新プラットフォーム「Life+ Screen」も発表
【CES】パナソニック、65/58型の広色域4K VIERA「AX800」 − DCI比98%を実現
現地時間7日より開幕する「CES 2014」。現地時間6日より、会期に先駆けて各社のプレスカンファレンスが開催されている。パナソニックは10時より開催したプレスカンファレンスにて、新“4K VIERA”やWindows 8.1搭載タブレットなどを発表した。
冒頭では米パナソニックのChairman and CEOであるJoseph M. Taylor氏が挨拶。昨年より掲げたスローガン「A Better Life, A Better World」の元に、パナソニックはコンシューマー/ビジネスにわたって様々な技術やソリューションを提供をしていくとした。また、湾曲画面の4K有機ELテレビを壁状につないだ展示など、CESの同社ブースについての紹介も行われた。これに続き、今回のCESで発表される新製品および技術の発表が行われた。
■新“4K VIERA”「AX800」シリーズを発表
プレスカンファレンスでの目玉となったのが新“4K VIERA”「AX800」シリーズの発表で、65型と58型の2モデルがラインナップされる。65型は「TC-65AX800U」という型番で、価格や発売日は未定。58型「TC-58AX800U」は5月初旬発売予定で、同社オンラインストア価格は4,499.99ドルとなっている。
会見では、同社がプラズマテレビの開発・生産を終了したことを紹介しながら、「プラズマを越える画質の液晶テレビを出していく」と述べ、新製品の出来映えに自信を示した。
画質面の最大の特徴として上げられたことが、両モデル共にDCI比で98%の色域を実現した点。これは2013年に発売した4Kテレビ「WT600」に比べて格段に広いというだけにとどまらず、同社のプラズマテレビ「ZT60」よりもさらに広色域をカバーしていることになる。これにより、特に低輝度領域において、高い色再現が可能になるという。同社はこの色再現性能を「STUDIO MASTER COLOR」として訴求していく。
なお、両機に搭載された広色域LEDバックライトは新たに開発されたもので、ローカルディミングに対応している。また本機はTHX 4K認定も取得している。
入力は4K60p対応のHDMI 2.0端子およびDisplay Port 1.2a端子を搭載。著作権保護については、HDCP 2.2に準拠している。
■“スマートテレビを超える”新プラットフォーム「LIFE+ SCREEN」
今回同社は、4KテレビだけでなくフルHDモデルも多数発表したが、いずれも新たなプラットフォームとして「Life+ Screen」を採用した。これは同社が「スマートテレビを越える」べく開発したプラットフォームで、かんたんで直感的な操作により、すばやく目当てのコンテンツを探すことを可能にしているという。
この「Life+ Screen」の新機能として「my Stream」機能を搭載。初期設定や閲覧履歴、また視聴中に「Like」ボタンを押した行動などを解析し、好みのコンテンツを自動的にレコメンドしてくれる。お薦めされるコンテンツは、地上波放送やVODに加え、ホームムービーや写真、Webページなども含まれる。
また、近くの人を感知すると自動的にスタンバイ状態から復帰するオート起動機能を採用。さらに、ユーザーごとに自動起動して各自に必要な情報を表示してくれる「Info Bar」機能も搭載する。さらに、音声認識機能も強化したという。スマートフォンやPCとの連携にも対応し、例えばスマホからブックマークしたコンテンツをテレビから楽しむといった使い方も可能だ。
この会見に合わせて、Webブラウザ「Firefox」やスマホ向けOS「Firefox OS」を手がけるMozillaとパナソニックが次世代スマートテレビ向けのオープンプラットフォーム開発に向けてパートナーシップを結んだことも発表された(関連ニュース)。
これにより、パナソニックは「Firefox OS」を搭載したスマートテレビを商品化する予定とのこと。パソコンやスマートフォン、タブレットなどとよりシームレスに連携が可能な、HTML5をベースとしたスマートテレビのプラットフォーム開発を進めていく。
■「LIFE+ SCREEN」対応フルHDテレビのラインナップも発表
