秋以降に開始。対応テレビやSTBが登場予定
NHK技研公開(1)今年開始の“放送+ネット”融合機能「ハイブリッドキャスト」
ハイブリッドキャストの操作はリモコン、あるいはスマホ/タブレットで行うことができる。スマホ/タブレット用のアプリはテレビやSTBのメーカーが用意したものを利用し、チャンネルを切り替えると、そのチャンネルにあわせてコンテンツが切り替わる。このため放送局ごとのアプリを個別にインストールする必要は無い。
アプリはすべてウェブアプリで、HTML5で記述される。アプリは放送局が提供するアプリやコンテンツと、放送局以外のサードパーティーが提供する「放送外マネージドアプリ」に大きく分けられる。後者は視聴者の安全を守るため、アプリの審査や認証を行う必要性が議論されているが、まだ認証の仕組み等の詳細は未定で、アプリ提供開始時期も決まっていない。当初は放送局が提供するコンテンツやアプリのみが利用できることになる。
ニュースは画面下にテロップがオーバーレイ表示することができ、選択するとポップアップして概要を表示。さらに詳細が見たい場合は、画面全体を使ってくわしいニュースの内容を見ることができる。
番組表は、過去30日まで遡って表示することが可能。NHKオンデマンドと連携し、過去の番組表から見たい番組を選ぶことで、アーカイブコンテンツを見ることができる。
なおNHKオンデマンドのコンテンツは、番組表以外にも、様々な方法で探すことができる。「みのがし なつかし」というアプリでは、その名の通り、NHKオンデマンドの「見逃し番組」と「特選ライブラリー」を探すことが可能。オンエア中の番組の前回までの放送を一覧表示することはもちろん、番組情報のキーワードから、過去のNHKの番組を検索し、表示することもできる。そのほかにも放送年から探したり、ジャンルや地域などから検索したりなど、様々な検索方法が用意される予定だ。
■タブレットやスマホとの連動機能も搭載
ハイブリッドキャストでは、スマートフォンやタブレットに、テレビとは異なる画面を表示することも可能だ。テレビ側では画面全体に放送番組を映し出しながら、タブレット側で関連情報を表示したり、操作したり、といった使い方が可能。NHKではこの機能を活用した例として、画面中の気になる部分をタッチすると、知りたい情報や友人のコメントなどを表示する「テレビノート」を展示。また、番組に連動した関連情報を閲覧したり、友人と共有できる「関連情報アプリ」も開発した。