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ピエゾフィルムスピーカーの関連展示で

<CEATEC>次世代DRM「SeeQVault」の将来像/京セラブースにはLG湾曲有機ELも

公開日 2013/10/01 15:35 ファイル・ウェブ編集部
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IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」が千葉・幕張メッセで開幕。本稿では次世代著作権保護技術「SeeQVault(シー・キュー・ボルト)」ブースと、世界最薄のピエゾフィルムスピーカー「スマートソニックサウンド」に関連してLGの湾曲ディスプレイ有機ELテレビも並べられていた京セラブースの模様をレポートする。

■「SeeQVault」の将来像 − USB-HDDの利便性向上など

「SeeQVault」は、東芝、パナソニック、サムスン電子、ソニーで共同開発した次世代著作権保護技術を定めた規格。「HDコンテンツを自由に持ち歩くために。」をキャッチコピーに、4社が共同開発。USBメモリーやSDカード、HDDなどへ提供する計画で、「高い再生互換性と強固なセキュリティを同時に実現する」としている。

「4社が共同で設立したがもちろん他社にもライセンスを行って広げていく」(説明員)とのことで会場にはシーラスロジックによる参考出展なども行われている

ブースでは、東芝のmicroSDHCカード(関連ニュース)やソニーによる「ポータブルワイヤレスサーバー」(関連ニュース)など、すでに発表された対応製品のデモに加え、将来的な展望も紹介している。

ポータブルワイヤレスサーバー

ポータブルワイヤレスサーバーのデモではSeeQVaultコンテンツ用のPCソフトも参考展示。「DTCP-IPも各社によって“方言”があるため、それを調整したり、フルHDでは再生能力が厳しそうな端末のために解像度を変換したりといった作業を行うイメージ」(説明員)とのことだった

例えばテレビ向けの外付けHDDは、現在では録画したテレビでしかコンテンツ再生が行えないが、テレビとUSB-HDDがSeeQVaultに対応することで、どのテレビにつないでもUSB-HDD内の録画番組を自由に再生できるようになる。

HDコンテンツを様々な形態で持ち歩けるようになる

また、キオスク端末でフルHDコンテンツを販売するというユースケースも紹介。FelicaやTransferJetを複合的に搭載したメモリーカードをキオスク端末にかざしてフルHDコンテンツを購入し、帰宅後に自宅のテレビに接続したクレードルに置くだけでコンテンツを再生して楽しむといったソリューションを提案している。

キオスク端末を使った利用イメージ

■京セラブースにはLGの湾曲有機ELテレビの姿も

京セラは、前述のように世界最薄のピエゾフィルムスピーカー「スマートソニックサウンド」関連のデモスペースなどを展開。同技術を採用したスマートフォン各モデルの紹介に加えて、触れたものをスピーカーにして音を出す振動スピーカーも参考出展している。

スマートソニックサウンドの技術解説

3サイズを用意


ベライゾン向け端末など海外でも採用実績が広がっている

参考出展されていた振動スピーカー

そして、ピエゾフィルムスピーカーの試聴ブースも用意。同技術によるスピーカーとサブウーファーを組み合わせた2.1chシステムと電磁式スピーカーによる2.1chシステムとの比較視聴に加えて、同技術を活用した薄型テレビ向けスピーカーユニット「クリアスピーカー」を搭載したLGの曲面型有機ELテレビ「Curved OLED TV」(関連ニュース)も体験できる。

2.1chシステムを体験可能

同技術によるスピーカーを採用したLGの「Curved OLED TV」も

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