"LIFE & SCREEN”搭載モデルとして、4K対応機と共にフルHDモデルもラインナップ。フルHDモデル最上位となる240Hz駆動対応の「AS680」(55型)、および「AS650」シリーズ(60/55/50型)は、先進モデルという位置付け。「AS640」(60型)および「AS530」シリーズ(60/55 /50/39型)はベーシックラインとなる。いずれのモデルも、バックライトスキャン機能を搭載し、高い動画解像度を実現しているという。
■Windows 8.1搭載のタブレット“Toughpad”
“Toughpad”「FZ-M1」はインテルCorei5プロセッサーを搭載した7インチ・タブレットで、画面解像度は1280×800。Windows 8.1を搭載し、高い耐衝撃性能を備えていることが特徴だ。また2時間半の充電でフル充電にすることが可能で、6時間の連続使用が可能。
“Toughpad 4K”「UT-MA6」は4Kディスプレイを備えた20インチ・タブレットで、画面解像度は3840×2560。本機もOSにWindows 8.1 Proを採用し、インテルのCore i7「3687U」プロセッサーを採用する。重さ約2.5kg、厚さ約1.24mmという軽量薄型化を実現したこともポイントだ。
■4K対応のウェアラブルカメラ開発をアナウンス
カンファレンスでは、ウェアラブルカメラ「HX-A100」の4Kモデルも開発中であることがアナウンスされ、CESでデモを行う予定の試作機が公開された。また、4K動画対応のミラーレス一眼カメラの開発も進めているという。
■アビーロード・スタジオとの提携によるデモ・カーを出展
カー関連では、ビートルズの作品の録音などで知られるアビーロード・スタジオとの提携によるオーディオシステムを搭載したデモンストレーション・カーの発表も行われた。パナソニックは2013年よりアビーロード・スタジオと提携を結んでいる。
このデモンストレーション・カーは12チャンネル分のパナソニック製スピーカー、および独自の「モーションコントロール」機能を備えた同社製580Wアンプが搭載。サウンドチューニングはアビーロード・スタジオの録音技術開発チームが担当した。
また、2013年より米パナソニックの子会社となった音楽ストリーミングサービス「AUPEO!」と、DTSのパートナーシップも発表。AUPEO!にてDTS-HDフォーマットを用いた車載向けサラウンド配信の実現に向けたプラットフォーム作りを開始したことがアナウンスされた。
冒頭では米パナソニックのChairman and CEOであるJoseph M. Taylor氏が挨拶。昨年より掲げたスローガン「A Better Life, A Better World」の元に、パナソニックはコンシューマー/ビジネスにわたって様々な技術やソリューションを提供をしていくとした。また、湾曲画面の4K有機ELテレビを壁状につないだ展示など、CESの同社ブースについての紹介も行われた。これに続き、今回のCESで発表される新製品および技術の発表が行われた。
■新“4K VIERA”「AX800」シリーズを発表
プレスカンファレンスでの目玉となったのが新“4K VIERA”「AX800」シリーズの発表で、65型と58型の2モデルがラインナップされる。65型は「TC-65AX800U」という型番で、価格や発売日は未定。58型「TC-58AX800U」は5月初旬発売予定で、同社オンラインストア価格は4,499.99ドルとなっている。
会見では、同社がプラズマテレビの開発・生産を終了したことを紹介しながら、「プラズマを越える画質の液晶テレビを出していく」と述べ、新製品の出来映えに自信を示した。
画質面の最大の特徴として上げられたことが、両モデル共にDCI比で98%の色域を実現した点。これは2013年に発売した4Kテレビ「WT600」に比べて格段に広いというだけにとどまらず、同社のプラズマテレビ「ZT60」よりもさらに広色域をカバーしていることになる。これにより、特に低輝度領域において、高い色再現が可能になるという。同社はこの色再現性能を「STUDIO MASTER COLOR」として訴求していく。
なお、両機に搭載された広色域LEDバックライトは新たに開発されたもので、ローカルディミングに対応している。また本機はTHX 4K認定も取得している。
入力は4K60p対応のHDMI 2.0端子およびDisplay Port 1.2a端子を搭載。著作権保護については、HDCP 2.2に準拠している。
