同社幹部が製品特徴やテレビ市場を説明
ICC PURIOSとの関係性は? − シャープ 4K液晶TV「AQUOS UD1」発表会詳報
■2013年度の国内4Kテレビ市場で2〜3割のシェアを狙う
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.HDMIについて次世代規格への対応をどう考えているのか。規格化された際にはアップデートで対応できるのか?
A.まだ規格化されておらずテスト環境もないため対応していない。アップデートで対応できればしたいが、規格化がどのように進むかわからないため現時点では「できない」と回答させてほしい。
Q.引き続き2Kモデルも出していくと思うのだが、当面の目標として、販売比率や販売目標などはどれくらいなのか。
A.国内ということで言えば、グローバルより4Kの進行が遅い。国内は2014年度以降で急激拡大していくだろうが、本年度で5万台程度と予測しており、その2〜3割のシェアをとっていきたいと考えている。
Q.ICC PURIOSを2月に投入して、ここまでの手応えをどう感じているか。
A.非常にこだわりの高い高額商品で数を追う商品ではなく、本当に納得していただいた方に買っていただくもの。具体的な販売台数などは差し控えるが実際に購入していただいた方の満足度は非常に高いと聞いている。
Q.先日の社長交代会見(関連ニュース)でも、「液晶事業は今後も核だ」との話があった。そのなかで今回の製品はどのような位置付けなのか。
A.国内の話になるが、アナログ停波から厳しい状況だったが、今年度からは安定した右肩上がりの市場になるだろうということがひとつ。そして高精細モデルが中心となっていくだろうので、その中心的役割。高精細、大画面はこれからのキーワードだろう。収益性という意味でも中心的役割を担うモデルだ。
Q.パネルについて聞きたい。液晶のように価格が下がることが懸念されるがどう考えているか。もし価格が今後も維持されると考えているのであればその根拠を教えてほしい。
A.当然ながら何もしなければ価格が下がっていくだろう。大型化などで製品化の段階で価格下落を防ぎたい。魅力ある完成品を作っていくことが今後のカギかと思っている。
Q.4Kディスプレイを店頭訴求する際に2Kコンテンツのアップスケールだけでは弱いと思う。販売店などに4K映像を提供するようなことはあるのか。
A.もちろんそれも考えている。また、写真も内蔵させているので、そういうところでまずパネルの実力を確認いただけるとも思う。
Q.有機ELの開発について訊きたい。サムスンは2月に開発担当者が上期に有機EL商品を出したいと言っていたが、シャープではどのような段取りで進んでいるのか。
A.今の我々の立ち位置では液晶パネルでの展開を考えており、有機ELでは検討していない。