥92,400(税込)
【SPEC】 ●HDMI:入力×6/出力×2 ●音声入力:RCA×5/光デジタル×2/同軸デジタル×2/USB×1/ネットワーク×1/リモートイン×1 ●映像入力:コンポーネント×2/D4 ビデオ×1/コンポジット×5 ●音声出力:7ch(フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R )/拡張2ch(Zone B対応)/サブウーファーOUT×1/AUDIO OUT×2(AV OUT、AUDIO OUT)/ヘッドホン×1 ●外形寸法:435W×171H×368Dmm ●質量:10.5kg