■“スマートテレビを超える”新プラットフォーム「LIFE+ SCREEN」
今回同社は、4KテレビだけでなくフルHDモデルも多数発表したが、いずれも新たなプラットフォームとして「Life+ Screen」を採用した。これは同社が「スマートテレビを越える」べく開発したプラットフォームで、かんたんで直感的な操作により、すばやく目当てのコンテンツを探すことを可能にしているという。
この「Life+ Screen」の新機能として「my Stream」機能を搭載。初期設定や閲覧履歴、また視聴中に「Like」ボタンを押した行動などを解析し、好みのコンテンツを自動的にレコメンドしてくれる。お薦めされるコンテンツは、地上波放送やVODに加え、ホームムービーや写真、Webページなども含まれる。
また、近くの人を感知すると自動的にスタンバイ状態から復帰するオート起動機能を採用。さらに、ユーザーごとに自動起動して各自に必要な情報を表示してくれる「Info Bar」機能も搭載する。さらに、音声認識機能も強化したという。スマートフォンやPCとの連携にも対応し、例えばスマホからブックマークしたコンテンツをテレビから楽しむといった使い方も可能だ。
この会見に合わせて、Webブラウザ「Firefox」やスマホ向けOS「Firefox OS」を手がけるMozillaとパナソニックが次世代スマートテレビ向けのオープンプラットフォーム開発に向けてパートナーシップを結んだことも発表された(関連ニュース)。
これにより、パナソニックは「Firefox OS」を搭載したスマートテレビを商品化する予定とのこと。パソコンやスマートフォン、タブレットなどとよりシームレスに連携が可能な、HTML5をベースとしたスマートテレビのプラットフォーム開発を進めていく。
■「LIFE+ SCREEN」対応フルHDテレビのラインナップも発表
"LIFE & SCREEN”搭載モデルとして、4K対応機と共にフルHDモデルもラインナップ。フルHDモデル最上位となる240Hz駆動対応の「AS680」(55型)、および「AS650」シリーズ(60/55/50型)は、先進モデルという位置付け。「AS640」(60型)および「AS530」シリーズ(60/55 /50/39型)はベーシックラインとなる。いずれのモデルも、バックライトスキャン機能を搭載し、高い動画解像度を実現しているという。
■Windows 8.1搭載のタブレット“Toughpad”
“Toughpad”「FZ-M1」はインテルCorei5プロセッサーを搭載した7インチ・タブレットで、画面解像度は1280×800。Windows 8.1を搭載し、高い耐衝撃性能を備えていることが特徴だ。また2時間半の充電でフル充電にすることが可能で、6時間の連続使用が可能。
“Toughpad 4K”「UT-MA6」は4Kディスプレイを備えた20インチ・タブレットで、画面解像度は3840×2560。本機もOSにWindows 8.1 Proを採用し、インテルのCore i7「3687U」プロセッサーを採用する。重さ約2.5kg、厚さ約1.24mmという軽量薄型化を実現したこともポイントだ。
■4K対応のウェアラブルカメラ開発をアナウンス
カンファレンスでは、ウェアラブルカメラ「HX-A100」の4Kモデルも開発中であることがアナウンスされ、CESでデモを行う予定の試作機が公開された。また、4K動画対応のミラーレス一眼カメラの開発も進めているという。
■アビーロード・スタジオとの提携によるデモ・カーを出展
カー関連では、ビートルズの作品の録音などで知られるアビーロード・スタジオとの提携によるオーディオシステムを搭載したデモンストレーション・カーの発表も行われた。パナソニックは2013年よりアビーロード・スタジオと提携を結んでいる。
このデモンストレーション・カーは12チャンネル分のパナソニック製スピーカー、および独自の「モーションコントロール」機能を備えた同社製580Wアンプが搭載。サウンドチューニングはアビーロード・スタジオの録音技術開発チームが担当した。
また、2013年より米パナソニックの子会社となった音楽ストリーミングサービス「AUPEO!」と、DTSのパートナーシップも発表。AUPEO!にてDTS-HDフォーマットを用いた車載向けサラウンド配信の実現に向けたプラットフォーム作りを開始したことがアナウンスされた。