「『若者のテレビ離れ』は防げる」
DLPA、DTCP+でテレビの「スマート視聴元年」を宣言 − iOS版DTCP+アプリのデモなども
■バッファローのトランスコーダー搭載NASをさっそくデモ
DTCP+に関して、会場には本日発表されたばかりのバッファローのNAS“リンクステーション”「LS410DXシリーズ」などの展示スペースも用意。デモも披露していた。
「LS410DXシリーズ」はDTCP+に対応し、スマートフォンへのデータ転送時に動画形式を圧縮するトランスコーダーを搭載。これによりインターネット経由でも途切れず快適にコンテンツ視聴を行えるように配慮している。
価格などの詳細はまだ発表されていないが、会場での同社説明員によれば「検討中のため確かなことは言えないが、トランスコーダー非搭載である現行機に6,000〜7,000円ほど上乗せされるくらいになるのではないか」という。各モードでのトランスコードのビットレートも検討している段階とのことだが、会場では1Mbpsでデモを行っていた。
なお、同様の機能を持つ製品では、アイ・オー・データ機器が“RECBOX +REMOTE”「HVL-AT」シリーズを6月下旬に発売する予定。同機はあらかじめ設定しておいた条件に一致する番組を定期的にレコーダーからダウンロードムーブしてくる機能や、帯域に応じて自動でトランスコードのビットレートを調整する機能を備えているが、こうした機能についてLS410DXシリーズでは「アップデートでの対応になるだろう」と説明した。
■DTCP+対応アプリにiOS版も
さらに、会場では(株)デジオンがDTCP+対応アプリ「DiXiM Player」をデモ。iOS版「DiXiM Digital TV for iOS」や、Windows 8のモダンUI対応版「DiXiM for Modern UI」も参考展示していた。
iOS版は「実際に動く状態にはあり、UIなどを調整している段階」(同社説明員)というもので、「7月から9月くらいの間で提供開始できるのではないか」とのことだった。また、価格については「現在、通常のDTCP-IP対応版を1,000円で提供しており、そこにプラスアルファというイメージ」になりそうだという。現行アプリを使用中のユーザーに対しては「差額を支払ってのバージョンアップか、無料で対応するかなど含めて検討中」とのことだった。
モダンUI対応版は、富士通製パソコン“FMV”最新モデルにバンドルされているもので、アプリ単体での販売を検討中。なお、現在はARROWSへのバンドル提供のみであるAndroid版の単体販売については、Android端末は種類が多く検証が難しいため、未定だという。